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2017.07.29自宅で妊活ケア~お腹~

先日、子宝セラピーで整体だけをさせて頂いた方がいらっしゃいました。

鍼灸治療は他院でされていらっしゃったのですが、そちらの先生はどんな方針を立てて、これからどんなスケジュールで治療していくのかを伺ってみると・・・

「よく分かりません…。冷えはあるね、と言われたけどその他は特に何も。どんな方針で治療していくかも、次はいつ行けばいいのかも知りません。」と、いうことでした。

 

自分の体の治療のことなのに、この方は聞いたりしないのかな?知りたくないのかな??

鍼灸師の先生は、どうして何も話さないのかな???

不妊治療では有名な鍼灸院のようだったのですが、わたしにはハテナなことばかりでした。

 

トレーニングの効果をきちんと出すための原則の中に「意識性(自覚性の原則)」というものがありますが、これはトレーニングだけではなく治療の時も同じです。

自分の体を知り、治療内容を自覚(意識)して自主的に進めていくのと、セラピストにお任せで何も理解せずに治療していくのとでは大きな差があります。

 

 

お灸の存在が広く知られるようになり、自宅でもせんねんきゅうを使ってケアをされている方も多いですよね。

「妊活・お灸・ツボ」とインターネットで検索をすれば、不妊治療に使われるツボの情報が沢山出てきます。

丁寧なサイトはきちんと理由も掲載されていますが、中にはツボの名前と場所だけ書いてあるサイトもあります。

せっかくなので理由を知って効果を最大限に出してほしいなと思います。

 

 

子宝セラピーを受けに来ていただく方で、私が大切なポイントとしてチェックしている場所があります。

それは・・・お腹です!

下腹部も大切ですが、お臍からみぞおちまでの上腹部をチェックポイントにしてます。

①柔らかさ

②動き(呼吸に合わせてどのような動きをしているか)

まずは必ずここをチェック。

この上腹部の状態をチェックすることで、子宮や骨盤内の状態を診る参考にしています。

 

心臓から出た動脈は胸を通り、お腹へと続き、その道のところどころで各臓器に栄養と酸素を運ぶために分かれていきます。

この分かれた血管の道の中に、子宮に栄養と酸素を送る(子宮動脈)と、卵巣に栄養と酸素を送る動脈(卵巣動脈)があります。

このお腹のところで血液の流れが滞っていると、その先の子宮や卵巣に血液や酸素が運ばれなくなってしまうのです

子宮や卵巣に血液や酸素が運ばれないということは・・・卵胞の成長や子宮内膜の厚さなどにも影響してきます。

 

仰向けに寝て、ご自身のお臍からみぞおちの辺りまで、示指から環指の3本の指でゆっくり上から押してみてください。

指は入りますか?痛くないですか?指がはじき返されるくらい硬いですか?

 

指が入らないくらい硬かったり、痛みがあればケアが必要です。

硬くなる原因には、呼吸が浅く胸だけで呼吸をしがちな方、姿勢が前かがみで上腹部を縮こまらせている方が多いです。

 

 

そんな方にお勧めなのが、下腹部の「子宝の灸」「中脘(ちゅうかん)」というツボをプラスしてみましょう(^^)

 

「中脘(ちゅうかん)」にお灸をすることで、上腹部の緊張を緩め、子宮や卵巣へと続く血管の大元となる動脈(腹大動脈)の血流を高めて上げることができます。

お灸だけではなく、上腹部が縮こまらないように姿勢に気をつける事、ゆっくりとお腹を動かして呼吸をすることも大切です。

 

自宅ケアも、理由を理解して行うことで効果はぐんっと上がりますよ♬

是非試してみてくださいね。

 

 

 

2017.07.22おめでとうございます

5月より一緒に妊活に取り組ませて頂いている方から、

3回目の胚移植後、妊娠判定が出ましたとの嬉しいご報告をいただきました。

おめでとうございます!(^^)

 

ご本人様よりブログにて治療の経過や内容、感想を掲載する承諾をいただきましたのでご紹介させていただきます。

 

 

大阪市在住 A様(仮)/39歳           初診時:2回目の胚移植直前に来院

Q:鍼灸治療をはじめて、何か実感できた変化はありましたか?

