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2026.07.30妊活鍼灸とは?不妊治療と併用される理由

こんにちは。
豊中少路 妊活鍼灸院 ルリエ鍼灸院です。

今年も酷暑続きの長い夏になりそうですね。
みなさま元気にお過ごしでしょうか

「病院で不妊治療を受けているけど他にもできることはないかな・・・」

「妊活鍼灸って本当に必要?受ける意味ある?」

妊活鍼灸で大切にしている5つのポイント

①子宮・卵巣の血流を整える

脳から指令で分泌されてホルモンは
卵巣でキャッチして卵胞を育てたり
子宮の環境を整えます。

脳と卵巣はお互いに信号を送りあって
連携しながらバランスをとっているのです。

卵胞を育てる薬も
成熟を後押ししたい注射も
排卵をさせたいときも

卵巣が反応してこそ薬効が発揮できます。

そのために卵巣・子宮の血流を整え
安定させることが大切となってきます。

②自律神経のバランスを整える

自律神経ってよく聞くワードですが
どのような働きを調整しているかご存知ですか?

・心臓、血管
:血圧や血流を調整

・呼吸
:気道を広げたり狭めたり
 呼吸の速さや深さのコントロール

・胃腸、消化器
:食べ物の消化、吸収、胃腸の動き、
 便意のコントロール

・体温、汗
:暑いときは発汗して体温を下げ
 寒いときは血管を収縮させて保温する

・免疫、代謝
:エネルギーの消費や免疫機能の働きを助ける

・目
:光の強さに合わせて瞳孔の大きさを調整



こんな風に私たちの生命活動は
ほぼ自律神経の調整システムのお陰で
成り立っています。


脳の視床下部といわれる部分には
ホルモンの分泌指示をだす場所でもありますが
自律神経のコントロールセンターでもあるのです。

なので自律神経のバランスを整えることは
妊活さんの体づくりにも必須なのです。

③月経周期に合わせた施術

妊活といえば「温活」というイメージがありますが
妊活鍼灸師からするとそうではありません。

身体を温めるべき時期や、場所が間違っている方も
過去にいらっしゃいました。

月経周期のケア目的は
月経期、卵胞期、排卵期、黄体期で違います。

月経期~排卵期は特に重要だと考えていて
月経期から育てた卵胞の成熟度が

排卵、黄体の強さにも関係してくるからです。

基礎体温で高温期の途中で下降する、
生理2日当たり前から体温が下がってくる、
高温期全体の波形が三角山のタイプの方などは

生理前半の卵胞の成熟が弱い可能性が強いです。



ケアの目的が違えば使うツボも変わります。
婦人科治療によく使われるツボの中には
ある周期には使用を控えるものもあります。

月経周期に合わせた鍼灸ケアを受けて頂くことで
妊娠しやすい身体づくりと、卵巣・子宮環境を
整えることが出来るのです。

④東洋医学による体質診断

例えば高プロラクチン血症の方でも
虚弱体質の方もいれば
熱のこもりやすい実証の方もいらっしゃいました。

体質というものは一人一人全く異なります。

東洋医学は一人一人の体質を分析し
オーダーメイドなケアが得意な医学です。


体質を整えることは

赤ちゃんを受胎し
十カ月の間自分の栄養で一人の人間を育て、守り
産み切る土台を作ることです。

気血の枯渇した体では母体が持ちません。


体を栄養の多い血で満たし、
滞りなく気で巡らせることが
妊孕力を上げるとされています。

いくらお薬で反応させても
受け入れる母体が疲れていると
良い結果が出にくくなります。



赤ちゃんを受け入れるための身体の土台を整え、
強化できるのが
東洋医学による体質診断です。

妊活鍼灸はこんな妊活さんにおすすめです

【不妊治療を進めている方】
・タイミング法
・人工授精
・体外受精
・採卵予定
・胚移植予定


【婦人科系のお悩みがある方】
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
・低AMH(AMHが1.0以下)
・高FSH
・高プロラクチン


【妊活中の身体や心のお悩み】
・冷えを強く感じる
・生理が不定期
・PMSがある
・妊活が苦しい
・薬やホルモン剤の副作用を軽減させたい
・2人目妊活の進め方がわからない

