こんにちは。
大阪 豊中・少路の妊活サポート鍼灸サロン ルリエ鍼灸院です。
<当サロンの新型コロナウイルス感染予防対策についてはこちらでご確認ください↓>
http://lulie-shinkyuin.com/online/2020/06/18/感染予防対策について/
基礎体温は悪くない。
食事にも間食も気を使っている。
仕事もセーブしてなるべく疲れないようしている。
だけど思うように排卵しない、妊娠しない・・・
胚盤胞にまで育たない。着床しない。
こんな方ももちろんサロンにはいらっしゃいます。
どうして??
今日はどうして?の要因となっている可能性の一つに
フォーカスしてみようと思います。
ます不妊症の原因として
①卵巣機能障害 ②男性不妊 ③卵管障害 が三大原因として挙げられています。
三大原因のうち、卵巣機能障害の最も多い原因は多嚢胞性卵巣症候群(※以下PCOS)で
PCOSを含む排卵障害の病因はインスリン抵抗性といわれています。
インスリン抵抗性とはインスリンに対する感受性が低下し、ホルモン作用が鈍くなっている状態のことをいいます。
通常食後1時間ほどで上昇する血糖値は、同じタイミングで分泌が増えてくる膵臓から出るインスリンというホルモンの働きによって下がっていきます。
しかしインスリン抵抗性があるとそのインスリンの働きが効きにくくなり常に血液中に糖が多い状態になります。
その余分な糖がホルモンの原料であるンパク質や脂質と結びつき、
糖化を引き起こしてしまうのです。
やめてほしいのは、血液中に余分な糖があると性ホルモンの原料となるタンパク質や脂質と結びついてしまい、
更には老化物質であるAGESという物質を作ってしまうんです。
やめてくれ~~~~。ですよ。
PCOSの方はほかの方に比べてAGEsが産生されやすい状態であることも分かっています。
またPCOSでなくても、卵管障害や着床障害の一部もインスリン抵抗性が関与してる可能性があるそうです。
ちなみにインスリン抵抗性は不安・ストレス・加齢・肥満・痩せ・睡眠不足・運動不足・飲酒・喫煙・不規則な生活・・・・と、特別な病気ではなく日常生活の中で簡単にスイッチが入ってしまいます。
だから
わたしは検査したけどどこにも異常ないよ!
糖尿病って言われたことないよ!
身内にも糖尿病の人はいないよ!って方でも注意は必要です。
・甘いお菓子がやめられない
・朝食を食べない
・早食い
・間食が多い
・睡眠時間が少ない、不規則
・髪の毛がぱさつく、つやがない
・食後に眠気が強くなる
・イライラしやすい
・夜しっかり寝てもだるさが続く
などの症状がある方は糖化が進んでいるかもしれません。
病気は急に発症するものではありません。
必ず前段階の「未病」があるわけで
私たち鍼灸師は 数値として出てしまうその前の「未病」から治療をしていかないといけません。
特に妊活では受胎しない原因がはっきりわからない部分や
検査できない部分も多くあります。
目には見えないけど、もしかしたら・・・を一つ一つ地道に潰していきましょう。
妊活や治療はどこまでやりきりますか?
どこまで生活やご自身の体を省みて実践しますか?
実践する内容・レベルは人それぞれですが
これから赤ちゃんを迎えようとしているのにご自身の体や気持ちに向き合わず
生活がおろそかであってはいけません。
どうぞご自身を大切に、労わってあげてください。
参考文献もご紹介しておきます。気になる方はお読みください(^^)
★糖化ストレスと不妊症
https://bloom-technology.co.jp/toxicages/
★生殖補助医療における卵胞発育、妊娠成否と相関
https://academic.oup.com/humrep/article/26/3/604/2914366
2021年11月28日3:24 PM | カテゴリー : 不妊治療, 治療
こんにちは。
北摂 豊中少路の妊活サポート鍼灸サロン ルリエ鍼灸院です。
前回逆子の治療についてお話ししたのですが、
もうちょっと詳しくお話ししたいな、と思ったので気が変わらないうちに。
東洋医学用語では逆子を胎位不正(たいいふせい)といいます。
妊娠30週後に現れる子宮体内の位置の異常のことを指し
西洋医学と同じ認識があります。
(1)気血両虚
普段より体力もない、血も足りていない女性が妊娠すると
赤ちゃんを育てるために自分の気血を消耗する。
体力のないお母さんのおなかで育つ赤ちゃんもまた体力がなく無力化し、
血の不足によって赤ちゃんが渋滞すると動きが悪くなり胎位不正になる。
(2)気機鬱滞
気持ちが塞ぎ込んだり、うつうつとすると気が詰まる(うっ滞する)。
また寒涼を感じたり胎児が大きすぎても気がうっ滞する。
どの場合も気がうっ滞すると赤ちゃんの動きに影響して胎位不正になる。
(3)血滞湿停
妊娠後期になり血が子宮に集まって停滞すると
子宮は次第に大きくなり気機不利()となり
水分が溜まり湿気(粘度)が高くなる。
この血と湿気が停滞が赤ちゃんの動きを邪魔して胎位不正になる。
(1)気血両虚
血もエネルギーも不足しているため顔色は悪く
倦怠感を強く感じます。
そのほかにも息切れや倦怠感を感じます。
(2)気機鬱滞
気持ちが鬱々としてくるため情緒が抑うつし不愉快になり
