ブログ

2022.01.18糖化と妊活のおはなし~鍼灸治療編~

こんにちは!

北摂 豊中・少路の妊活サポート鍼灸サロン ルリエ鍼灸院です。

当サロンの新型コロナウイルス感染予防対策についてはこちらでご確認ください↓↓

http://lulie-shinkyuin.com/online/2020/06/18/感染予防対策について/

クリスマスあたりから今日までに4人の方から妊娠陽性・心拍確認のご連絡をいただきました♪
新年早々うれしい報告が続いています!!
皆様、おめでとうございます!このまま元気に出産までたどり着きましょうね。



★★☆★★☆ ★★☆★★☆ ★★☆★★☆ ★★☆★★☆ ★★☆★★☆ ★★☆★★☆ ★★☆★★☆ ★★☆★★☆

さて
前回は糖化の病因や状態についてお話ししましたので、今日は治療編です。
なかなかまとめられず、気が付くとクリスマスとお正月、成人式も過ぎていました~(>△<)


糖化現象は細胞の老化だけではなく排卵障害・卵管障害・着床障害の要因にもつながります。
じゃあこの妊活を阻む糖化現象に対して鍼灸師ができるアプローチ方法についてお話していきます!
※糖化と糖尿病に触れてお話ししていますが、2つは違うものです。



まず取り組むべきSTEP1は「食事」ですね。当たり前なところ。
基本的なところを見直して改善しましょう。

妊活コースをご希望された女性の中で、初診の際に基本である食事(よくに朝ごはん)が花丸だった方はいらっしゃいません。
朝ご飯は食べない、もしくは食べても菓子パンを含むパンやヨーグルトなど、体を冷やすものばかりで
性ホルモンの原料である(動物性)タンパク質や脂質を含む食材を召し上がっていない方ばかりです。


これではしっかり性ホルモン作れないし、出せないから卵胞を育てられるわけがありませんね。

妊活養生の基本である動物性たんぱく質の摂取を引き続き心がけましょう。
また抗酸化・抗糖化作用のあると言われているマイタケを含むキノコ類や海藻類、ハーブ類なんかもおすすめです。
今は検索すればたくさんの情報が出てきますので、ご自身が取り入れやすい抗抗酸化・糖化食材を見つけてください!


そして「間食」にも注意です。
血糖は食後1時間前後に高くなり、膵臓から分泌されるのインスリンによって下がっていきます。
なので間食が多い・いつもなにかをつまんで口に入れている、今はリモートワークの方も多いのでもしかするとラテやカフェオレ、ミルクティーなど甘いドリンクをお供にしてお仕事されていると・・・

血糖が下がる時間がなくなり、ずーーーーーーと血糖が高いままになります。
これがインスリンが効きにくくなる生活習慣です。


このインスリン抵抗性は糖化を引き起こし、AGEsの産生し、卵子の細胞だけではなく体全体の老化を促進させます。
リプロダクションの松林秀彦先生も、ブログでPCOSでなくてもインスリン抵抗性が問題となっている可能性があるとおっしゃてましたね。

医食同源。食べているものは薬にも毒にもなるんです。



次にじゃあ鍼灸治療では糖化現象にたいしてどんな風にアプローチしていくかっていうと・・・
インスリンを分泌する膵臓を助けてあげるために
脾胃経というのツボの経絡を主に使って治療する、というシンプルな内容です。
(参考文献では脾兪・地機・中脘、天枢・足三里。ほかにも肝経・肺経も使われていました)

鍼灸治療はインスリン分泌作機構に作用を与えインスリンの分泌を促進させることは昔から研究されており、
糖尿病の治療にも多く使われてきました。
インスリン分泌を促進するだけではなく、インスリンの感受性(受容性?)も高めているのではないかとも思っています。文献探しますね。

ただそれらは健常人に対して行ったものが多く、
不妊治療されている女性でPCOSの症状を抱える方に対してだったり
前述したとおりPCOSの症状がない方でインスリン抵抗性の可能性がある方への研究ではなかったので
研究対象や結果が妊活女性と完全に一致しているわけではありません。

ですが血中の血糖値を下げやすくする、常に高い状態を作らないようにする、
これが糖化にたいして鍼灸師が出来るアプローチだと思います。


インスリンが出にくい人と、インスリンが効きにくい人ではアプローチするところが違うわけで。
インスリンを出す本基地へアプローチするのか、インスリンをキャッチする方へアプローチするのか。

なので今後臨床研究が進んだら
インスリンを分泌を促進させることができる鍼灸と、インスリンが効きにくい人へのお薬を
症状や検査結果などに応じて適材適所アプローチしていけたらいいな、と思います。
今はまだまだ不妊治療クリニック・鍼灸院が同じ建物の中にあったり併設されているところは少ないのが現状。

西洋医学と東洋医学、得意なところを上手に使って、補い合っていけば更にいいですよね。

医療は日々進化しています。
生殖器医療の分野もしかりです。
でも、結局赤ちゃんが育つのはお腹の中なんですよね。
お母さんから栄養と酸素をもらい、十月十日かけて人を作り上げるのです。

だからやっぱり、お母さんの栄養状態だったり精神状態が
着床するかしないか、妊娠維持できるかできないかの大きなポイントになるのです。

体が栄養で満たされ、血液が充足し心が穏やかになると
・寝つきがよくなります。
・夢を見ることが少なくなり、朝の目覚めがすっきりします。
・疲労が取れるので余裕をもって起きることが出来、朝ごはんを準備できます。
・朝からお腹が鳴り、朝から肉魚を食べることが出来ます。
・日中眠くなることがなくなります。
・排卵時期、生理前後の不調が少なくORなくなります。

これがいわゆる元気な状態です。

あなたは今元気といえますか?

この「元気」な状態になって、初めて妊活はスタートできると言えます。
養生頑張りましょう。

鍼灸師 yuka

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です