ブログ

2024.04.06アメブロでは

こんにちは。
豊中少路にある
妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

気付けば前回の更新から4カ月も
経っていました・・・。


もっと濃いサポート、治療ができないかと
HFMAという研修に参加するようになったのが
2022年の冬。

研修でインプットしたことを
日々試行錯誤しながら
アウトプットしてきた2023年。

2024年も試行錯誤は続きますが
2023年からの成果報告を
アメブロにまとめることにしました。

去年からすでに公開してきましたが
再度ご報告★

ご自身と近い状況の方は
「こんな風な検査をしてたよ」
「こんなところが引っかかっていたよ」
「ここが改善ポイントかな」
と、妊活さんの情報の一つとなれればいいな、と。

あとは
自分自身の記録用として。

何もないと言われてたけど
高プロラクチン血症だったとか
甲状腺気になるよねとか
検査して不育症ではなかったけど
じゃあ、なんで流産が続くのか・・・とか

誰一人として
同じ症例はないので
記録しておきます。

お一人お一人との
思い出もありますしね♪
妊活から出産までお付き合いすると
短くても1年間、1ヵ月に1回お会いするので
思い出はたくさんあります。


2024年もすでに記録し始めているのですが
3月に妊娠された方が16週を超えたら
公開していこうと思います!!

しばしお待ちくださいませ~(^^

鍼灸師 YUKA

2024.02.02陰性判定、流産後の採卵時期

こんにちは。
北摂・豊中少路の
妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です!

気付けば2月に入りました。
あっという間に
お正月気分は消えていきましたね…。

また1年
充実した時間を重ねて
「もう12月や」と
あっという間に過ぎる年に
していきたいなと思います。

さて今日は
「採卵開始のタイミング」について。

妊娠判定陰性後、または流産後
いつ採卵周期に入るのかは
担当の先生との方針や
ご本人の気持ち次第というところが
決定打になると思います。



そこにあともう一つ
採卵開始の判断基準に加えてほしいのが
基礎体温です。

私たち鍼灸師は
基礎体温のグラフから
体力状況だったり
緊張状態だったり
卵巣の疲労状況だったり
色々な情報を読み取ります。

陰性判定後、流産後は
心身の状態もいつもと違うはず。

採卵・移植の間に
卵巣を刺激して卵胞を育て
採卵して移植したはず。
もしかすると凍結できなくて
採卵が続いた方もいらっしゃるかも。

そして流産後。
心身ともに元気なわけはないですよね。
わが子に会いたい一心で
それでもまた進もうと
気を絞り出して歩き出そうとする。

先生は生理が来たら
採卵周期には入れると仰った。
1周期でも早く妊娠したい。

でもこんなにすぐに
採卵して大丈夫なのか?

とっても複雑な気持ちですよね。

そんなとき、先生とのお話だけじゃなくて
ご自身の体のことも見て
そして治療再開のタイミングを
決めてみてください。

見るべきところは低温期のかたち。

◆高温のままじゃないか
◆剣山のようにジグザグしていないか


この低温期の波形からは
「卵巣の状態はどうか」
ということを読み取ることが出来ます。

卵巣が疲れていて反応が悪いときは
低温期のグラフは高めになったり
グラフがジグザグととがります。

こういうときは
強行突破で採卵へ進まずに
胚盤胞まで育つ確率を高めるために
一旦、回復期間を挟むことをおすすめします。

卵巣が疲れていると
お薬の本来の役割がしっかり果たせないのです。
もったいない。

卵巣の血流を上げ
疲労をしっかり取ってあげる。

また卵巣だけでなく全身の状態も見て
必要な処置をして
体と卵巣の両方の体力を
1~2周期ほどで戻していきます。

鍼灸治療はここが得意なんですよ~(^^)

身体は疲れていないかな?
卵巣の状態はどうかな?

いつ採卵周期へ入るかどうか
ご自身の卵巣や身体の状態を見極めることが
大切かと思います。

ただし例外として
①AMHが1.0を切っている方
②43歳の誕生日まで残りの日数が少ない方

はちょっと違います。

1~2周期の回復期間をあけずに
採卵のための卵胞刺激と
卵巣疲労の鍼灸ケアを並行して
採卵へ進むべきではないかと思います。

本来であれば卵巣の疲れを取って
採卵周期へ入るべきですが

上記の①と②のような方は
スピードを落とさずに
進めていかないといけません。
(もちろんご本人の気持ちや
子宮・卵巣の状態によりますが)

このように年齢やAMHによっても
採卵周期へ入るタイミングは変わってきますが
基礎体温を診て、
ご自身の卵巣の疲れはないか
確認して決められるとよいかと思います


「基礎体温の見方なんて
わからないよ~!!」っていう方のために
妊活サポートができる鍼灸師がいますので
ぜひ頼ってくださいね。




鍼灸師 yuka





2023.11.22香りのチカラ

こんにちは。
北摂 豊中少路の
妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。


実はわたしは
アロマも好きで10年以上前に
アロマテラピーアドバイザーという
資格も取りました。

完全に趣味の範囲ですが…(^^;)
でも大好きです。

アロマ精油の心身への効果は
お灸とリンクする部分が多いので
どうやって心と体に作用しているのかを
ご紹介したいと思います(^^)

まずお灸やアロマ精油の成分が
どうやって身心に作用していくかご存知ですか?

