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2022.11.01全身で妊娠する、の意味

こんにちは。
北摂 豊中少路の
妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

今日から11月に入りました!
2022年もあと2か月です。
元気に2022年も走り切りたいですね。

さて先日、
妊活コース⇒マタニティコースを経て
無事に出産された方が
赤ちゃんと一緒に
会いに来てくださいました。

流産を経験され
今回妊娠した際もご不安だったかと思いますが
無理をしないよう養生を心がけて
生活されました。

「出産自体は大変だったけど、
とても素晴らしいものでした」
とメールを頂いたときは、
その言葉に感動し、そして本当にうれしかったです。


今日はなぜ妊活する上で
ただ全身の血流をあげるだけではなく、
「全身治療」が必要なのかを
お話ししていきます!



私が何度もしつこくしつこく
胃腸を元気にしましょう、
動物性タンパク質摂りましょう、
生理痛はありましたか?塊は?
早く寝れていますか?とお話するのは

「妊娠」というものは
子宮だけで成立するものではないからです。

免疫系、神経系、内分泌系・・・
すべての調和の上に
成立しています。


東洋医学では
生殖機能を司る腎にフォーカスがあたりますが
実はその他にも肝と脾も大きく関わるのです。


腎は両親から受け継いだ体質や
免疫機能、そして生殖機能に深く関わります。
生殖機能を司りますので
いわゆる妊娠力を左右する臓です。

肝は血液を全身に巡らせる働きがあるので
胎児の成長や妊娠の維持のサポートに
大きく関わります。

脾は胎盤と子宮をくっつける働きを持ちます(固摂作用)。
なので母体と胎児の両方のサポートを
受精、着床、出産までしてくれるのが脾ですね。
妊娠の維持に大きく関わります。

そして重要なのは
どこか一つが元気いっぱいであっても
その他の臓腑との不調和があると
妊娠・出産がうまくいかない、
または妊娠が不安定になるということ。

精子と卵子がタイミングよく出会い
着床するためには腎の力がいるし、

胎盤を強固にし、妊娠維持に関わり
出産までサポートするのは脾だし

吸収された栄養や酸素を
絶えず赤ちゃんへ届け続けるのには肝の力が必要。

このように
すべてのバランスとタイミングが合って
妊娠が成立するのです。

これが全身で妊娠・出産するの意味です




例えば・・・
夜更かし(23時以降の就寝)や
先天的に免疫機能が弱っている方は
夜中にトイレで起きてしまったり、
腰に怠さや痛みを感じたり、
初潮が遅かったりします。

周囲に気を遣いすぎたり
通勤時間が1時間以上あり
冷飲食が増え脾が弱まると、
空腹感を感じなくなって
ご飯が美味しく感じなくなったり、
胃下垂になったり、
倦怠感が続いたりします。

そしてお酒やストレスなどにより
肝が弱まると
生理痛など生殖器の不調が増えたり、
イライラしやすくなったり
肩こりなど筋肉に不快感が出やすくなります。

当てはまる項目はありましたか?
こちらはいつも私が行っている問診の中の
ほんの一部の項目です。


そしてこれらの項目は男性にも当てはまります。
肝の経絡(ツボの道)は精巣の近くから股関節を通ります。
なので精子はストレスに弱い。
腎が弱いと精子の数が少なくなったりと
生殖機能自体に問題が生じやすくなってしまいます。

最近では女性のみ体を整えるのではなく
男性も整える必要があるのです。
それほど男性も女性もストレスが多い
ストレスフルな時代になっているのです。


体調というものは感情や環境、
食べたものによって
すぐに揺らいでしまうものなので
ケアのたびにチェックが必用です。


病院での治療や毎月のタイミングを
より後押しするのは
ご自身の『体次第』ということを
是非是非意識の奥深くに
染み込ませて欲しいです!!