ため息が多くなります 。
気が詰まっているので
胸がモンモンとし苦しさを感じるようになります。
(3)血滞湿停
トイレの数が少なくなり、下肢のむくみが強くなります。
体内の粘度が上がるので気や血が巡りにくくなることで
お腹の張りや膨満感が強くなります
まず気血両虚は簡単に言うと貧血・疲労状態。
気血両虚は逆子になる3つの理由(気血両虚、気機鬱滞、気機鬱滞)の
全ての根底にあると考えてもよい病態ですので、
まず必要な治療の1つ目は胃腸機能の改善。
気の流れが詰まってうつうつとする気機鬱滞には
気の詰まりを取って巡行をスムーズにします。
体の中の水分(血液など)が湿気を多く含み
まるで湿原のジャングル地帯みたいになっちゃった血滞湿停には
湿気を散らして気血を巡らせ
清々しい草原になるようにします。
言葉が難しくなってしまいましたが、
要は赤ちゃんが元気がなくて動きたくないのなら
動く元気がお母さんから運べるようにする。
赤ちゃんは動きたいと思っているのだけど
それを邪魔してしまうものがあるなら
その障害物を取ってあげる。
鍼灸治療が逆子に有効な理由はこれです。
ただ前回の投稿に載せましたが
お母さんの子宮の形であったり、臍帯の長さであったり、
羊水の量であったり、赤ちゃんの頭の大きさなどの要因があると
効果を出すことが難しくなったりもします。
必ずしも逆子が戻るわけではないですが
良ければ逆子体操と同じように
鍼灸治療を選択肢の一つに入れてみてください(^^)
少路のお近くにお住まいで
「逆さになっちゃった!!」と不安なママさん。
一緒に元に戻るように取り組んでみましょう!
お待ちしております♫
鍼灸師 yuka
2021年11月11日8:51 AM | カテゴリー : マタニティ期, 未分類, 治療
こんにちは。
北摂 豊中・少路の妊活サポート鍼灸サロン ルリエ鍼灸院です。
当サロンの新型コロナウイルス感染対策についてはこちらをご参照ください↓↓
【http://lulie-shinkyuin.com/online/2020/06/18/感染予防対策について/】
さて鍼灸治療は逆子予防にも、
治療にもとても有効な治療ですが・・・
鍼やお灸で逆子が改善しにくい場合もございます。
今回は残念ながら鍼お灸がお力になれなかった例をご紹介させて頂きます。
※ご本人の了承済みです
<Aさん(仮名)>
治療開始周期:30週
体質:足部の冷え、妊娠前からの胃腸虚弱
注意事項:羊水が少ない
左右反転はするのですが、
上下回転はなかなかしてもらえず・・・
外転術により骨盤位改善となりました。
外転術前日にも来てくださり
ぽよぽよのやわらかいお腹でクリニックにて外転術を受けて頂くことができました。
Mさんには何度も来ていただくことになり
またせっかく逆子治療を期待して来ていただいたのにお力になれず申し訳ないです。
さて逆子が返りにくい要因として
■羊水量(過多・過少)
■子宮の問題(双角子宮、子宮筋腫)
■胎児の奇形
■お腹がよく張る
■臍帯の問題(巻き付き、過短臍帯)
■胎児の頭部の大きさ
■感染症
■妊娠高血圧症候群
■反復帝王切開
ーなどが西洋医学では挙げられ、
ご覧の通り逆子の要因とされているものは少なくありません。
一方、以前の逆子治療の時にも紹介しましたが東洋医学の考えでは
■外感病(冷たい風、暑さ、湿気)
■生活の不養生(過労、暴飲暴食、冷たいものを多く摂る、ストレス、多産)
■精神的な要因(イライラ・思いつめる・悩みが多いなど)
■瘀血(血が粘度を持ち、うっ滞するもの)
■冷え性
ーこれらが 逆子の原因である と捉えています。
戻りにくい要因があると28週と比較的改善率が高い週数で治療をスタートしても、
骨盤位が改善しない確率が高いと言われています。
となると、逆子だと言われてからすぐ治療をスタートするか、
もしくは赤ちゃんが逆を向いてしまわないように妊娠初期から冷えや働きすぎなどの過労に注意をして過ごさないといけません。
サロンをオープンしてから4年。
鍼灸治療を妊活から取り入れ、そのまま妊娠中も継続してケアをされて方で逆子になっている方は一人もいません。
もちろん大きな病院ではないのでその数自体が少ないことはありますが、
偶然ではなく鍼灸治療で消化器を整え、
自律神経のON/OFFを上手に切り替えられるようにすることで冷えや貧血を予防でき
その結果逆子になりにくいのだと考えます。
もし診察で逆子だといわれたら
やはり出来るだけ早くに治療を開始することをお勧めします。
ご自身で思っている以上に
体は黄色信号状態であることが多い。
ちなみにMさん。
逆子は無事に治りましたが、
鍼灸治療を受けると肩こりも楽になり体もポカポカし体調が良いとのことで
先日安産にむけてケアに来てくださいました♫
鍼灸は初めてということで
初めは少し怖いと仰っていましたが喜んでいただけて嬉しいです!!
どうか元気に出産を終えられますように。
伊勢神宮でチャージしてきたパワーを送ります★★
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2021年11月4日3:36 PM | カテゴリー : マタニティ期, 治療, 育児