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2022.11.01全身で妊娠する、の意味

こんにちは。
北摂 豊中少路の
妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

今日から11月に入りました!
2022年もあと2か月です。
元気に2022年も走り切りたいですね。

さて先日、
妊活コース⇒マタニティコースを経て
無事に出産された方が
赤ちゃんと一緒に
会いに来てくださいました。

流産を経験され
今回妊娠した際もご不安だったかと思いますが
無理をしないよう養生を心がけて
生活されました。

「出産自体は大変だったけど、
とても素晴らしいものでした」
とメールを頂いたときは、
その言葉に感動し、そして本当にうれしかったです。


今日はなぜ妊活する上で
ただ全身の血流をあげるだけではなく、
「全身治療」が必要なのかを
お話ししていきます!



私が何度もしつこくしつこく
胃腸を元気にしましょう、
動物性タンパク質摂りましょう、
生理痛はありましたか?塊は?
早く寝れていますか?とお話するのは

「妊娠」というものは
子宮だけで成立するものではないからです。

免疫系、神経系、内分泌系・・・
すべての調和の上に
成立しています。


東洋医学では
生殖機能を司る腎にフォーカスがあたりますが
実はその他にも肝と脾も大きく関わるのです。


腎は両親から受け継いだ体質や
免疫機能、そして生殖機能に深く関わります。
生殖機能を司りますので
いわゆる妊娠力を左右する臓です。

肝は血液を全身に巡らせる働きがあるので
胎児の成長や妊娠の維持のサポートに
大きく関わります。

脾は胎盤と子宮をくっつける働きを持ちます(固摂作用)。
なので母体と胎児の両方のサポートを
受精、着床、出産までしてくれるのが脾ですね。
妊娠の維持に大きく関わります。

そして重要なのは
どこか一つが元気いっぱいであっても
その他の臓腑との不調和があると
妊娠・出産がうまくいかない、
または妊娠が不安定になるということ。

精子と卵子がタイミングよく出会い
着床するためには腎の力がいるし、

胎盤を強固にし、妊娠維持に関わり
出産までサポートするのは脾だし

吸収された栄養や酸素を
絶えず赤ちゃんへ届け続けるのには肝の力が必要。

このように
すべてのバランスとタイミングが合って
妊娠が成立するのです。

これが全身で妊娠・出産するの意味です




例えば・・・
夜更かし(23時以降の就寝)や
先天的に免疫機能が弱っている方は
夜中にトイレで起きてしまったり、
腰に怠さや痛みを感じたり、
初潮が遅かったりします。

周囲に気を遣いすぎたり
通勤時間が1時間以上あり
冷飲食が増え脾が弱まると、
空腹感を感じなくなって
ご飯が美味しく感じなくなったり、
胃下垂になったり、
倦怠感が続いたりします。

そしてお酒やストレスなどにより
肝が弱まると
生理痛など生殖器の不調が増えたり、
イライラしやすくなったり
肩こりなど筋肉に不快感が出やすくなります。

当てはまる項目はありましたか?
こちらはいつも私が行っている問診の中の
ほんの一部の項目です。


そしてこれらの項目は男性にも当てはまります。
肝の経絡(ツボの道)は精巣の近くから股関節を通ります。
なので精子はストレスに弱い。
腎が弱いと精子の数が少なくなったりと
生殖機能自体に問題が生じやすくなってしまいます。

最近では女性のみ体を整えるのではなく
男性も整える必要があるのです。
それほど男性も女性もストレスが多い
ストレスフルな時代になっているのです。


体調というものは感情や環境、
食べたものによって
すぐに揺らいでしまうものなので
ケアのたびにチェックが必用です。


病院での治療や毎月のタイミングを
より後押しするのは
ご自身の『体次第』ということを
是非是非意識の奥深くに
染み込ませて欲しいです!!


「じゃあどうしたらいいの?!」
と、いう部分をサロンでサポート
しております。
どこの機能が弱いのか・・・
そんなときはどうしたらいいのかな、
こんなところに気をつけてほしい、など
生活指導もさせて頂いております♫

わたしたちはいつまでも
妊娠できる体ではないから・・・。
妊娠が可能な期間のうちに
望んだとおり赤ちゃんを授かって
元気に出産を迎えてほしい。

妊活期間をすこしでも短縮させたい方、
もう、どうしたらいいんだ!と行き詰まっている方、
ぜひお越しください。

あなたに必要な改善ポイントを
一緒に探して見つけましょう!