「じゃあどうしたらいいの?!」
と、いう部分をサロンでサポート
しております。
どこの機能が弱いのか・・・
そんなときはどうしたらいいのかな、
こんなところに気をつけてほしい、など
生活指導もさせて頂いております♫

わたしたちはいつまでも
妊娠できる体ではないから・・・。
妊娠が可能な期間のうちに
望んだとおり赤ちゃんを授かって
元気に出産を迎えてほしい。

妊活期間をすこしでも短縮させたい方、
もう、どうしたらいいんだ!と行き詰まっている方、
ぜひお越しください。

あなたに必要な改善ポイントを
一緒に探して見つけましょう!


鍼灸師 yuka

2022.10.07月経周期療法について

こんにちは。
北摂・豊中少路の
妊活サポート鍼灸院 ルリエ鍼灸院です。

先日は数日夏休みを頂き
リフレッシュしてきました♫

でも
結局ホテルでも
ポツポツ仕事をしちゃったりして(笑)

和歌山県の三段壁で
絶妙なバランスで乗っている
岩だそうです。
なんだかすごいパワーが
ありそうなので
写真に撮ってお裾分けです♡



さて
去年末から今年の初めにかけてあった
妊娠ラッシュ。

その方たちが続々と出産を終えたと
連絡を頂いたり、
実際にお会いできたりと

何ともうれしい時期を
迎えております。


じゃあ実際、どんな風に
妊活をサポートしているのか
治療の目的など
お伝えしたいと思います!



【月経期・卵胞期】
この時期は何十個と待機している
卵子の中から
その周期に排卵する卵ちゃんが
育っていく時期です。

卵巣や子宮へ続く血管を広げて
ぐんぐん育つように
サポートします。

緊張強めで
肩頸がちがちの女性は
自律神経の調整が苦手で、
月経期や卵胞期に
基礎体温が高い傾向が多い。

こういう方は
肝の機能失調を起こしやすいので
肩頸まわりもしっかりほぐし、
毛細血管まで血流が回るように
ケアが必要です。


また
月経期には本来低いはずのホルモン値(FSH,LH)が
高くなっていることがあります。

FSH,LHともに高値であるということは
卵巣の反応が悪く
卵胞が育たなくなるので
FSHを下げる治療を行っていきます。



【排卵期】
順調に育った卵胞は
18~20mmくらいの大きさになると
LHサージが起こり
排卵となります。
排卵検査薬が強く反応する時期です。

お腹の血流をあげて
卵巣からプッとスムーズに出れるように
しておきます。
排卵痛がある方は排卵期にケアをすることで
タイミングがとりやすくなりますよ。


【黄体期】
順調に排卵が終わった後は
子宮をしずかーーーーーーにして
受精卵が潜り込みやすいよう
準備をします。

この時期は
子宮周りのなにもかもの臓腑が
赤ちゃんをお迎えしようと
働きを弱めます。

だから便秘になったり
胃が消化不良を起こして
気持ち悪くなったりするんです。

胃が食べた物を下に降ろす動き、
大腸が便を送る動き(蠕動運動)など、
受精卵が子宮内膜に潜り込めるように
子宮にちょっとの振動も与えたくないんだ!
と全身でお迎え体制を作っています。

なので・・・
甘い物、甘い飲み物、糖質が大好きな方。
要注意です。

35歳過ぎた妊活で
「甘い物やめられないんです」なんて
言ってる場合じゃない。

そのまま甘い物摂る生活は
内膜も細胞も炎症を起こしてしまいます。
(もう起こしているかも・・・)

せっかく受精卵になったのに
内膜が炎症おこしていると
受精卵をはじきとばしてしまって
着床ができません。

白砂糖
小麦粉
白米

気を付けてください。
白砂糖は断つに越したことないです。
小麦粉、白米は雑穀米や玄米のような
色のついたお米がおススメです!(^_-)-☆



上記の画像は
大まかな治療ベースのものですので
例えばPCOSの方だったり、
周期が長めの方は
都度治療内容を少し変えて
対応していくことになります。


あっ、そうそう。
「予約日が生理にかぶってしまってるんですが
大丈夫でしょうか」と、
時々連絡を頂きます。

大丈夫です。
ご本人様が気にならなければ
生理初日でも治療させて頂いています。

普段は尾骨という
お尻の割れ目あたりまで
ズボンを下げたりしますが、
月経中は尾骨まで下げすに治療しています。


当サロンは
スーパーライザーのような
物理療法機器はおいておりません。

導入したい、と考えてこともありますが
やはり体は日々の生活の中で作る。
食べた物で体も心も作るんだ、ということで
根本から変えてほしいので
導入は見送りました。

その分、施術料も
高くしないといけないですしね…

もし興味ある方は
是非1周期だけでも
鍼灸治療を受けに来てみてください♪

それでは!!