妊活鍼灸は、妊娠を目指すすべての方に
「身体を整える選択肢のひとつ」として
取り入れていただけます。


妊活鍼灸を迷う理由の1つには
エビデンスに関するご不安もあるかと思いますが
近年、妊活鍼灸は世界中で研究が進められています。



2024年に発表された
システマティックレビュー・メタアナリシスでは

体外受精(IVF)を受ける女性に対する鍼灸は
施術を受けるタイミングや回数によって
臨床妊娠率や出生率に違いがみられる可能性が
あると報告されています。

(一方ですべてのタイミングで同じ効果が得られるわけではなく
適切な時期や施術計画が重要であると考えられています。)
【参考文献】https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38808509/



ほかにも
子宮内膜の状態に着目したものでは
鍼灸によって子宮内膜の厚さや血流など
子宮内膜需要能に関連する指標の改善が
示されたと報告されています。

(ただし、研究の質にはばらつきがあり
今後さらに質の高い研究が必要とされています。)
【参考文献】子宮内膜受容性改善における鍼治療:システマティックレビューとメタアナリシス – PMC


妊活鍼灸という分野も
さらなる研究が必要ですが
鍼灸の有用性が示唆されています。



妊活鍼灸のクライアント様たちは

流産が続いていた方

人工授精中で卵胞を育てる薬飲んでるのに
なかなか卵胞が育ってこない方

採卵できても凍結できなかったり
胚盤胞にまで育たない方

様々なお悩みや不安をお持ちの中で
来てくださいました。



妊活鍼灸を受ける意味や目的は
こういった悩みや不安をケアするためです。

いつから通うのがおすすめ?

まず体を変えよう、整えようとしたとき
【3か月】かかります。

女性には月経がありますから
【3周期】と思っていただいてもいいです。

なので鍼灸で整えようと思っていただいたら
【できるだけすぐ】がおすすめです。


妊活鍼灸のクライアント様の多くが
身体を作りこみ、体質を変えて
卵巣・子宮の血流を整えてから
チャレンジした採卵では

凍結結果がかなり良くなっています。
身体の変化は基礎体温にもかなり現れます。



ですが・・・
妊活開始と当時に妊活鍼灸を始める人は
ほとんどいらっしゃらないと思います。

妊活って病院に通っていなくても
食べ物変えたり
サプリを飲んだり
排卵検査薬、妊娠検査薬などなど

まぁ、いろいろとお金かかるんですよね。
日本製の検査薬って高いです・・よね?

10本入りで3000~5000円ぐらい。

病院に通わず自己タイミング法で
タイミングを取る場合
LHサージを見逃さないように
排卵検査薬を使うと
1周期6~8本ぐらい使いますし

多嚢胞気味の方だと
LHサージ前から
検査薬が反応しだして
排卵のタイミングがよくわからなかったり
検査薬を使う日数が増えて
2箱目買ったりします。


もし今月も生理来たー!!となったら
ストレス発散、気分転換の買い物とか
ランチしたりもね。



なので
20~30歳前半で
生理痛がない、月経周期が安定している
などの特に不調がない妊活さんであれば

妊活開始してから半年ぐらい経ってもからでも
いいと思います。
6周期自分でやってみて、うまくいかなかった時は
一度相談に来てほしいです。



一方・・・
生理周期が長めだったり
1か月以上生理が来ないことが多かったり
PMS強めだったり
生理痛で毎月薬を飲まないと
日常生活を送れない妊活さんは

20代でも30代でも
妊活開始とともに
妊活鍼灸で整えることをおすすめします。
(もちろん鍼灸だけでなく
不妊治療専門病院への通院も。)