鍼灸師 yuka

2020.10.14生理痛ケアのベストタイミングとは

こんにちは。

北摂 豊中少路の妊活サポート鍼灸サロン ルリエ鍼灸院です。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

秋のセルフお灸&薬膳茶講座 お申し込みはこちらから↓

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秋に増えやすい不調は?

どうしたら体調を崩すことなく秋を過ごせる?

をテーマにして、セルフケアの方法をお伝えしています。

 

次のテーマは「産後ママ・育児ママのためのお灸&薬膳講座」です。

産後・育児中によく感じる不調(産後ウツ・腱鞘炎・母乳の悩み・肩こり・イライラなど・・・)をお灸と食事でケアする方法をお伝えします!

こちらもよろしくお願いします~(^^♪

【冬講座日程】12/2(水)10:00~/13:00~

12/5(土)14:00~

【費用】3000円(講座費:2000円、材料費、送料:1000円)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

先日一緒に講座をしてくれている‟食楽教室なないろ”のオーナーである伊庭先生と、北浜にある「日野薬品」様のところへ行ってきました。

目的はお茶探しです!

サロンでもケア後にお茶をお出ししているのですが、せっかく時間を作ってケアに来て頂いているのでお茶も「ただのお茶」を出すのではなく、ケアに一役買ってほしいなぁと思っています。

色々試していくつもりなので楽しみにしていて下さい。

 

さて当サロンは妊活中の女性や妊娠中・産後のママのケアが主だったのですが、最近ではそれ以外の目的(体のメンテナンス)の方も増えてきております。

そのなかでも「生理痛」のケアが増えてきたので、今回は生理痛のケアのポイントなどご紹介していきますね。

基礎知識はこちらをご参考に。

【ひどい生理痛(激痛、下痢、吐き気)の原因、月経困難症とは】

生理痛などの月経随伴症状による労働損失は4,911億円、保険で賄われるお薬や治療などの社会経済的負担額は6,828億円だそうです…。

ちょっと額が大きすぎてわかんないけど、相当損してるってこと?かな?

そして誰よりも女性自身が1番つらい。

身体的にも精神的にもとっっても苦しいんです。

高校生のころ友人が毎月生理痛が酷くて早退したり気を失ったりする姿を間近で見ていましたが、本当につらいんですよ。

 

改善しよう!何とかしてみよう!と思ったときはまず、すぐに婦人科で診察を受けてください。

そして腫瘍や大きな病気などの問題ではなかったという場合、鍼灸治療も一つの治療方法にいれることをお勧めします。

 

じゃあ鍼灸だといつ行けばいいの?どんなふうに治療していくの?というところですが。

 

まず治療のタイミングとしては「しんどくなるとき。もしくは少し前」が治療のタイミングです。

月経痛など月経に随伴する不調を治療するにはタイミングが大事だと言われています。

 

排卵前に怠さや排卵痛を感じるなら排卵予定日の3日~前日あたり。

月経開始前にイライラや肩こり、下腹部痛や不眠などの不調があるならその不調が現れるタイミングで。

月経開始1~2日目に月経痛が酷いのであれば月経開始予定日の前日~お腹の痛みが強い時に。

 

とにかくご自身の「しんどくなるタイミング」を見計らって来てほしいんです。

お仕事などでなかなかご都合が合わないとも思いますが、そのしんどいタイミングで治療を続けてみてほしいんです。

 

東洋医学では月経痛の原因は「停滞」と考えます。血とか気とか血の塊とかが詰まってしまってスムーズに子宮に集まった血を排出できないと。

血が停滞しているのか、月経を起こさせたいのだけれど血の量が足りていないせいで全身から無理やり集めようとしてしんどくなるのか、

子宮そのものの形が影響してするっと血を流せないのか・・・月経痛の原因と言っても様々なんですよね。

 

治療の際は特にしんどいときに現れるツボとお腹の反応をみながら行っていきますが

よく使うのは「血海」と「三陰交」です。月経痛の時にはよく使われる鍼灸師の間ではポピュラーなツボたちです。

婦人科系のつぼを使いながら、血の流れが停滞しているところや働きが弱すぎたり強すぎたりバランスが崩れているところを整えていきます。

鍼灸開始してまずは3回ほど生理の様子を見ていただければと思います。

 