鍼灸師 yuka



2022.09.23マタニティケアをお考えの方へ

こんにちは。
北摂 豊中・少路の
妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です!

9月も後半に入りましたが
まだまだ暑い日が
続いていますね。



こんな時は
夏を過ぎても
逆子や早産が増えます。


冬は何もしなくても
みなさん温かい恰好されますし
温かい食べ物・飲み物を
口にされるので
意外に逆子は減ります。

だけどこうも暑いと
冷飲食も多いまま。
薄着になる。

サロン界隈でも
素足にサンダル&スカートの
妊婦さんを
たくさんお見掛けしますよΣ(゚д゚lll)

外での厚着は
熱中症の恐れもあるので
気温に合わせてほしいのですが・・・。
 
おうちでは
足首を冷やさないように
靴下をはいて
過ごしてほしいです。

妊婦さんは
内からも外からも保温して
お腹の赤ちゃん
気血を送って
あげましょう。

逆子治療は
週数が早いほど
回転する確率も高いです。

26~28週あたりに
逆子ですね、と言われたときは
なるべく早く
治療を開始しましょう。
※もし妊娠初期に
出血や絨毛膜下血種などがあった方は
担当医に鍼灸治療を受けて良いか確認の上
ご予約・問い合わせください。

ケア頻度としては
1週間に一回。
もしも1回の治療で回れば
1回で終了です。


つわりがきっかけで
鍼灸治療をお考えの方は
以下をご参考になさってください。

吐きづわり、食べつわり、
よだれつわり・・・
ほんっとつらい!!!!!!!!

薬ないし(´;ω;`)
寝て意識ないときが一番幸せ。

胎盤が出来上がると
気持ち悪さは抜けてくるので
そこまで一緒に
頑張りましょう(´;ω;`)








つわりケアでも逆子治療でも
安産ケアでも
妊娠中のボディメンテナンスでご来院の際は
母子手帳をお持ちくださいませ。

妊娠中の肩こりや腰痛、
股関節痛なども治療可能です。

ご興味ある方はぜひ♡

ママと赤ちゃんが
元気に出産できるよう
お手伝いさせていただきます!!

鍼灸師 yuka

2022.09.06採卵・移植周期の鍼灸アプローチ

こんにちは。
北摂 豊中・少路の妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

夏本番だ!と思っていましたが
気付けば9月に入りました。
私は海・山・川・虫が苦手なので
毎年夏らしいことは特にしません(笑)

でも夏の陽気は大好きです♪


さて
4月より不妊治療の保険適用が
拡充されましたよね。

それに伴って
不妊治療の病院は大忙しだそうです。

保険治療の幅が増え
治療がしやすくなったかそうでないかは
今のところ分かりませんが・・・

身体を整えて
準備することの重要性は変わりません。

「では鍼灸治療では
いつ、どんな準備をするのか?」

今日はその点について
お話ししたいと思います。

大事なことは
「事前準備」


卵子は約3カ月前からスタンバイして
毎月、1個の主席卵胞が排卵していきます。
※この「主席」は最も優秀、質が良い卵ちゃん
というものではなく、たまたま、偶然に
タイミングが合った卵ちゃんです。
そしてごく稀に2個排卵する周期も。


実はその主席卵胞は
20~30個程度の候補生たちの中から
選ばれます。

採卵周期では
お薬により刺激をして
ふだん排卵されず消滅していく
この候補生たちにも育ってもらうんです。

と、いうことは・・・
採卵直前にいろいろと手を加えても
実際卵子の元気さにつながっていくのは
3カ月後という事です。

卵子も子宮内膜も
女性ホルモンの指令が出て
栄養素を使って育てていきますので
鍼灸治療でアプローチするのは

★栄養素の消化・吸収促進→胃腸機能改善
★成長ホルモン分泌促進→睡眠改善
★疲労回復→睡眠改善&交感神経・副交感神経のスイッチ切り替え
★栄養素、性ホルモンを全身へ届ける→血流障害改善