まず経路は大きく2つ。
①鼻から入り脳へ伝わる方法
②皮膚や粘膜から吸収され血液循環によって全身へ伝わる方法

香りの成分が鼻へ入ると
鼻の奥の粘膜に付着し嗅細胞を興奮させます。

するとその刺激が電気信号となって脳へ伝わります。

この電気信号が伝わる部分が
自律神経や内分泌系を調整したり
情動(思考、怒り、恐怖、不安、喜び)に関わる部分。

アロマ芳香やお灸、あとはお香を焚いて
女性ホルモンや自律神経のバランスを整えることが出来るのは
こういった身体のメカニズムからです。

血液循環による作用の経路は
皮膚、呼吸器、消化器がありますが
日本アロマ協会は精油を飲むことはお勧めしていませんので
消化器からの吸収経路の説明は省きますね。
(お灸も飲み込んだりしませんし(笑)
でもよもぎ餅は消化器からの吸収にあたるか)

まずお灸の煙や芳香浴によって
呼吸器から吸いこんだ成分は
気道の粘膜から血管内に入り
さらに奥の肺胞を通って体内へ入り
血液循環によって体内を巡ります。

アロママッサージなどアロマオイルを使った施術や
皮膚に乗せたお灸の成分は
真皮層にある抹消血管やリンパ管に入り
血液循環によって体内を巡ります。

こんな風に体の仕組みを上手に使って
香りの成分を届けているのです。

アロマとお灸の心身への作用の方法は
全く同じなのです。

違うのはお灸には温熱作用が加わるといった点でしょうか。

ちなみにお灸の原料はよもぎ。
ハーブの女王と呼ばれています。

女王よもぎには
主にこれらの香り成分が含まれています
※参照:日本植物生理学会

・ゲルマクレンD
:鎮痛、抗炎症作用

・1,8-シネオール

:肝機能調整、抗炎症、抗ウイルス、抗菌、抗真菌

・β-カリオフィレン

:PMSのような黄体期のイライラ改善

・β-ピネン

:鎮痛、抗炎症、抗ウイルス、ストレス緩和

・セスキテルペン

:鎮静(リラックス効果)、エストロゲン作用
鬱血除去、静脈強壮作用、抗真菌


お灸をすると
鼻からは香りで、口からは煙で、そして皮膚からの吸収で
これらの成分をぎゅっと吸収できるのです。

そして電気信号によって脳(大脳辺縁系)へ
血液によって全身へ巡ることで
わたしたち鍼灸師は
クライアント様の不調を治療していきます。

当サロンではお灸をする際、
この紫根エキスを混ぜだクリームを
先に皮膚に塗るのですが
こちらにもアロマ精油を混ぜて作っています。

妊活さん、妊活さん以外の方、産後の方には
ティートゥリーとゼラニウム精油を

妊娠中の方には
ティートゥリーとベルガモット精油。

肩こりや、腰痛などの
筋肉系の不調にももちろんですが
女性ホルモンのバランスが、
体調や情緒に大きく影響する女性だからこそ
ぜひお灸ケアも取り入れてみてほしいと思います。

日々のケアの一つとして
通って下さっているクライアント様へは
体質や症状に合ったツボへのセルフ施灸の
アドバイスさせていただいています。

ご興味ある方は
気軽にご相談くださいませ。

お灸もアロマ精油を使ったマッサージなども
ケア方法としておススメです♪
(アロマ精油を使った施術は
資格取得者のサロンへ)

鍼灸師 yuka

2023.10.18結果が出やすい人の共通点

こんにちは。
北摂 豊中少路の
妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。


すっかり朝晩は涼しくなり
やっと秋を感じる様になりましたね♪

最近日本では暑い日が長くなり
秋を吹っ飛ばして
すぐ冬がきたように感じるので
四季ではなく三季と
言われてるそうですね(笑)