そして月経痛が起こるのは大人だけではありませんよね。最近は早熟なので早くに初潮を迎える女の子も多いと聞きます。

もしお子様が生理痛で毎月しんどそうにしているのであれば、お薬だけに頼るのではなくて根本から改善することも大切だと思います。

 

毎月の月経による憂鬱が少しでも軽くなれば毎日はもっともっと楽しくなると思います。

鍼が苦手であれば鍼を使わずに治療することも可能です(^^)

月経痛が少しでもあなたを憂鬱にするのであれば、お子様がしんどそうにしているのであれば、一度鍼灸をお試しください。

 

※お子様の治療は金額が変わりますので、一度ご連絡下さると助かります。

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子宝セラピー     60分/5000円
マタニティセラピー  30分/4500円  
産後リカバリー整体  60分/6500円

鍼灸ベーシックコース 90分/7500円

2020.04.01コロナウイルスの感染予防対策について

こんにちは。

北摂 豊中・少路の妊活サポート鍼灸サロン  ルリエ鍼灸院です。

 

以前コロナウイルスの感染が拡大しております。

今日下の子が入園式、上の子は進級式を迎えましたが保育園に行かせることすら迷います。

 

 

当サロンのコロナウイルスの感染予防についてですが、以下のことを実施しております。

・施術部屋、及び出入口付近の消毒

・換気

・施術中のマスク着用

・手指のアルコール消毒

患者様には来ていただいた際、入り口にて手指消毒をお願いしております。

患者様ご自身にも(付き添いの方)も必ずマスク着用をお願い致します。

また以下のような症状、状況の際は治療をご遠慮頂いておりますので確認お願い致します。

・37,5℃以上の発熱がある

・味覚障害、嗅覚障害がある

・せきやくしゃみなど呼吸器系の症状がある

・2週間以内に渡航歴がある、または渡航歴がある方と接触した

・2週間以内に食事会や接待など人が集まる場所に参加した

上記は治療を受けられる方のみではなく、付き添いの方も同様でございます。

もし万が一、わたし自身や、家族の中で発熱など少しでも疑わしい症状が出た場合も、急遽来院のお断りをすることがございますのでご了承ください。

せっかくの春ですが、命あってこそ季節を楽しめます。

わたしは「自粛」ではなく「禁止」くらい強く出ても良いと思いますが。

その分、店舗の家賃保証や収入保証をして、みんなが安心して自宅待機をできるようにしてほしいです。

来年も春は来ますからね。今年の春はみんなでぐっと我慢です。
感染拡大がおさまり、早く穏やかな毎日に戻りますように。

↑去年、お伊勢参りに行ったときの写真です。

お伊勢さんのパワーが届きますように♪

2018.12.12鍼治療で不妊治療の成功率は向上しない

こんにちは。豊中少路 不妊鍼灸専門  ルリエ鍼灸院です。

家に引きこもりたくなる気温になりました。

こんな季節には、私は大好きな映画やドラマを見て過ごします(^^)

 

私の大好きな映画の1つ「キューティーブロンド」

これを見ると元気になれるんですよね~♪

お時間あるときに是非(@^^)/

 

さて何かを検索してる時にたまたま目に入ってきた記事がありました。

鍼灸治療の不妊症に対しての効果について。

 

1つはこちら↓

【クリック】鍼灸治療で不妊治療の成功率は向上しない

 

そっか。そういう結果もあるのか~と逆に鍼灸治療の効果を示す論文を探した結果、見つけた記事がこちら↓

【クリック】鍼灸と不妊症に関する論文まとめ

 

 

簡単に言えば

IVFを受ける女性を対象に、鍼灸治療を行ったグループと偽の鍼灸治療を行ったグループにおいて、新生児出生率に有意な差はないというもの。

もう一方は鍼灸治療の不妊症に対する治療の有意性を示すもの。

 

 

 

東洋医学の考え方の中に陰陽論というものがあります。

世界に存在するものすべては陰と陽に分けられるというもの。

 

だから不妊鍼灸の効果についても両極の意見があるのは当然。

意見が1つのみ、もしくは偏るのはその物自体の発展を邪魔してしまいますからね。否定的な考え・肯定的な考えがあることは、「鍼灸治療」という分野が広く知られるようになった結果だと思います!(^^)!