といったところをアプローチしていきます。

そして
採卵周期には
生理開始して数日以内に診察を受けて
卵巣刺激を開始します。

この卵巣刺激を開始する時期に、
卵胞を育ててくださいね~という
指令を出すホルモン(FSH)の値が高いと
卵巣の反応が良くありません。

そういう場合には
FSH高値に対するアプローチを
しなくてはいけませんので
病院で血液検査を行ったデータは
写メで頂けると助かります。
(結果用紙を渡されない病院もありますので
もらえる病院であれば・・・)

こんな感じで採卵周期には
ホルモン値を診ながら対応することもありますし
異常がなければ月経周期に合わせて
身体を整えます。
妊娠は子宮だけでするんじゃないんです。
全身全力を使ってするんですよ。

採卵時期は通院頻度が多くなったり、
お仕事されている方は
よりスケジュールが詰まってきますので、
鍼灸治療の頻度やタイミングは
ご相談しながら進めていきます。

そして、いま、まさに
採卵に向けて準備している方に
伝えたいことは
「量より質!!」
「採卵が延びても少しづつ育っているなら
焦らなくて大丈夫!!」
ということ。

たくさん摂れることがいいんじゃない。
あなたの卵を育てるペースで
じっくり丁寧に卵子を育てることが
大事なんです。




移植周期。
サロンに来てくださる方は
お腹にお迎えする移植周期のほうが
緊張されているように思います。
当然ですよね。

しっかりと着床してくれて、
その後お母さんと離れることなく
出産までたどり着けるよう
身体と内膜の環境を整えることは
もちろんなのですが

心の緊張をとって
身体が硬くならないように
準備することも大切だと思っています(^^)

交感神経がいつもONで
自律神経が乱れている人は
肩頸がっちがちだったり
どこの筋肉を触っても硬いので
ちゃんと緩める時間を作ります。


移植当日までは
★内膜を移植可能な厚さに育てること
★移植後は受精卵が潜り込みやすい環境にすること
これが治療の目的になります。


そして移植周期は
下記の図のようなスケジュールを
おススメしていますが、
こちらも通院やお仕事など
そのほかのスケジュールに合わせて
組んでいくようになります。

自然周期で移植する場合でも
ホルモン補充での移植でも
大きくスケジュールは
変わりません。


月経開始日から採卵まで
定期的なケアが入る採卵周期に比べ
移植直前・直後にケアが入るのが移植周期です。

不妊治療における
保険治療の範囲が広がったことで
ステップアップに踏み切るご夫婦が
増えたのではないでしょうか。


なので今回は採卵・移植周期の
当サロンの治療スケジュールについて
ご紹介してみました。



どんなにスケジュールを調整して
通院して
お薬を飲んで
何回も内診頑張っても

仕事で夜遅くなって
就寝が22時を過ぎる。

毎朝疲労感が残って
スッキリと起きれない。

朝ごはん、昼ご飯は糖質過多で
動物性たんぱく質や野菜は少ない食生活。

こんな状況では
せっかく頑張って通院しても
もったいない結果に繋がりやすい。

人間はもともと妊娠しにくい生き物。

病院での治療や、鍼灸・整体・よもぎ蒸し・・・
これらは結局「補助」でしかありません。
どんなに高度な技術を使っても
妊娠率は30~40%。
卵子だってお金も有限だからこそ

採卵・移植の準備中の方だけでなく
タイミング法のご夫婦も
コツコツと事前準備なさってくださいね。

準備、本当に大事です。


鍼灸師 yuka
当サロンはどの妊活ステップの方にも
食生活や生活習慣も改善ポイントをお伝えします。







2022.08.04お知らせ~2022.8.4~

こんにちは!
北摂 豊中少路の妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

今日はお知らせが2点ございます(^^)