正直、針灸をして体感として感じたことは実はあまりわからなくて。。
それよりも、自分の体質を知ったり、それを改善していこうと努力することがしんどくない、といった感じでしょうか。。

ですが、直後なんとなく体が気持ちいい感じがするのと、ゆか先生と相性がいいような気がするのでそれも針灸の効果なのかも知れませんね。

もう少し続けていくと、自分の体が変化していくのを感じられるかも知れませんね!

 

 

との感想をいただきました。

そうですね!確かに回数を重ねれば、より効果を実感できることが増えたかもしれません。

ですが回数を重ねるごとに体は確実に変化されていました。

 

実はAさんが初めて来院され、脈をとり、体に触れたときに

■冷えがある(自覚はないとのこと)

■体が硬く、ゆとりがない

ということが気になりました。

赤ちゃんが大好きな場所は温かく、ふわふわしたところです。

大人だって冷たくてカチカチのベッドは嫌ですよね(^^;)

移植に向けて改善する点はたくさんありました。

 

そして更にご自身の体質を知って頂くための「子宝チャート」を行い、次のことを知って頂き、治療に取り組みました。

①冷えや湿気の塊が体の中にあるということを自覚していただき、普段食べている食事・間食も含めて控えたほうがいい食べ物

②脳・筋肉・呼吸・性格など全てにおいて体のゆとりを出すための方法

③体はすべての器官・臓器が連動し繋がっていること

 

2回目の移植は残念なことに上手く着床に至りませんでした。

その後3回目の移植に向けて、月経後~採卵までに1回、採卵後1回、移植前日1回と治療を重ね、そして判定日・・・

無事に妊娠判定が出たとのことです。

 

A様が約2か月という短期間で治療の結果が出たのには、アドバイスを実践し、そして治療方針を納得・理解して頂いたからではないかと思います。

 

今日初めて会った鍼灸師に、しかも信頼できるかどうかも分からない人に

「東洋医学では、あまいもの(特に精製された白砂糖)は体を冷やし、湿気を含んだねばねばした塊を作りやすいので控えてくださいね」といきなりいわれ、実践できる人って少ないですよね。

東洋医学はまだよくわからないけれど、とにかくやってみる!という方だったからこそ、体の変化も早く、そして良い方向に向かったのではないでしょうか。

 

 

これから妊活に取り組む方、現在すでに妊活中で大変な思いをされている方、

そのような方のお役に立てればと言って頂きましたので紹介させていただきました。

 

A様、お腹の赤ちゃんが順調に育ってくれますよう祈っております!

2017.07.16子宝セラピーの手引き

最近、不妊治療への東洋医学(鍼灸治療や漢方治療)の効果が広く認められるようになり、

興味を持っている方や、実際に治療を受けておられる方が多いことを実感しております。

 

けれど実際に通いたくても、いつどのタイミングで行けばいいのか、

どんなことをするのか、鍼やお灸をすることでどんな効果があるのか、本当に効くのかナゾだらけですよね。

 

そんな方に是非参考にして頂きたいと思います。

 

 

 

質問:鍼灸治療でどんなことができるの?(’_’?)

◎女性ホルモンのバランスを整える

→排卵に向けて、質の良い卵子の成熟を促します

→黄体ホルモンの体温上昇作用が働くようになります

◎骨盤内の血流の改善

→子宮へ血流を送り、温かくふかふかの子宮内膜を作ります

◎子宮だけでなく全身のバランスを整える

→妊娠力を上げるだけではなく、妊娠を維持できる体を作ります

 

 

質問:どれくらいの頻度で通えばいい?(’_’?)

月経周期・移植スケジュールに合わせて決まります。

タイミング法で妊活されている方はこちらを参考にしてください↓

周期が長く排卵が遅れる方や、基礎体温が2層にわかれず周期が分かりづらい方は、

体を診ながら治療のタイミングを取っていくことになりますので、上記とは多少変わってきます。

 

次はステップアップし、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)により胚移植される方はこちらを参考にしてください↓

上記の移植スケジュールはあくまでも一例ですので、通われているクリニックのスケジュールに合わせて行うことになります。

初診の方は、まず月経終了後~排卵までの時期に来られることをおススメします

 

タイミング法の方でも、ステップアップされた方でも、基本の治療方針は同じです。

①脳と子宮との間で行われる女性ホルモンのやりとりをスムーズにし、卵子の成熟を助け排卵が行われるように整えること

②受精卵が着床しやすいように、ふかふかの温かい子宮を準備すること

③妊娠を維持できる体をつくること

その方の体質に合わせながら、各周期に必要な治療を行っていきます。

 

 

質問:本当に鍼やお灸で妊娠するの?(’_’?)