 

大切なのは「とぢらの考え方を選択するのか」だと思います。

そこにはどっちが正しいとか、間違っているとか論争しあってもありませんし、自分の考えを相手に押し付けるのも違うような気もします。

 

わたしはもちろん「有意性がある」と考え、その説を選択しています。

でなければ不妊鍼灸専門で立ち上げたりしていませんよね(^^;

経験としても実感しています。

 

 

 

妊娠って子宮と卵巣だけで成り立つものではないのです。

しっかりと栄養を消化・吸収する力があって、血やホルモンに変える力があって、そして滞ることなく各細胞や臓器に行き渡らせる力があって、それらが絶妙のタイミングで成り立って「妊娠成立」です。

 

生殖器に限らず、ホルモンや栄養や感情のバランスを整えながら、プラスしてピンポイントで骨盤内の血流を良くしましょうね♪という方向の治療をしているのに

「IVFする前にちょこちょこっと鍼してみました。結果はあまり変わらないです~」では、それ鍼灸の本来の力かな?と疑問を持ってしまいました。

 

 

でも研究するにあたって環境や条件を統一していかないといけないので、色々附属のことはできないのでしょう。

治療にどこのツボをつかったのか、その方はどこの臓腑のバランスが悪いのか、どこのツボに反応が出ていたのかなど詳しい記載されていませんので、今回のこの記事ではちょっと比較の参考にはなりづらいですね。

 

また面白い記事を見つけたら紹介したいと思います。

 

あなたはどの考え方を選択しますか?(^^)

 

 

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2018.09.27採卵に向けた鍼灸治療スケジュール

こんにちは。

豊中少路 不妊鍼灸専門ルリエ鍼灸院です。

秋も深まってきましたね♬この時期は朝も日中も過ごしやすくて大好きです(^^)

 

さて、先日体外受精の移植に向けた採卵時期の鍼灸治療についてご質問いただきました。

鍼灸治療スケジュールはクリニックの治療方針や、どのような卵胞刺激方法にするかで変わるわけではありません。

 

自然周期でもホルモン刺激周期でも、採卵までに2回程度となります。

まずは生理が始まって3~5目に1回、2回目は生理周期12日前後となります。

 

短期間に2回受けていただく目的は

・血流の循環を良くする=薬の効果を行き渡らせる

2・自律神経のバランスを保てるようにする=消化機能、免疫機能などを上げておく(副作用による体調不良予防)

3・副交感神経を優位にしておく=精神的なリラックス

 

体外受精を成功させるポイントは、

採卵前のみ鍼灸治療を行うのではなく少なくても半年ほど前から受けることです

 

 

なぜなら一つの原子卵胞が成熟し、排卵するまでには最低180日、およそ半年がかかります。

半年前のご自身の食事や生活、精神状態を振り返ってみてください。

 

SNSなどで不妊治療の情報をみるために夜遅くまで起きていませんでしたか?

3食、たんぱく質とミネラルのバランスが取れた食事がとれていましたか?

イライラやクヨクヨすることなく、穏やかに生活できていましたか?

半年前のあなたは、心身ともに元気いっぱいでしたか?

 

元気いっぱいだったなら、今周期に排卵した卵子も元気いっぱいのタマゴちゃんですね。

でも栄養も元気もカスカスの状態だったのなら、ヨレヨレのお疲れいっぱいのタマゴちゃんです。

 

元気いっぱいのタマゴと、ヨレヨレのお疲れタマゴ、どちらが上手く培養が進むかは言うまでもありませんよね。

お疲れが溜まっている体に移植しても、赤ちゃんは育てられません。

 

体外受精は高額な治療ですから、撃沈覚悟で挑戦するより少しでも体を元気にして、栄養をたっぷり蓄えて、1%でも可能性を高めてから受けてほしいと思います。

 

あなたの妊活が実りますように。

 

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2017.09.13東洋医学とは part2

私の復習も兼ねた、東洋医学シリーズ続きます。

前回よりさらに専門的に、オタクチックになっていきます(^^)

 

東洋医学は気や血液、体内の水分(津液)など、肉眼で見ることのできない物や形のない物も物質化して考えます。

この気・血・津液(しんえき)は人体を構成し、私たちの生命活動を維持する上でとても重要な物質と考えており、この考え方は治療方針を決める上でとても重要になってきます。

それぞれの働きを見ていきましょう!