さてさて
秋は脾胃の季節。
脾胃とは簡単に言えば「胃腸」のこと。

さつまいもやかぼちゃ栗など
秋の味覚が持つ自然の「甘味」は
脾胃を養い丈夫にしてくれます。

今日は妊活と脾胃の力について
東洋医学的な観点から
お話ししてみようと思います。


①運ぶ(運化)
食べた物を消化吸収し、
全身に運ぶ(輸布)します。

気血(栄養、酸素など)だけを
全身へ運ぶのではなく

食べ物からは水分も一緒に吸収し
肺と腎へ送り、
汗や尿として体外へ排出します。

この「運ぶ」力が弱ってしまうと
・貧血
・倦怠感
・食欲不振
・痩せ、やつれる
などの症状が現れます

②持ち上げる(昇清)
栄養物質を吸収したのち
心・肺・頭・顔面部へ上らせる
役割を持ちます。

この上に「上げる力」のことを
昇清といいます。

そして持ち上げた(上らせた)
栄養物質は
心と肺を使って栄養を全身に送るのです。

この持ち上げる力(昇清)が
弱ってしまうと

・胃下垂
・精神疲労
・無力感
・お腹が張る
・下痢
・眩暈(めまい)

など、胃腸症状だけではなく
感情面を不安定にさせます。

③まとめる、固める(統血)
血が脈中を循行するように導き
脈外に血が漏れ出さないように
防いでくれています。
(固摂作用)

この固摂作用が
弱まってしまうと
・血便
・血尿
・不性器出血
のような血が漏れ出す症状が起こります


脾の持っているこれらの力は
妊娠の際にも深く関わってきます。

まず栄養面。
卵胞や内膜を育ててくれる
性ホルモンも

ストレスから体を守ってくれる
ステロイドホルモンも

すべて食事から得た
栄養物質(コレステロール)
から作られます。

ほかにも
不妊治療は不安との付き合い方が
とっても重要ですよね。

メンタルを安定させるのも
栄養素(鉄や亜鉛などのミネラルなど)です。

また性ホルモン生成や細胞分裂には
亜鉛などのミネラルが使われます。

身体が栄養で満たされないと
ホルモン生成や分泌が十分にできなかったり

メンタルが不安定になりやすく
治療だけではなく日常生活でも
鬱々としてきてしまいます。

脾が持っている
消化・吸収・全身へ栄養物質を運ぶ力が
正常に働いてこそ

ホルモン分泌が行われ
血液に乗ってホルモンが各組織へ届き
しっかり作用するのです。


そしてもっと視点を小さくして
子宮へフォーカスしてみます。

いのちが育まれる
子宮周囲は肝腎脾で支えています。

今回のテーマである「脾」は
子宮の内側。
黄色の部分です。

胎盤や
胎盤を子宮壁にくっつける
働きをするのが脾の役割。

脾がもっている
「持ち上げる力」
「漏れ出ないように固めておく力」
が、妊娠時には

赤ちゃんが10カ月の間
子宮外へ出てしまわないように
(流産、早産)

胎盤が剥がれてしまわないように
(胎盤早期剥離、前置胎盤)

子宮の中にとどめて
持ち上げてくれるのです。

このように脾という臓腑は
妊活時からとーーっても重要な
働きをしてくれます。

染色体異常率、流産率が
ぐっと上がってくる
35歳以降の妊活さんでも


生殖力が元気であると言われる
20歳代の妊活さんでも


タイミング法でもIVFでも
結果が出やすい女性の
「体質」の共通
「胃腸が強い」こと。

妊娠力には
胃腸の強さが深く関わっていると

サロンを立ち上げてから現在まで
20代~40代の妊活さんの
サポートをしてみて
肌で感じていることです。


そして
胃腸が強い人の
「生活」の共通点

夜しっかり寝ていて
朝はおなかが空いて
菓子パンやヨーグルトではなく
朝からお米や動物性たんぱく質を
意識して摂取している人。


体質が生活をつくり
生活が体を作っていきます。

わたし、しっかり食べてるし
早寝してるけど
うまくいかないけど!?!?と

そんな方は
食べた物を上手に
消化吸収できていなかったり
他の臓腑とうまく連携できていないのかも。

よければ一度、
体を診せにお越しください(^^)



人間の生命力の源は
「胃腸」です。


サロンに来てくださった際には
どんな風に胃腸を強くしていくか
どんな食事が妊活さんにいいのか
お話ししながらサポートしていきますね。


脾を養うのに
絶好の季節である今。

秋の旬の素材を食べて、
そして早寝で疲労を取って
ホルモン分泌の時間を確保して
しっかりコンディショニング
していきましょう~!!

鍼灸師 yuka

2023.09.2335歳以降の妊活の進め方

こんにちは!
北摂 豊中・少路
妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

9月も終盤ですが
まだまだ暑いですね!

