ブログ

2026.07.07【胚盤胞到達率0%】妊娠するまで

こんにちは。
豊中妊活鍼灸専門 ルリエ鍼灸院です。

先日、妊活クライアント様のお一人だった方が
無事に出産されたと嬉しい連絡をいただきました。

母子ともに健康だとの事で、安心いたしました。

無事に出産が終えられたこともあって
この方の妊活を振り返ってみました。

同じ年齢で、同郷で
高校受験では同じところを受験していて・・・

忘れられないお一人です。


2021年の春

「体を整えよう、回復させよう」と

流産後、不安も悲しい気持ちも抱えながらも
サロンへ来られました。

この数字だけを見ると
甲状腺(THS)数値と月経期FSH/LHのバランスが気になります。

Aさん(仮名)は
鍼灸初診前に数回採卵されています。

採卵結果は・・・

①採卵6個(うち未熟卵1個)
⇒凍結キャンセル(凍結数0)※分割遅延

②採卵3個(うち未熟卵0個)
⇒凍結キャンセル(凍結数0)※分割遅延

③採卵3個(うち未熟卵0個)
⇒初期胚凍結(凍結数1)

④採卵2個(うち未熟卵2個)
⇒凍結キャンセル(凍結数0)※未授精

計4回の1周期当たり
凍結キャンセル率は75%。


なかなか凍結もできないため
移植に進めず苦しかったと思います。

そして鍼灸併用してからの
2回分の採卵結果(顕微授精へ変更)

⑤採卵2個(うち未熟卵1個)
⇒初期胚凍結(凍結数1)

⑥採卵8個(うち未熟卵3個、変性卵1個)
⇒初期胚凍結(凍結数3)

鍼灸併用後2回の採卵では
凍結キャンセルは0%となりました。


ただ胚盤胞到達率は0%のまま。


取れた個数に対して凍結数が少ないときは
(6個取れたのに凍結できない、みたいな)

あのホルモンや〇〇が影響していることが
とっても多いです。


ここまででわかるA様の課題は
【胚盤胞凍結・移植できないこと】です。

ホルモン値をみると
FSH/LHバランスや甲状腺数値から
卵巣の反応不良と、成熟不良が考えられます。

日ごろ感じやすい不調からは
気機鬱滞、血虚、腎陽虚など

【卵胞が成熟しにくい状態】
ということも分かりました。



A様の短期的な目標は
少しでもグレードの良い受精卵を凍結し
移植することです。


そのために行ったことは
実はそんなに特別なことはありません。

自律神経を整えること
卵巣の反応を良くすること
神経の緊張を緩めること
寝つきを良くすること


そのためにA様にも自宅で

・妊活養生
・栄養改善

に取り組んでいただきました。



転院を決め
心機一転人工授精周期を挟みつつ
新しい病院でも採卵移植にとりくみましたが

なかなか胚盤胞凍結はできず
移植も陰性が続きます。。。悲しい。

不妊治療が保険適応になるタイミングで
意を決して2回目の転院。

転院先の病院では
より詳細な検査をしてもらったこと

そしてその結果をフィードバックしてくれる病院であること

結果が芳しくないときは
採卵・移植方法を変更してくれることで


大きく進んだと思います。


また新たに
・ビタミンD:23.1(↘)
・中性脂肪:35(↘)
・プロラクチン:17.39(妊活基準↗)
・AMH:0.85(初診時3.14)
・THS:3.34(妊活基準↗)


という、採卵だけでなく
着床に大きく関係する課題も見つかりました。

【新たな課題】
・AMHが1.0を下回っているので
 卵巣刺激ではより卵巣が疲れやすい

・プロラクチン高めなので
 性腺抑制がかかり、成熟しづらい

・卵胞成熟・良い着床環境に影響する
 ビタミンDが低く、甲状腺数値は高い



甲状腺数値、ビタミンDの値から
代謝が悪く冷えやすい。
全身と同じく細胞の代謝も低い、と読み取れます。

プロラクチンが妊活基準より高くなる方は
交感神経優位になりやすい方。
努力型、まじめで優しい気遣いの方です。

だから気虚(疲労)になりやすいし
全身の気血の巡りが滞りやすくなるだけでなく
卵巣や子宮への気血の巡りが
不安定的になりやすいです。




新たな課題は見つかりましたが
これまで行ってきた鍼灸治療や
妊活養生は大きく変わりません。


プロラクチンに対する治療
卵胞成熟途中で卵巣が疲れないようにする治療
甲状腺疾患に対する東洋医学的アプローチ

交感神経を緩め
自律神経のバランスを取りやすくする治療

これがA様の最終的な
妊活鍼灸の内容でした。




採卵と移植周期の間で
EMMA・ALICEや子宮鏡検査を実施。

複数個の貯卵ができ
ホルモン補充周期で移植(2個移植)。

保険適応最後となる
6回目の移植で妊娠陽性判定でした。

前回の妊娠から約6年ぶりの妊娠。
わたしも本当に嬉しかったです!!


文字に起こそうとすると
いろいろ端折って、かい摘まむので短くなりますが

初めてお会いしてから約4年。
妊活歴としては妊娠まで6年です。

苦しい時間をたくさん過ごして来られました。

だけど常にこわばっていた身体が
少しづつ緩んでいったり

凍結キャンセル率75%だった採卵が
その後妊娠する周期まで
凍結キャンセル率0%だったり

凍結結果が良くなったり
そんな体の変化を一緒に感じてきました。


ホルモン値は身体からの大切なメッセージです。

でも数字だけを追いかけると
不安が増えることもありますよね。

数値のバランス、その数値の背景を読み解いて
ご自身の体を丁寧にみてあげると

身体は少しずつ、確実に変わります。



もし今、思うような結果が出ずに
焦りや不安が大きくなっているなら

まだ見えていないヒントがあるかもしれません。

検査の結果だけではわからないこと
問診や腹診だけでは見えていないこと

一緒に見つけられたら、と思います。




鍼灸師 YUKA

コメントは受け付けていません。