 

東洋医学でいう「気」は、陰陽でいう陽に属し動きのあるもので、体の決められた経絡を一定のペースで巡り、体や臓腑の機能をコントロールしたり温める働きを持っています。

気は酸素などの気体でもあるが、熱を産むエネルギーでもあるという点がポイントですね。

 

そんな気は生まれ持ったものと、食べたものから作られるものに分けられますが、働きは同じ。

代謝や成長を促進させてくれたり、外からの攻撃(風邪やストレス)などから守ってくれたり、内臓が下に下がらないようにつなぎとめてくれたり・・・かなりの働き者です。

気がスムーズに体内を巡ると、心身ともに伸びやかに、のびのびと過ごすことができます。

 

しかし過労、激怒、うつ、運動不足、暴飲暴食などにより気が停滞したり(気滞)、少なくなる(気虚)と冷えやしびれ、重い痛みや高血圧などを引き起こしてしまいます。

 

 

 

血は血液のことを指し、とても高い栄養と滋潤作用を持っており、全身をすみずみまで巡り臓腑・器官に栄養と潤いを届けてくれます。

この血のおかげで、筋肉をスムーズに動かしたり、見る・触れる・聞くなどの感覚が働くのです。

しかし何らかの問題があり、この血の巡りが悪くなったり(血瘀:けつお)、少なくなったり(血虚)すると、貧血やめまい、情緒が不安定になったりもします。

 

 

津液とは体内の正常な液状物質のことで、汗・涙・よだれ・胃液・関節液などのこと体内に存在する水分のことをいいます。

この津液は食べたものから作られ、体表や器官を潤したり、関節をスムーズに動かしてくれたり、気・血・津液のバランスをコントロールしてくれています。

 

しかし大量に汗をかいたり、大出血などにより体内の水分(津液)が失われ乾燥状態となることで、乾燥肌・ドライアイ・口の渇き・空咳などの症状を引き起こしてしまうのです。

 

気・血・津液の3つそれぞれの働きをご紹介しました。

この血と津液は陰陽でいう陰に分類されていて、自力で体の中を巡るのが不得意です。ですから動くのが得意な気が、血や津液が体中に巡るように押してくれてます。

と、いうことは血液や水分の代謝をよくするためには、気が滞らないように適度な運動などを行い、のびのびと過ごすことが養生に繋がるということですね。

 

 

なんだか一気に訳が分からなくなってしまいましたか?(^^;)

それぞれの働きは細かく分かれていますが、人の体の中には水分(津液)血液と、その二つを動かしてくれるというエネルギーがあるんだなぁ、と知って頂ければいいと思います。

 

 

「東洋医学とは何ですかシリーズ」は、私自身の復習や患者様に説明させていただく際の予習を兼ねてさせて頂いていますが、このブログを読んでくださる女性を通して、東洋医学にもきちんと学説や治療方針があって、それらを沢山組み合わせて治療を行っているということを、これからも広めてきたいと思います。

あまり薬を使いたくない方、オーガニックや無農薬の野菜などに興味がある方は、東洋医学も割と好きになってもらえるのではないかな。

 

まだまだ治療の方針を決める基本の学説はあるのですが、専門的な内容が続きましたので少し休憩をいれます♬

季節の変わり目は不調が出やすくなります。

皆様、ご自愛くださいませ。

 

2017.09.08東洋医学とは? part1

最近、若い女性の方から「東洋医学にすごく興味があるんです♬」というお声をよく頂きます。

それがきっかけで鍼灸も始めたという方も増えています。

私たち鍼灸師にとって「東洋医学」や「はり・灸」は身近なものですが、世間的にはまだ閉鎖的で少し古臭いイメージが根付いている気がしていましたので、とても嬉しかったです(^^)

 

そして興味があります!というお声とともに多い声が

「東洋医学って何ですか?」

「はりとかお灸って、痛い場所と全然違うところに刺してどうして効くのですか?」というものです。

 

大まかにはなりすが、鍼灸治療がどんな考え方を元に成り立っているのかお伝えしていきますね。

 

 

東洋医学とは、中国・日本・韓国など中東アジアの伝統医学のことをいい、漢方・鍼灸・按摩・養生法(薬膳など)を使った医学のことをいいます。

 