台風や夕方の大雨を重ねて
少しずつ秋になりそうな雰囲気(^^)

今日は秋分の日。
昼と夜の長さが同じになる日。
儒教の用語的に言うと中庸の日。
占星学的にみると
バランス調整する日、だそうです(^^)

仕事とプライベートなど
一旦ご自身のベストバランスを探ってみる
いい日ですね♪


さて先月8月は
30代妊活さんの初診の方や
体外受精へステップアップの方が多く

通院や妊活の進め方について
たくさんお話ししたので
このブログでも
私の考え方をお話ししますね。

なぜ35歳という
あえてボーダーをひいて
お話しするのか・・・

流産率が
ともに34歳と35歳では
大きく変わるからです。

【参考】日本製生殖医学会
一般社団法人日本生殖医学会|一般のみなさまへ – 生殖医療Q&A(旧 不妊症Q&A):Q23.女性の加齢は流産にどんな影響を与えるのですか? (jsrm.or.jp)

一般社団法人日本生殖医学会|一般のみなさまへ – 生殖医療Q&A(旧 不妊症Q&A):Q24.加齢に伴う卵子の質の低下はどのような影響があるのですか? (jsrm.or.jp)

妊娠12週までの
初期流産の大きな要因は
「染色体異常」と言われています。


34歳と35歳では
流産率が2倍近く上がります。
40歳以降では約50%です。

この染色体異常率が増え、
流産の確立がぐんっとあがるのが
35歳というラインなのです。

ですので30代の妊活さん
特に35歳以上の妊活さんは
「スピード感」を
意識することが大事だと思います。

妊活を開始するタイミング
通院を始めるタイミング
ステップアップを考えはじめて
行動に移すタイミング

すべてのタイミングに
スピードを持たせる。


生理があって
避妊さえしなければ
何歳でも妊娠する、できる
というわけではないのです。

もちろん
今は子供を考えていない、という
ご夫婦の選択も
間違ってはいません。
正解です。


だけど
私たち女性の細胞は有限で
妊娠できる年齢にも限りがあって

いざ、
そろそろこどもが欲しいと思った時には
なかなか難しい状況だった、
ということも起こり得るということを
自覚しておきましょう。
(特に男性ね)

では、スピードをもって
妊活を進めていくために
参考にしてみてほしい
ポイントについてです。


STEP1:不妊治療専門病院に行く
→産婦人科ではなく、不妊治療の専門病院へ
行きましょう

STEP2:不妊一般検査を受ける
→基本的なホルモン検査、画像検査
AMH(卵巣予備能検査)などで
ご自身の状況を把握しましょう。

まずはこれです。
そして鍼灸サポートをさせて頂くうえでも
とても大事なことー

血液検査の結果を
必ずもらってください。

病院によっては口頭のみで
結果用紙を頂けない病院もありますが

そもそも個人情報なので
しっかりと頂いてください。

内科にかかって血液検査をしたら
必ず結果用紙もらいますよね?

不妊治療だからって
「見ても分からないでしょ」って
先生がおっしゃったって

自分の体のことですから
もらわなくていいってことなんて
ないのです。
(この結果用紙を分析して
対応できることが
あります)

STEP1を踏み
一般不妊検査をしたら
まず確認しておきたいのが
「AMH」の数値です。

AMHを簡単に言うと
卵巣の中に
あとどれくらい卵子が
あるのかな~?を
知ることが出来る検査です。

【参考】
「アクセスAMH(IVD)」測定値の年齢別分布(中央値)|AMH検査に関する医療従事者向け情報サイト~amh-info.jp~

女性は
約100~200万個の卵母細胞
をもって生まれてきます。

毎月1回の排卵では
実は1個の卵子が排卵されるのではなく

約1000個消費され
約1000個のうちの一番いいタイミングで
成熟した1個の卵子が排卵されているのです。
(1年間では12000個という計算ですね)