ルリエの妊活鍼灸

ルリエの妊活鍼灸も
【妊娠しやすい身体づくり】を大切にしています。

そのためにただ鍼をする、のではなく
ホルモン値や血液検査データからは
栄養や卵巣の「体の状態」を

東洋医学的な診断からは
「体質傾向」を読み取り

それらを統合させることで
よりその方の身体に必要で適切なケア方針を
組み立てることが特徴です。



月経期の測定するものに
・E2(エストラジオール)
・LH
・FSH
がありますよね。

採血結果からは特に異常は見当たらない。
だけど採卵してみると結果がいまいちだったり
なかなか妊娠に結びつかない。

じつは多いのは
【異常はないけどうまくいかない】
パターンの方です。

また【妊活基準では引っかかってる】
パターンも多い。


基準値ではなくて数値のバランスからみると
「成熟が苦手な身体なんだな」とか
「黄体が弱い理由はここだな」とか

改善点が見えてきます。


ルリエでは基礎体温や月経期の採血結果などから
卵巣の反応度や
卵胞がどれくらい成熟してるか
もっと妊娠力を上げるには
どこをアプローチすべきか

ホルモン値や栄養のバランスから分析します。



そうすることで
卵胞・内膜が育たない、基礎体温がガタガタする
胚盤胞が凍結できないなどの
ピンポイントの悩みにアプローチしながら

東洋医学が得意とするオーダーメイドケアで
妊娠しやすい体質へのケアや
土台作りをご提案することが出来るのです。


「この栄養素のサプリがいいよ」
「ここをケアしてあげると排卵がうまくいくよ」
「こんな食事がおすすめ」

そんな風に生活面や栄養面も含めた方針をたてて
妊娠にむけてサポートしています。

よくいいただく質問

Q1:鍼は痛いですか?
   ⇒髪の毛より細い鍼を使用しており
    「チクッ」とする程度です。
    筋肉が硬いところなどは
    ズーンという感覚がする場合もございます。
    完全に無痛ではありませんので
    苦手な方には刺さない鍼などを使い
    安心して受けていただけるようにいたします。


Q2:生理中でも受けられますか?
   ⇒はい。受けていただけます。
    卵胞をしっかり成長させるために
    月経期からの鍼灸ケアをおすすめしています。


Q3:何回通えばいい?
 ⇒当院ではタイミング法・人工授精の方は
  1周期に2回程度です。
  採卵、移植周期の方は3~4回程度です。 

  鍼灸ケアの回数やタイミングは
  家族やお仕事のスケジュールに合わせて
 相談しながら決めていきます。


Q4:働いてるので土日しか行けません。
  営業は平日のみですか?
 ⇒不定休ですが土日も営業しております。
  ぜひご利用ください。


Q5:働きながら通えますか?
 ⇒夜の営業はしておりませんので、
  土日の営業をご利用いただければと思います。
  お仕事や通院のスケジュールのご負担にならないよう
  鍼灸ケアのスケジュールは一緒にご相談して決めております。


Q6:保険は使えますか?
 ⇒不妊治療に対しての鍼灸治療は保険適用ではありません。

まとめ

ここまで妊活鍼灸についてご紹介しました。
まとめると妊活鍼灸は妊活をしている全女性に
安心して取り入れてほしいケアです。



当たり前のことですが
妊活は一人一人で原因や体の状態
治療のステップや進み方すべてが異なります。


だから「誰かと同じケア」ではなく、
ご自身に合った体づくりが大切です。


そのためにルリエ鍼灸院では施術だけでなく
ホルモン値や血液検査のデータ
東洋医学による体質診断を組み合わせ
一人一人に合わせた治療方針やケアをご提案しています。

「今の体の状態を知りたい」
「採卵や胚移植に向けて身体を整えたい」
「妊活がうまくいくヒントを見つけたい」
「不妊治療と鍼灸を併用したい」

このようなお悩みがございましたら
気軽にご相談ください。

初めての方にも安心してお越しいただけるよう、
丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明を心がけています。

心も身体も整えて
一緒に赤ちゃんを迎えに行きましょうね。





予約・お問い合わせは
ホームページまたは公式ラインより受け付けております。

2026.07.07【胚盤胞到達率0%】妊娠するまで

こんにちは。
豊中妊活鍼灸専門 ルリエ鍼灸院です。

先日、妊活クライアント様のお一人だった方が
無事に出産されたと嬉しい連絡をいただきました。

母子ともに健康だとの事で、安心いたしました。

無事に出産が終えられたこともあって
この方の妊活を振り返ってみました。

同じ年齢で、同郷で
高校受験では同じところを受験していて・・・

忘れられないお一人です。


2021年の春

「体を整えよう、回復させよう」と

流産後、不安も悲しい気持ちも抱えながらも
サロンへ来られました。

この数字だけを見ると
甲状腺(THS)数値と月経期FSH/LHのバランスが気になります。

Aさん(仮名)は
鍼灸初診前に数回採卵されています。

採卵結果は・・・

①採卵6個(うち未熟卵1個)
⇒凍結キャンセル(凍結数0)※分割遅延

②採卵3個(うち未熟卵0個)
⇒凍結キャンセル(凍結数0)※分割遅延

③採卵3個(うち未熟卵0個)
⇒初期胚凍結(凍結数1)

④採卵2個(うち未熟卵2個)
⇒凍結キャンセル(凍結数0)※未授精

計4回の1周期当たり
凍結キャンセル率は75%。


なかなか凍結もできないため
移植に進めず苦しかったと思います。

そして鍼灸併用してからの
2回分の採卵結果(顕微授精へ変更)