東洋医学の考え方の基本は「人間も自然界の一部である(天人合一思想)」です。

わたしたちは絶えず自然環境の変化の影響を受けており、その都度外界の変化に適応させて生きています。

また、人の体を構成するそれぞれの組織部分はお互いに密接に連絡しバランスを取りあっていて、そのため病理的にもお互いに影響しあっていると考えています。

 

 

人間は自然界の一部だと考える東洋医学では、その自然界にあるものすべてを陰と陽に分けて考えます。

この陰と陽はいつも同じ量はなく、常に変化しながらお互いに依存しあい、制約し、バランスをとっています。

なにかのきっかけでこの陰と陽のバランスが崩れ、どちらか片方のパワーが強くなりすぎたり弱くなりすぎると不調や病気の原因となってしまうのです。

このマークはそんな流動的にバランスをとる陰と陽を表すマークなのです(^^)

 

例えば・・・

陽・陽証:上、火、熱、昇、明るい、昼、基礎代謝が高い、交感神経緊張型、冷たい水や冷たい料理を好む、便秘傾向

陰・陰証:下、水、寒、降、暗い、夜、基礎代謝が低い、迷走神経緊張型、白湯や温かい食事を好む

 

このように、形のないものでも特性によってわけて考えるのが陰陽の考え方です。

 

 

五行とは、自然界・人間界の事物を木・火・土・金・水の5種類の物質と運動の変化に分類する考え方です。

この5種類のものの間にもお互いに生み出し、お互いに制約するという関係が成り立ち、バランスの取れた平衡状態を保っているのです。

そして、この木・火・土・金・水の5種類の特性の中に、臓器や器官や季節や感情を振り分けます。

 

例えば・・・

肝は「怒る」という感情を司ります。怒りすぎると肝を傷つけてしまい機能が落ちてしまいます。

また、肝が司る味は酸。酢の物などすっぱいものを食べることで肝の働きを助け、養生してくれます。

 

このほかにも、方角や色、涙や涎などの分泌液、声色など、すべての事物を特徴・作用・形態に分類しています。

これらは身体のどこが弱まっているのか、逆にどの働きが強すぎるのかを考えるためにとても重要な分類になってきます。

 

私たち人間は自然の一部ですので、どちらかが強くなりすぎてもいけない、弱すぎてもいけない。

強すぎるものがあればそれを抑制する力があり、逆に弱すぎるところは補って助けてあげる力があります。

陰陽の考え方にしても、5種類のタイプ別に分類する考え方にしても、東洋医学はバランスをとても重要視しています

 

 

今回はまず鍼灸の学校に通う学生が、必ず最初に学ぶ東洋医学の理論を2つ紹介いたしました。

私の復習も兼ねていますので、まだまだ続きます。しばらくお付き合いくださいませ(^^)

2017.07.16子宝セラピーの手引き

最近、不妊治療への東洋医学(鍼灸治療や漢方治療)の効果が広く認められるようになり、

興味を持っている方や、実際に治療を受けておられる方が多いことを実感しております。

 

けれど実際に通いたくても、いつどのタイミングで行けばいいのか、

どんなことをするのか、鍼やお灸をすることでどんな効果があるのか、本当に効くのかナゾだらけですよね。

 

そんな方に是非参考にして頂きたいと思います。

 

 

 

質問:鍼灸治療でどんなことができるの?(’_’?)

◎女性ホルモンのバランスを整える

→排卵に向けて、質の良い卵子の成熟を促します

→黄体ホルモンの体温上昇作用が働くようになります

◎骨盤内の血流の改善

→子宮へ血流を送り、温かくふかふかの子宮内膜を作ります

◎子宮だけでなく全身のバランスを整える

→妊娠力を上げるだけではなく、妊娠を維持できる体を作ります

 

 

質問:どれくらいの頻度で通えばいい?(’_’?)

月経周期・移植スケジュールに合わせて決まります。

タイミング法で妊活されている方はこちらを参考にしてください↓

周期が長く排卵が遅れる方や、基礎体温が2層にわかれず周期が分かりづらい方は、

体を診ながら治療のタイミングを取っていくことになりますので、上記とは多少変わってきます。

 

次はステップアップし、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)により胚移植される方はこちらを参考にしてください↓

上記の移植スケジュールはあくまでも一例ですので、通われているクリニックのスケジュールに合わせて行うことになります。

初診の方は、まず月経終了後~排卵までの時期に来られることをおススメします

 

タイミング法の方でも、ステップアップされた方でも、基本の治療方針は同じです。

①脳と子宮との間で行われる女性ホルモンのやりとりをスムーズにし、卵子の成熟を助け排卵が行われるように整えること

②受精卵が着床しやすいように、ふかふかの温かい子宮を準備すること

③妊娠を維持できる体をつくること

その方の体質に合わせながら、各周期に必要な治療を行っていきます。

 

 

質問:本当に鍼やお灸で妊娠するの?(’_’?)