一つ目は「看板がリニューアルしました!」


「こんなところにあるの!?」
「ちゃんとした鍼灸院なのかしら・・・」
と、初めて来られる方は
かなり不安になってしまいそうな
超ひっっっっそりと
隠れすぎている隠れ家風の当鍼灸サロン。

初回は高確率で迷われます(笑)
分かりづらくてすみません(;’∀’)

目につきやすい大きさにしましたので
こちらを目印にお越しくださいませ☆

2点目は「予約について」です。
ご存じの通り、
大阪でもコロナウイルス感染拡大が大爆発中です。

子供が通っている保育園でも
連日コロナ陽性者のお知らせが届き、
学級閉鎖や登園自粛が続いております。

そのため
今後、急に予約の変更をお願いすることが
出てくると予想されます。

ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございませんが、
その際は変更をよろしくお願い致します。

早く第7波も落ち着くといいですね・・・。
わたしは海・山・アウトドアが苦手なので
今年の夏もいつも通りゆっくりとお家で満喫したいと思います☆

コロナ渦ですが、みなさん良い夏を!!

鍼灸師 yuka

2022.07.19流産後ケアの3原則

こんにちは!
大阪・豊中少路 妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

戻り梅雨で暑さが少しましになりましたね(^^)
ですが湿気は相変わらずですので、
冷たい物の飲食をなるべく控える
(温かいものを意識して口にする)
などの湿気対策は引き続き大事になってきます!

わたしも湿気に弱いタイプですので
養生を心がけたいと思います☂

さて今日は以前にもお話ししたこともある
流産後のケアについて
もう一度お話ししたいと思います。



わたしは妊活・マタニティケアに携わっているので
新しく宿る命や、生まれる命に接する一方で
その反対の命にも知ることがあります。

サロンに来られる前の流産のこともあるし
養生後妊娠されてお空に変える命もあります。

統計上
病院で確認された妊娠の15%前後が、
妊娠した女性の約40%が流産しているとも報告されていて
その8割以上が妊娠12週未満の早期の流産です。



心身ともに悲しみでいっぱいの中
できることはまず体を整えること。
心が整うのにはやはり時間が必要です。
だから先に体を整えるんです。



流産後の体は産後と同じ。
受精、内膜への受胎に栄養やエネルギーを
沢山使っているので
まずは①気力体力を養う事が先決。

それと同じくらい大事なことは
流産後に開始した生理で
②子宮を綺麗にリセットすること。

そして次の妊娠・出産に備えて
③流産予防の処置をすること。

この3つの目的を合わせて
私は流産ケアと呼んでいます。

③の流産予防のケアには
「帯脈(たいみゃく)」を用います。



この帯脈って
12本あるメインの経絡と
8本ある補助的な経絡
合わせて20本ある経絡の中で
唯一ベルトのように横向きの
経絡なんです。

そしてこの経絡があるのは
肋骨部部から始まって
文字のごとく
浴衣や着物の帯のように
腰を一周しています。

帯脈は
上下に走るほかの経絡を結び束ねる役割があり、
特に腰から下の経絡は
この帯脈にぎゅっと吊り上げられることによって
正常な位置を保っているのです。


また生殖器系と関わりが深い肝経、
生殖機能や成長ホルモンと関りが深い腎経と
結びつきが深いため
この帯脈の機能が正常に働いているかどうかが
妊娠・出産には非常に大事になってくるのです。

文献には帯脈の機能失調がおこると

①吊り下げる力が不足しする。つまり胎盤を固定できず
胎漏(流産)が起こる。
また子宮が下陥すると子宮脱が起こる。

②おりものに異常が現れる
と2種類の下陥症状が発生すると言われています。



帯脈への治療の際、私はここのツボを使います。
ご自宅でセルフお灸をされるかたは
火傷や衣服を焦がさないように気を付けて
施灸なさってください。


おりものに異常がある、
(分泌が常に多い、まったく出ないなど・・・)
流産後なかなか妊娠に至らない
そんな方も試してみてください!!