10代~20代で約40万個が
30代では2~3万個消費され
加齢に伴って減っていきます。

このAMHが
年齢に対して高いときは
排卵障害があると分析できます。


一方で低いとき。

AMHが低い=
残留卵子が少ない=
タイミング法や人工授精での
妊娠を目指すのは
無理ではないが時間がかかる。

なので

補助医療で採卵、受精をサポートできるうちに
体外受精にまで進むのかも含めて
ご夫婦で話し合ってください。



スピードをもって!!
でも焦らずに
自己分析をして
一つ一つ進みましょう。



当サロンは
20歳でも
30歳以降でも
元気に妊娠・出産を応援します。

鍼灸師 yuka

2023.06.19妊活CASE:多嚢胞性卵巣症候群

こんにちは。
北摂・少路の妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸です。

今回は無事に安定期に入りました方の症例報告です。

不妊症の原因とされている中でも
非常に多い、と言われている
【多嚢胞性卵巣症候群 以下PCOS】さんの
治療開始から妊娠に至るまでの歩みを
ご紹介いたします。

《初診時》2022/9月
年齢:29歳  仕事:事務(正社員)
飲酒(〇) 喫煙(✕)
妊活ステップ:自己タイミング法

《体質》
・血虚症状(貧血)
多夢、貧血検査で引っかかったことがある、頭痛持ち
肩こり、せっかち、情緒の波が大きい、爪が脆い

・気虚症状(疲労)
朝にお腹が減ることがない、疲れやすい、人との約束が億劫
答えが出ないことをぐるぐる考えてしまう
天気が悪いと体が怠くなる

・気滞症状(ストレス過多、自律神経失調)
歯ぎしり・食いしばり、ストレスを感じる



《月経》
周期:不定期    生理痛:あり(D1~2)
PMS:あり(生理前のイライラ、落ち込みやすい、眠気・だるい)

《血液検査》レディースクリニックにて検査
TSH:2.882
プロラクチン:13.4
LH:11.6
FSH:7.0
FT4:1.3
エストラジオール:53.8
テストステロン:28
⇒血液検査からPCOSと診断を受ける

・PCOSの治療を開始
・THS:2.882は妊活時の基準を上回っているので
不妊治療専門の病院への転院を勧める
・プロラクチンも高めのため転院先で相談

・生活の改善
(21時就寝、白砂糖除去、乳製品控える
動物性たんぱく質摂取量を増やす)

2022/11月:不妊治療専門クリニック初診
      ・頭痛なし
      ・タイミング法

★ケア回数を2週間に1度に増やす

2023/1月 : 造影剤、ホルモン負荷検査実施(高プロラクチン)
     ⇒高プロラクチン血症と診断。投薬開始。
     
・ 鍼灸治療でもPCOS治療に加えて高プロラクチン血症の治療を開始
・タイミング法

2023/2月: 卵胞の成長ゆっくり⇒卵胞育ち切らず薬にて生理を起こす
2023/3月:タイミング法⇒妊娠反応陽性。その後妊娠継続。

PCOSの方の妊活のポイントは
一般的な「28日周期にする」ことでは
ありません。

目指すのは
「30~40日周期を安定させる」ことです。

安定的に血液を送り
自分のペースで卵胞を育て上げることが
大切なのです。

だから14日で排卵しなくたって
いいんです。



そして
ご自身の体を把握するためにも
ぜひスマホで
多嚢胞性卵巣症候群 卵巣皮質、と
画像検索してみてください。

視覚で認識することって
とっても大事です。

検索してもらえると
分かりますが…

PCOSの方の卵巣皮質は
白く肥厚し、硬くなっているのです。
硬くなっているという事は
血流障害を起こしています。

血流障害があるので
卵巣へ卵胞を育てるホルモンが届きにくいし
反応しづらい。

血流障害は酸化、老化でもあります。

そのため一個の卵胞を
大きく育てるのが苦手なのです。



なのでPCOSさんは

  • 卵巣皮質の血流障害の改善
  • 細胞からのアンチエイジング
  • 周期を安定させる

これらを目的に
2週に一度治療を行っていきます。
(※理想は1週間に1度×3カ月)

この方も頑張って通われました。
体質改善にご協力頂き有難うございます!!
無事に妊娠、妊娠継続ということで
私もうれしく思います。


PCOSさんの生活養生については
初診時や治療の際にお話ししています。

薬飲んでもうまくいかないな・・・
わたし、大丈夫かな、、、

おひとりで不安を抱えずに
頼ってくださいね(^^)


こちらでもPCOSさんの治療について
紹介しています↓↓
https://www.instagram.com/p/CtGb_p6u7EA/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==


Thanks!! 
鍼灸師 yuka

2023.03.21【妊活】高温期のパワーをつけて確立を上げる!!

こんにちは。
大阪・豊中少路の妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

一気に気温が上がり
春らしい季節になりました♪

春は命芽吹く季節。
冬にしっかりと腎精を貯められましたか?
冬の間にためたパワー、
命芽吹く季節に実りますように☆

さて今日は基礎体温をつけている方なら
一度は「わたしの高温期はこれで大丈夫??」と
心配になったことがあるのではないか・・・

「高温期のパワーがない人」への
対策についてお話していきます。

「高温期にパワーがない」というのは
基礎体温がこのような波形をとる人です。


①高温期の途中で体温がガクッと下がる
②月経数日前から体温が下がってくる
③高温期への移行がゆっくりで3日以上かけて上がり、高温期12日未満

この状態は
「黄体の息切れサイン」なのです!
あなたの高温期はどんな波形をしていますか??