100%ではありません。どんなに医学が進歩しても、技術が進歩しても、ご期待に沿えないことが沢山あります。

けれど、鍼灸治療により骨盤内血流が上がり子宮内膜の厚さが改善されたり、

月経周期が安定してきたりと良い変化をもたらすことができ、

ホルモンバランスだけでなく体内の環境が整うことで妊娠へと導くことができます。

 

 

大まかなご紹介ですが、治療について少しでも疑問が解消できれば嬉しいです。

もし不明な点がございましたら、どんな小さな疑問でも結構ですので一度お問合せください。

 

これから妊活に鍼灸治療を取り入れてみようとお考えの方、

やみくもに回数をこなすような、お金と時間がもったいない通い方はしないでくださいね(^^)

2017.06.29ご質問いろいろ

【鍼灸治療ってこんなもの】

鍼灸治療って・・・?のご質問にお答えしますね(^^)

 

 

Q:鍼を刺すとき凄く痛いイメージがあり、怖いのですが・・・

A:そうですね。血流が悪く筋肉が硬くなっているところに鍼が入ると「ずーん」という感覚があり、それが痛いと感じ苦手な方はいらっしゃると思います。

その「ずーん」は鍼灸用語で「得気:とっき」といい、体にとっては良い反応の1つです。

苦手な方はこの「ずーん」がないように調整しながら治療させて頂きますので、ご安心ください。

また注射針をイメージされる方も多いですが、鍼灸治療に使われる鍼は髪の毛より細いものを使っており、皮膚に入る感覚も非常に少ないです。

肩やお顔など、まずは1部分から試しをしてみてはいかかでしょうか。

 

 

Q:どれくらいの頻度で通えばいいですか?

A:月経周期や、不調を感じる場所の痛みの強さ・状態によっても変わりますが・・・

◆急性の症状(ぎっくり腰・寝違えなど)-できる限り間隔を詰めて

◆慢性の症状(肩こり・腰痛・関節炎・腱鞘炎など)-1か月に1~2回程度

◆妊活のための体質改善を目的とした治療-1か月に1回程度を半年~1年

◆マタニティ期や産後の治療-1か月に1回程度

◆美容鍼-噛み癖や生活の癖にもよりますが2~3週間に1度程度

 

あくまでも目安となりますが、ご参考になさってください。

当サロン・LuLie(ルリエ)では患者様の「自主性」を大切にしたいと考えております。

「行かないといけない」といった義務ではなく、「行きたい」と心や体が求めた時の感覚を目安にしてください。

もちろん体の状態を診て「〇日後・〇週間後に来てほしい」とこちらからお声をかけることもございますが、以降の来院についてはご相談次第となります。

 

 

Q:子供と一緒に行けますか?

A:はい、大丈夫です。

まだお座りが出来ない小さなお子様には、バウンサーやマット、赤ちゃん用のイスもご用意しております。

 

 

 

Q:行くときの服装はどうしたらいいですか?

A:普段の服装のままお越しください。お着替えもご用意してあります。

施術中は鍼をさす部分だけを出しますので、服を脱ぐことはございません。

 

 

Q:鍼を刺した後はすぐに抜くのですか?

A:鍼をさした後、すぐに抜く方法(単刺:たんし)と、そのまましばらく刺したまま(置鍼:ちしん)という方法があります。基本は15分ほど刺したままにしておきます。

 

 

 

Q:治療した日はお風呂に入っても大丈夫ですか?痕は残りますか?

A:はい、大丈夫です。鍼をした当日も普段通り生活して頂けます。

基本は跡が残ることはありませんが、ごくまれに刺した部分に皮下出血ができることがございます。1週間ほどで吸収され消えていきますのでご安心ください。

 

 

鍼灸治療って、どんなことをするか未知の世界ですよね。

少しでも不安なことや、聞いてみたいことがあれば、お気軽に問合せくださいませ。