初期の流産は
「よくあること」「お母さんのせいじゃないよ」
と言われますよね。

確かにそうなのですが
一度宿ってくれた我が子を
そんな風には思えないですよね。
どうしようもないと分かっていても
心がついていかない。
自分を責めてしま方も
多いのではないかと思います。

だから
できることを最大限して
新た命が宿る時を待ってみてはどうでしょうか。
つぎは出産まで一緒にいられるように
母体の「持ち上げる、束ねる力」を養いましょう。

これが鍼灸師ができる流産後のケアです。
帯脈治療には漢方も有効だと思います。

出来ること、まだありますよ!!
まずは体から
整えてみてください。

鍼灸師 yuka



2022.06.29妊活の第一歩目

こんにちは。
北摂・豊中少路の妊活サポート鍼灸サロン 
ルリエ鍼灸院です。

なんと、あっという間に
梅雨が明けてしまいました・・・。

雨は洗濯物が乾きにくいし
長く続くと嫌になりますが
ここまで短いと心配になりますね(^△^;)


さて、妊活の第一歩目は
なんだと思いますか?

通院?検査?
それも大事ですが
自分の体力状況を分析することです。
その大事な項目の一つが
【倦怠感】です。

倦怠とは
「疲れて動きたくなくなるという自覚症状」
のことだと、教科書には記されています。

全身・両足の無力感
局所のだるさ
視力低下
眼精疲労
思考力低下
など、だるさだけを指すものではありません。

しかし
この倦怠感は多くの場合
異常なしとして自律神経失調症などに
分類されることが多い。
だからだるさを軽減させる治療薬なんて
ありません。

さてこの倦怠を東洋医学でみると
原因として挙げられるものは次の通り。

・産後や病気の治療などで気血が
回復していないもの
・五労(歩く、見る、座る、臥す(寝る)、立つ)
七傷(怒る、喜ぶ、思う、憂い、悲しみ、恐れる、驚く)により
気血を損傷しているもの
・飲食不節により脾胃虚弱となり痰湿が溜まっているもの
・心労により神気を損傷しているもの

簡単に言うと
心が大きく動きすぎているときや過労、
元気の源の気血を補充できていないとき、
心労が解決できないままのときに
倦怠感として現れます。

つまり心や体が栄養失調になった状態。
倦怠感も病なのです。

だからまず妊活を始めるときには
倦怠感の有無や
その原因はどこから来ているのかを
自己分析するのです。

栄養失調の状態では
身体は赤ちゃんを育ててる場合じゃない、
そんなことしたら自分が死んでしまう、と
脳や潜在意識から妊娠をブロックしてしまいます。

だから
これから赤ちゃんをお迎えするにあたり
「倦怠感」という症状は
きちんとケアに当たらなければなりません。

◎朝起きたときにすっきりしているか
(疲労感はないか)
◎日中眠くならずに過ごせるか
◎基礎体温は大きく変動していないか
などチェックしてみてください。

治療にはまず倦怠感の原因を探ります。

①脾胃虚弱による場合:
手足の無力感、食後のだるさ、食欲不振
息切れ、おなかが張る

②痰湿(湿気)による場合:
力が出ない、動くと息切れする
下肢のむくみ、寒がり

③心労による場合:
情緒低迷(落ち込みやすい)
抑うつ、精神疲弊、無気力、突然の脱力感
不眠、夢が多い、疑い深くなる
考えすぎる、胸脇部の脹痛

そして治療は
脾胃を元気にする⇒気血を作る
をベースにして
それぞれの症状に合わせてつぼをチョイス★

ベースに使用するツボの中でも
おススメなのは「関元」。

元気を補い、吸収機能を促進する働きを持ちます。
また、子宮の上に位置するので
妊活コースの方にはマストなツボです。


もちろん
既に妊活をスタートさせているご夫婦も
自己の見直しは大切。

赤ちゃんのエネルギーに負けないように
自分の体の軸を見直して
エネルギーの余力を作ることが大事です。

あなたの妊活も
きっとうまくいきます!!
応援しています。

鍼灸師 yuka



2022.06.24周年のご挨拶

こんにちは。
北摂 豊中・少路の妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

本日6月24日で
サロンをオープンしてから丸5年を迎えることが出来ました。
ありがとうございますー!!!!