この①~③のような波形をする

【陽虚(冷え)・気虚(疲労)・血虚(貧血)】

を表しています。

高温期途中で下がってしまったり
生理数日前から下がってしまうのは
血の栄養不足+エネルギー不足により
高温期を保つ力が無く、体の熱を保てないために起こります。

排卵に時間がかかる、
3日以上かけて高温期に上がり
高温期自体が12日未満となる人も
血の栄養不足+エネルギー不足により
排卵しづらく、かつ高温期を保つ余力がないのです。

このような波形の方は

・プロラクチンの値が高い
 (15以上、または13~14と高め)
・黄体機能不全
・低温期から体温が高め
 (月経期のFSH,LHが高い)
・ストレスを感じやすい人
・自律神経が乱れやすい、または乱れている人
・疲れやすい人、幼いころから虚弱体質の人
・貧血気味の人
・胃腸機能が弱い人

といった特徴が多いです。

では・・・
高温期を元気にするためには
どうすればいいのか??
ポイントは「低温期」です。

そもそも妊娠を成立・維持する黄体ホルモンは
どこからくるかご存じでしょうか??


実は排卵を終えた卵胞(卵子を包んでいた膜)が
黄体化して多量のプロゲステロンを分泌するんです。

プロゲステロンは同じく黄体から分泌されたエストロゲンと一緒に
子宮内膜を着床にピッタリの環境に整え、受精卵の受け入れをします。

つまり・・・

低温期にしっかりと気血を補って、
いかに栄養が充足した卵胞・元気な卵胞を育てるか、が

高温期途中で息切れを起こしたりしない黄体を
作るポイントとなります。

①ストレス対策
②自律神経の安定化
③冷え対策のために胃腸機能の改善
④低温期改善(高プロラクチン対策、低温期のFSH・LH対策)

①~④すべて鍼灸治療の得意分野です。
特に月経期のFSH・LH高値を下げる
陰部神経を狙った治療は
お薬ではできないアプローチです。

鍼灸治療で低温期にアプローチを行った結果↓↓
<改善点>
・低温期の平均が下がった(黄色のライン)
・排卵がスムーズに(2日で上がる)
・高温期の波形が三角から台形へ


もちろんセルフケアも重要。

ストレスや疲労の原因となっている
環境や原因を改善なさってください。
気血を作るために食事を見直してみてください。
動物性たんぱく質は摂れていますか??
ビタミン・ミネラルは??

わたしはその時の体は変えられますが、
あなたのストレスとなっている環境をかえることも
毎回の食事を用意することも出来ません…。

あなたの行動が必要なのです。
だから協力しましょう!!

基礎体温の計測はストレスになるから、と
測ることを辞める方もいらっしゃいますが、

ただ病院の先生の言うとおりにタイミングっを取って
お薬を飲む・・・のは
私は危ないと思います。

基礎体温からは体質や栄養状態など
たくさんの情報が得られるのです。



ご自身の体を知ることは
妊活を遠回りさせないために
必要なことです。


あなたの妊活をお手伝いしますよ(^^)
一緒に妊活を実らせましょうね。

鍼灸師 yuka






2022.12.12検査用紙もらったら見せてほしいな♡の件

こんにちは。
北摂 豊中・少路の
妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

妊活さんにはとっても大事な
『冬』になりましたね!

冬は性ホルモンや成長ホルモンなど
受精・受胎・妊娠維持には
とっても大事な季節ですよ!

生活養生&セルフ灸でしっかり妊娠力を
養っていきましょうね♪


さてタイトルにもありますように
検査の結果が返ってきたら、
わたしにも見せてほしいな♡というおなはしです。

なんで鍼灸師が血液の検査見るの??
と思われますか?

東洋医学的な診断もしておりますが、
実際の血液検査の数値も踏まえて分析しないといけません。

なので血液検査をしたら、
その結果用紙はお持ちいただくか写メで送ってください。


排卵までの期間の例として・・・
月経期(D1~5)の検査には
次の項目を調べることが出来ます。

◆E2(エストラジオール)
:LHサージを起こさせる
 子宮に働きかけて内膜を増殖させる
 頸管粘液を分泌させる

◆FSH(卵胞刺激ホルモン)
:卵胞を発育・成熟させる
 
◆LH(黄体ホルモン)
:LHサージを起こさせる



正常であればこの月経期には
E2:20~50pg/mlを示し

FSHは10mlU/ml以下かつ
LHはFSHより低値
を示します。

この状態であれば、
月経周期に応じてケアができるのです。

しかし無排卵の方や
採卵のために卵巣への刺激が続き
卵巣が疲労状態だと
FSHが上昇したり

PCOS症候群の方は
LHがFSHよりも高くなったりします。

LH高値、FSF高値の時は
LHを下げて卵胞の成長を助けてあげたり
卵巣の膜を柔らかくしてあげたり
胃経のツボを使って排卵を促したり

肩頸ガチガチの
自律神経が交感神経優位な人には
肩頸の緊張も取ります。



採卵周期の場合。
E2は排卵前だと200pg/mlあたりが正常ですが
採卵直前、卵巣刺激をしていると
E2の値はもっと高値です。
(最近だと1800pg/ml超えの人が
いらっしゃいました。お腹パンパンっ。)