⑤採卵2個(うち未熟卵1個)
⇒初期胚凍結(凍結数1)

⑥採卵8個(うち未熟卵3個、変性卵1個)
⇒初期胚凍結(凍結数3)

鍼灸併用後2回の採卵では
凍結キャンセルは0%となりました。


ただ胚盤胞到達率は0%のまま。


取れた個数に対して凍結数が少ないときは
(6個取れたのに凍結できない、みたいな)

あのホルモンや〇〇が影響していることが
とっても多いです。


ここまででわかるA様の課題は
【胚盤胞凍結・移植できないこと】です。

ホルモン値をみると
FSH/LHバランスや甲状腺数値から
卵巣の反応不良と、成熟不良が考えられます。

日ごろ感じやすい不調からは
気機鬱滞、血虚、腎陽虚など

【卵胞が成熟しにくい状態】
ということも分かりました。



A様の短期的な目標は
少しでもグレードの良い受精卵を凍結し
移植することです。


そのために行ったことは
実はそんなに特別なことはありません。

自律神経を整えること
卵巣の反応を良くすること
神経の緊張を緩めること
寝つきを良くすること


そのためにA様にも自宅で

・妊活養生
・栄養改善

に取り組んでいただきました。



転院を決め
心機一転人工授精周期を挟みつつ
新しい病院でも採卵移植にとりくみましたが

なかなか胚盤胞凍結はできず
移植も陰性が続きます。。。悲しい。

不妊治療が保険適応になるタイミングで
意を決して2回目の転院。

転院先の病院では
より詳細な検査をしてもらったこと

そしてその結果をフィードバックしてくれる病院であること

結果が芳しくないときは
採卵・移植方法を変更してくれることで


大きく進んだと思います。


また新たに
・ビタミンD:23.1(↘)
・中性脂肪:35(↘)
・プロラクチン:17.39(妊活基準↗)
・AMH:0.85(初診時3.14)
・THS:3.34(妊活基準↗)


という、採卵だけでなく
着床に大きく関係する課題も見つかりました。

【新たな課題】
・AMHが1.0を下回っているので
 卵巣刺激ではより卵巣が疲れやすい

・プロラクチン高めなので
 性腺抑制がかかり、成熟しづらい

・卵胞成熟・良い着床環境に影響する
 ビタミンDが低く、甲状腺数値は高い



甲状腺数値、ビタミンDの値から
代謝が悪く冷えやすい。
全身と同じく細胞の代謝も低い、と読み取れます。

プロラクチンが妊活基準より高くなる方は
交感神経優位になりやすい方。
努力型、まじめで優しい気遣いの方です。

だから気虚(疲労)になりやすいし
全身の気血の巡りが滞りやすくなるだけでなく
卵巣や子宮への気血の巡りが
不安定的になりやすいです。




新たな課題は見つかりましたが
これまで行ってきた鍼灸治療や
妊活養生は大きく変わりません。


プロラクチンに対する治療
卵胞成熟途中で卵巣が疲れないようにする治療
甲状腺疾患に対する東洋医学的アプローチ

交感神経を緩め
自律神経のバランスを取りやすくする治療

これがA様の最終的な
妊活鍼灸の内容でした。




採卵と移植周期の間で
EMMA・ALICEや子宮鏡検査を実施。

複数個の貯卵ができ
ホルモン補充周期で移植(2個移植)。

保険適応最後となる
6回目の移植で妊娠陽性判定でした。

前回の妊娠から約6年ぶりの妊娠。
わたしも本当に嬉しかったです!!


文字に起こそうとすると
いろいろ端折って、かい摘まむので短くなりますが

初めてお会いしてから約4年。
妊活歴としては妊娠まで6年です。

苦しい時間をたくさん過ごして来られました。

だけど常にこわばっていた身体が
少しづつ緩んでいったり

凍結キャンセル率75%だった採卵が
その後妊娠する周期まで
凍結キャンセル率0%だったり

凍結結果が良くなったり
そんな体の変化を一緒に感じてきました。


ホルモン値は身体からの大切なメッセージです。

でも数字だけを追いかけると
不安が増えることもありますよね。

数値のバランス、その数値の背景を読み解いて
ご自身の体を丁寧にみてあげると

身体は少しずつ、確実に変わります。



もし今、思うような結果が出ずに
焦りや不安が大きくなっているなら

まだ見えていないヒントがあるかもしれません。

検査の結果だけではわからないこと
問診や腹診だけでは見えていないこと

一緒に見つけられたら、と思います。




鍼灸師 YUKA