途中出産があったので
5年のうち数カ月はお休みをしておりましたが
5年間続けられたことが本当にうれしく、
有難く思っております。


両親ともに公務員でしたので
わたしも小学生のころから
なんとなく公務員になろ~と思っていました。


それが
高校生の時に、部活中にした膝のケガと手術がきっかけで
スポーツトレーナというお仕事に興味を持ち

大学進学→公務員
専門学校→スポーツトレーナー
進路に迷うようになりました。

そんなとき
部活が同じだったキャプテン・N美ちゃんが
「どっちもいいと思うけど、
好きなことのほうが続けられるんじゃない?」
とアドバイスをくれ
その一言で大学進学から進路を切り替えました。

これが初めの大きなきっかけだったと思います。

好きなこと、力になりたいと思う相手がいると
本当に続けられるね!!
気づけば20年近く経ちました。



保育園や小学校で
他のママたちに声をかけるのも緊張するような私が
鍼灸師だから出会えた方が沢山いらっしゃいます。
素敵なご縁を沢山いただき、
大好きな鍼灸や東洋医学で喜んでもらえることができ、
とても幸せです。

鍼灸師になって11年。
トレーナーを志してからは20年近く
この業界に携わっています。

多くの学びと経験を頂きました。
出会えたすべての方に心から感謝しております。

そして私の働き方を応援しサポートしてくれる主人。
わたしに「開業する」という覚悟ときっかけをくれた娘。
毎日元気に保育園に通ってくれる息子にも心から感謝を。


周年のお祝いなど
今まではしてなかったのですが
5周年の今回は、ほんのささやかですが
皆様にグッズをお渡しさせて頂きました。


まだまだ半人前の鍼灸師ですが
経験と技術を積み重ね
女性や赤ちゃんを望むご夫婦の家族づくりの力になれるよう
精進してまいりますので

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

令和4年6月26日
LuLie鍼灸院 鍼灸師 yuka

2022.06.02ケースワーク終了!と、最近の考え事。

こんにちは。
北摂 豊中少路の妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

保育園の役員の活動が終了した3月終わり頃から
漢方茶ブレンダーの勉強をはじめました♫

そしてそして
サロンに来てくださっている
皆様にご協力いただきまして

無事にケースワークも終了し
あとは提出するだけになりましたー!!

やっぱり知らないことを勉強するって
楽しいですね。

東洋医学に
鍼灸師として《医》から触れるのか
口に入れる《食》から触れるのか

根本は同じなのにすこし違ったりして
面白かったです。

例えば常温の水でも冷水に入るとか。
体温より水温が低いので冷水になるんですって。

中国の人は冷水を飲まないと言いますが、
この冷水も氷が入った冷水ではなくて
常温の水も飲まないということになりますよね。

漢方茶の知識を
どんなふうにしたら
漢方茶をサロンに来てくださる方に
<ケア>の延長として飲んでいただけるか、

販売するにはどういう手続がいるのか

どんなパッケージにしようか
LuLie鍼灸院から出すのか、
違う屋号を作って出すのか・・・

ワクワクと考える日々です。

鍼灸でもお茶でも
誰にでも合う、というものは
この世に存在しないし・・・

カウンセリングして
オーダーメイドでブレンドする、という形が
自分の性にあっている気がします(^^)

あとは妊活されている方向けの
ワークショップもしてみたいですね。

自分の体を自分でカウンセリング→分析。
そしてお茶をブレンド。
めっちゃ楽しそうじゃないですか?(私だけ?笑)

漢方薬よりもお手軽に。
でもお茶だけよりも
ワタシの体を変えてくれるもの。

これがコンセプトになりそうです♬


あとは、もうすぐ下の子は3歳になるので
もう少し平日の予約枠を増やそうかな、
とも考えたり。

でも脾気虚で疲れやすい&
すぐ気が詰まる自分が

まだまだ手のかかる3歳と
超繊細ちゃんの小学生を抱えながら
もう一つギアを上げれるものなのか?!