100%ではありません。どんなに医学が進歩しても、技術が進歩しても、ご期待に沿えないことが沢山あります。

けれど、鍼灸治療により骨盤内血流が上がり子宮内膜の厚さが改善されたり、

月経周期が安定してきたりと良い変化をもたらすことができ、

ホルモンバランスだけでなく体内の環境が整うことで妊娠へと導くことができます。

 

 

大まかなご紹介ですが、治療について少しでも疑問が解消できれば嬉しいです。

もし不明な点がございましたら、どんな小さな疑問でも結構ですので一度お問合せください。

 

これから妊活に鍼灸治療を取り入れてみようとお考えの方、

やみくもに回数をこなすような、お金と時間がもったいない通い方はしないでくださいね(^^)

2017.07.14妊活メニュー始まります

こんにちは!

関西の梅雨明けも、もうすぐですね(^^♪

 

さて、LuLie(ルリエ)では

妊活コースをスタートしました!

 

本オープンに間に合わせるべきだったのですが

きちんと考えて、納得した内容でコースを開始したかったので遅れてしまいました。

もちろん、これからももっと喜んでいただけるようにレベルアップさせていきます(^^)

 

こちらのコースは

自己・クリニックで妊活をされている方向けのコースです。

 

・タイミング法で妊娠を目指している

・ステップアップし、人工授精・体外受精・胚移植などで妊娠を目指している

・クリニックには通っていないけれど、妊活のため体を知って整え、妊娠を目指したい

 

もちろん不妊検査をされていない方でも受けて頂けますが、

私は統合医療(西洋医学と東洋医学の併用)を推奨しているので、まずは不妊検査を受けてからの治療をオススメします。

どのような治療をしていくのか・・・

次のブログで書きますね。

 

 

 

LuLie(ルリエ)は小さなサロンですが、その分ゆっくりとお話ししながら、じっくりと施術を受けて頂けます。

妊活に鍼灸治療を取り入れてみようと考えていらっしゃる方、一度お気軽に連絡下さいませ♬

 

 

2017.07.03鍼灸治療は時間がかかる?

鍼灸治療は、効果を実感するまでに時間がかかると思っていませんか?

 

「体質改善が健康にも妊活にも良いと分かっていますが、長期的に続けていくのがちょっと・・・」

と、いう方は少なくありませんよね。

なぜでしょうか?

すぐに効果を実感したいから、即効性がないと治療している気がしないからですよね。

 

その点お薬は効果が早い。

頭やお腹が痛ければ痛み止めを飲み、風邪をひき熱が出れば解熱剤を飲み、その時の辛い症状を数時間後には隠してくれます。

 

だから鍼灸治療のようなゆっくり効いていく治療は、よくわからない、効いている気がしない。

 

 

私も性格的にトレーニングやサプリ、化粧品でも何でも即効性を求めてしまうので、

この気持ちよくわかります。

 

ですが「効果が出るまでに時間がかかる」

これは少し違うかなと思います。

 

少し専門的なお話になりますが・・・

 

東洋医学は

「疾病の症状はただの現象であって、本質ではない。疾病の治療には必ずその原因を求めなければならない」という考え方を基本としています。

原因(体質)と症状は別々のものではなく、一体なのです。

 

木でイメージしてみてください

◎木の幹=原因(体質)

◎葉っぱ=表面に現れている症状

とします。

 

頭痛や生理痛、不眠、浮腫み、胃痛、肩こり、腰の冷えやだるさなどの不調は葉っぱ、その原因となるもの(体質)は木の幹とします。

 

私たち鍼灸師も、まずは患者様自身が悩んでいる症状を伺います。

そしてその不調の本当の原因は何か、体から出ている沢山のサインを読み取ります。

表面に出ている症状を治療しながらも後ろに隠れている本当の原因にもアプローチしているのです。

 

ということは表面に出ている辛い症状が少しでも軽く感じたら、それはもう体質改善の第一歩といことです。

少しイメージが変わりましたか?言葉だけでは分かりづらいですね。

 

伝えたいことは―

何か月も続けて治療しないと効果が分からない、なんてことはありません!

と、いうことです。

 

是非一度チャレンジしてみてくださいね(^^)