そうなると・・・
採卵後に心配なのは
卵巣刺激症候群ですよね。
なので採卵後は卵巣の腫れを防止するために
卵巣刺激に使った薬剤を
排出しやすくするツボを組み合わせるのです。

血管をブワッと広げて
流しだすイメージ。

初めて採卵後に子宮の腫れ止めのケアをした方が
(今まではしたことなかった)
「お腹も張らなかったし、すっごく楽でした。
全然違います」と喜んでくださっていたのが
とても嬉しかったです。

鍼灸を組み合わせれば
不妊治療の体はもっと楽になれるのです。

スケジュール調整して
薬も飲んで
もう十分なほど頑張ってるんだから
身体を楽にするところは
ぜひ私たち鍼灸師にゆだねてください。


と、いうわけで
大事な治療方針を決める情報源ですので、
検査用紙を病院から受け取った際は
ご提供くださると助かります(^^♪


鍼灸師 yuka

2022.11.24ご夫婦での通院について


こんにちは!
大阪 豊中少路 妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

当サロンは女性専門の
鍼灸サロンです。

が!!実はご夫婦での治療であれば
男性もご利用可能です。

利用条件もございますが
ご夫婦での妊活を推奨しています。

本日は
・夫婦で妊活に取り組みたいけど男性は何をすべきなのか?
・パパもお疲れだからケアしてほしい

そんな妊活さんに読んでいただきたい記事になります。

まず、不妊症というものの定義は
「1年以上夫婦生活がありながらも妊娠に至らない」
という状況を言います。

そして不妊症の原因は検査でわかるもの
検査しても分からない領域がありますが、

検査でわかる範囲で中では
以下のような因子があります。

これを見てわかるように
3~4組に1組は男性側の要因なんですよね。

精子がいない、動きが悪い、
奇形率が高いなど・・・
原因は幾つかあります。

卵子の細胞が3ヵ月もの長い時間をかけながら育てたのち
排卵する卵子と違って
精子は日々生まれてきます。

だから精液検査をしたときに
「前はよかったのに、今回はすごく悪い・・・」
なんてことはよくあるお話。

精索静脈瘤や精路閉塞、
下垂体ホルモン低下・乏精子症などを除き
『いつも検査結果良好だったのに
今回は良くなかった』というようなケース。

病院では対策としてコエンザイムQ10や亜鉛のサプリを飲んだり
生活習慣の改善を指導することが多いと思います。

では
人工授精当日、体外受精当日に
精液検査不良で中止にならないよう
鍼灸ではどのようにアプロ―チしていくのでしょうか。

男性の場合、肝経の状態を知る必要があります。
東洋医学で生殖能力は腎というイメージが強いですが、
じつは肝とも密接な関係があります。

図のように、肝経は足の親指の爪から始まり
脚の内側を通り股関節(精巣の近く)を通って
肋骨まで続きます。

『閉蔵を司るのは腎、疏泄を司るのは肝』とされ、
男子の精液の貯蔵と排泄は
腎の造ってためておく力と
肝の全身に精血津液を巡らせ発散させる力の
協調結果なのです。
※これは女性の排卵にも当てはまります

以上のことから
男性の妊活ケアをする際は
・ストレス状況
・生活(お仕事)状況
・生活習慣の癖
などをヒアリングします。

「ストレスを強く感じることが多いか」
「職場ではどんな立場なのか(役職があるのかなど)」
「パソコンを膝の上において作業していないか」
「スマホをズボンの前ポケットに入れていないか」

ストレス=余分な熱(陽)。
精子は熱に弱い性質ですので
ストレスを多く感じると肝機能を弱らせ
余分な熱が生まれ
精子の状態に影響を及ぼします。


現代のストレス社会において
ストレスが全くない、なんていう男性は
皆無なのではないかと思います・・・。

だから、奥様だけではなく
ご主人のケアも必要になるのです。

当サロンでご主人と一緒に妊活コースを受ける際は
必ず奥様がまず1度ケアにお越しください。
そして、治療内容や施術に納得いただけましたら
ぜひご夫婦でお越しください。