というのが、最近の私です。
今月はサロンをオープンした記念の月。
楽しく過ごしたいと思います。
皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

今月もどうぞよろしくお願いいたします。

鍼灸師 yuka

2022.05.13クリニック治療成績の開示について思う事、サロン5年間のデータ

こんにちは。
北摂 豊中・少路の妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

先日主人に言われて気が付きました・・・
「あ、5年前の今日プレオープンしてるで」と。

実は本オープンの記念日に向けては色々準備しているのですが
そっちに気が向いてしまっていて
プレオープンした日についてはすっぽり抜けていました・・・。

4月から不妊治療の保険適用が拡充されて
不妊治療クリニックの患者さんが増えた!と聞いています。
皆様の通われている病院はどうですか?

やはり人工授精においても体外受精においても
保険適用になったことで
費用の面ではかなりストレスが減るのではないかと思います。

それに伴って、不妊治療クリニックでの治療成績の公開を求める声も多い。
ですが・・・
これって治療経験者であれば分かってもらえると思うのですが
すっごく難しいことだと思うんです。

確率とかデータって、「統一した条件」で計算するじゃないですか。
でも不妊治療って使う薬もその人の年齢も、ホルモン値も卵巣年齢も
じゃあ何時に寝てるか、通勤時間は何分掛かるか、
第1子の妊活なのか、第2子なのか・・・
栄養状態は?月経周期は何日なのか。などなど・・・
と絶対に条件を統一できないですよね。

どこまで条件を統一させるのかってすごく難しいと思います。

より成績がいい病院で治療したいと思う気持ちは心の底から分かります。
1日でも早く妊娠したいもんね。

だけどそれは中々難しいのではないか、というのが私の考えです。

と、いうのを踏まえた上で5年分のサロンのデータを出してみようと思いました。

至ってシンプルな条件になります。
細かい条件統一はできません・・・ごめんなさい(;_;)

・妊娠率(オープンしてから5年間に2回以上妊活サポートで来院された人数の妊娠確率)
・妊娠まで(陽性判定・妊娠検査薬陽性)の通院期間
・妊娠した周期の治療ステップ


《妊娠率》
・70.3%
大体3人に2人は妊娠に至っている、という結果でした。


《妊娠までのケア期間》
・ほとんどの方が半年で妊娠判定陽性
・1年以上の方は途中妊娠陽性が出ましたが初期流産された方
・1周期1~2回のケア回数(タイミング法・人工授精法)
・体外受精の方の採卵周期は採卵当日までに1~2回程度のケア
・体外受精の方の移植周期は移植当日までに1回、移植後は相談してもう1回程度

結果が早く出るのはとりあえずでも、なんとんなくでも生活をガラッと変えて、
徹底して体の立て直しをされる方が多い印象です。

《治療ステップ》
・割合的には自然妊娠が多い
・体外受精で妊娠された方の移植回数は1~3回でした

グラフ化などしていませんが、ご職業としては
・現役看護師
・現役保育士
・現役助産師
・現役薬剤師
・元看護師
・元保育士
・元助産師
・医療関係の受付事務
・現役美容師
・元客室添乗員
・現役介護福祉士
・元ライター
・在宅ワーク

と、不思議なことに交感神経をたくさん使うお仕事をバリバリしている、
またはしていた方がほとんどです。
妊活のためにお仕事を辞めた、という方も一人ではありません。



最後に当サロンにお越しいただいた方のコース比率はこんな感じでした。

妊活サポートをメインとしていますが、実はマタニティケアの割合と同じくらい一般の方も多い。
更年期ケアや生理痛ケア、そのほかにも体のメンテナンスでご利用いただいています。

異常が5年間分のデータでした。
いかかでしたでしょうか。
次はまた5年後、統計出してみたいと思います。


前述したとおり
妊活のためにお仕事を辞められるor変えられる方もいらっしゃいます。

その覚悟を私も一緒に背負う気持ちでサポートしています。

仕事をやめて正解だったと思ってもらえるように
わたしも治療結果にこだわっていきます。

そして鍼灸を取り入れてよかった!と喜んでもらえるよう、
鍼灸大好き!と好きになってもらえるように
これからも鍛錬して参ります。

鍼灸師 yuka