月に3,4日程度
土日に休日診療(午前のみ)していますので
そちらをご利用くださいね(^^)



2022年もあと一か月となりましたね。
皆様が健康に2022年も走り抜けられますように☆★


鍼灸師 yuka


2022.11.01全身で妊娠する、の意味

こんにちは。
北摂 豊中少路の
妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

今日から11月に入りました!
2022年もあと2か月です。
元気に2022年も走り切りたいですね。

さて先日、
妊活コース⇒マタニティコースを経て
無事に出産された方が
赤ちゃんと一緒に
会いに来てくださいました。

流産を経験され
今回妊娠した際もご不安だったかと思いますが
無理をしないよう養生を心がけて
生活されました。

「出産自体は大変だったけど、
とても素晴らしいものでした」
とメールを頂いたときは、
その言葉に感動し、そして本当にうれしかったです。


今日はなぜ妊活する上で
ただ全身の血流をあげるだけではなく、
「全身治療」が必要なのかを
お話ししていきます!



私が何度もしつこくしつこく
胃腸を元気にしましょう、
動物性タンパク質摂りましょう、
生理痛はありましたか?塊は?
早く寝れていますか?とお話するのは

「妊娠」というものは
子宮だけで成立するものではないからです。

免疫系、神経系、内分泌系・・・
すべての調和の上に
成立しています。


東洋医学では
生殖機能を司る腎にフォーカスがあたりますが
実はその他にも肝と脾も大きく関わるのです。


腎は両親から受け継いだ体質や
免疫機能、そして生殖機能に深く関わります。
生殖機能を司りますので
いわゆる妊娠力を左右する臓です。

肝は血液を全身に巡らせる働きがあるので
胎児の成長や妊娠の維持のサポートに
大きく関わります。

脾は胎盤と子宮をくっつける働きを持ちます(固摂作用)。
なので母体と胎児の両方のサポートを
受精、着床、出産までしてくれるのが脾ですね。
妊娠の維持に大きく関わります。

そして重要なのは
どこか一つが元気いっぱいであっても
その他の臓腑との不調和があると
妊娠・出産がうまくいかない、
または妊娠が不安定になるということ。

精子と卵子がタイミングよく出会い
着床するためには腎の力がいるし、

胎盤を強固にし、妊娠維持に関わり
出産までサポートするのは脾だし

吸収された栄養や酸素を
絶えず赤ちゃんへ届け続けるのには肝の力が必要。

このように
すべてのバランスとタイミングが合って
妊娠が成立するのです。

これが全身で妊娠・出産するの意味です




例えば・・・
夜更かし(23時以降の就寝)や
先天的に免疫機能が弱っている方は
夜中にトイレで起きてしまったり、
腰に怠さや痛みを感じたり、
初潮が遅かったりします。

周囲に気を遣いすぎたり
通勤時間が1時間以上あり
冷飲食が増え脾が弱まると、
空腹感を感じなくなって
ご飯が美味しく感じなくなったり、
胃下垂になったり、
倦怠感が続いたりします。

そしてお酒やストレスなどにより
肝が弱まると
生理痛など生殖器の不調が増えたり、
イライラしやすくなったり
肩こりなど筋肉に不快感が出やすくなります。

当てはまる項目はありましたか?
こちらはいつも私が行っている問診の中の
ほんの一部の項目です。


そしてこれらの項目は男性にも当てはまります。
肝の経絡(ツボの道)は精巣の近くから股関節を通ります。
なので精子はストレスに弱い。
腎が弱いと精子の数が少なくなったりと
生殖機能自体に問題が生じやすくなってしまいます。

最近では女性のみ体を整えるのではなく
男性も整える必要があるのです。
それほど男性も女性もストレスが多い
ストレスフルな時代になっているのです。


体調というものは感情や環境、
食べたものによって
すぐに揺らいでしまうものなので
ケアのたびにチェックが必用です。


病院での治療や毎月のタイミングを
より後押しするのは
ご自身の『体次第』ということを
是非是非意識の奥深くに
染み込ませて欲しいです!!


「じゃあどうしたらいいの?!」
と、いう部分をサロンでサポート
しております。
どこの機能が弱いのか・・・
そんなときはどうしたらいいのかな、
こんなところに気をつけてほしい、など
生活指導もさせて頂いております♫

わたしたちはいつまでも
妊娠できる体ではないから・・・。
妊娠が可能な期間のうちに
望んだとおり赤ちゃんを授かって
元気に出産を迎えてほしい。

妊活期間をすこしでも短縮させたい方、
もう、どうしたらいいんだ!と行き詰まっている方、
ぜひお越しください。

あなたに必要な改善ポイントを
一緒に探して見つけましょう!


鍼灸師 yuka