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2017.09.27ベビ待ちの方が、してはいけないこと

今日は、いつもと少し違ったことをお話ししてみようと思います。

 

「赤ちゃんを望む女性が、特にしてはいけないこと」

みなさん、何だと思いますか?

冷えないようにすること?食事に気をつけること?妊活にばかり捕らわれないこと?

それももちろん大切です。

 

もっとしてはいけないこと・・・

それは「悪意を持つこと、向けること」です。

 

お腹の大きな女性を見た時・・・

マタニティマークをつけている方を見たとき・・・

モヤッと、くろーい感情が芽生える時ありますか?または、ありましたか?

 

 

例えば「お腹が大きくなってまでマタニティマークつけて!つけなくても分かるじゃない!」

 

もちろんこれは例えです。意地悪な考えは、今すぐ捨ててしまいましょうね。

そんな人いませんよー!と思うかもしれませんが、悲しいことに、ごくごくたまに、ほんの数人いらっしゃるのです。

妊活期間が長ければ長いほど余裕もなくなってしまうものなので、当たり前といえば当たり前なのですがー・・・。

 

 

 

脳と悪口の関係をご存知ですか?

悪口を口に出せば出すほど、自分のストレスは増えるし、老化へと進んでしまうそうです。

それは、脳は主語を理解できないので、口に出した言葉はすべて自分に言われているのと同じ状態になってしまうから。

そして、悪口を言われた脳はストレスホルモン(コルチゾール)を大量に放出してしまいます。

 

妊活にストレスはよくない!と心がけているのに、人のことを悪く言うことで無意識のうちにストレスを生み出してしまっているのです。

雑談ですが・・・

仏教の世界でも人のことを罵ったり、愚痴をこぼしたりすることは自分自身を汚すものだと説いています。

それは口に出さずに心の中で思っていたとしても、人には聞こえていないだけで、口に出すことと同じ罪だそうです。

 

脳科学的に見ても、宗教的に見ても、人のことを悪く言うことに何ひとつメリットなんてないのですね。

 

 

では、どうすればいいか。

妊娠されている方をみてモヤッとしたら、将来の自分だど思って心の中で声をかけてあげましょう。

「よく頑張ったね。おめでとう。もうすぐあなたに会えるね。ありがとう。」

 

相手に話しているように見えて、自分へ声をかけていることになります。

しかも肯定的な言葉を出すことで、幸せホルモンが分泌され、体にも心にも良いことづくしです。

 

 

「私もあんな風に赤ちゃんを授かりたい」と羨ましく思う心や、

「どうして私のところには赤ちゃんは来てくれないんだろう」と不安や悲しい心を持つことはごく自然なことです。

それは赤ちゃんを望んでいるからこそ生まれる気持ちなので、大切に大切に覚えていてください。

赤ちゃんが生まれた後、育児で大変なことがあっても、なかなか授かれなくて必死に耐えていた苦しさを思い出せば、大抵のことはどうでもよくなりますから。

 

 

体を変えることは簡単ですが、心や思考を変えていくのは大変で難しいです。

けれど、考え方ひとつで体が変わるなら、試したほうが得ではないですか??

どんなことにも悪意のある見方をするのではなく、優しい心をもつようにトレーニングしていきましょう。

わたしも、心のトレーニングしていきます(^^)

 

 

空のどこかで順番待ちをしてくれているあなたの赤ちゃんに、早く会えますように。

2017.09.19妊娠中の秋の過ごし方

こんにちは(^^)

9月も半分を過ぎて、ますます秋らしくなりましたね!

この時期は夏の疲れがドッと出てきたり、空気が変わり不調を感じやすくなる方も多いと思います。

 

妊娠中は特にホルモンバランスも1日1日変化するので、体調や心の状態もコロコロ変わりますよね。

だからこそ、季節に合わせた生活をして体を整えてみませんか?

 

 

妊娠中は血液中の水分の含有量が高くなることで、血液が薄くなり特に貧血傾向になりやすくなります。

それに加えて、夏を乗り切った体には造血の原料となるものが不足しているため、さらに貧血傾向に向かってしまいます。

 

実りの秋、食欲の秋・・・秋に美味しいものが多いのは、暑さで食欲が落ちて栄養不足になりやすい夏の体に栄養を補給するためかもしれませんね。

食欲が回復する秋の間に、美味しい食事から鉄分を補給しましょう!

 

そんな秋に摂って頂きたい食品は・・・

温かいスープ・レバー・あずき・たまご(加熱してあるもの)

あずき・レバー(動物の内臓)・たまごには鉄分が豊富なので、秋の鉄分補給にはおススメ。

わたしはレバーが苦手なので、鉄分の他に亜鉛や女性ホルモンを作る原料となるコレステロールを含んでいる砂肝を取り入れています。

またこれらのものと、フルーツのようなビタミンCを含む食材を一緒に摂ると鉄分の吸収を促進してくれます

 

よく鉄分補給にはほうれん草とも言われていますが、ほうれん草に含まれる鉄分は非ヘム鉄であり、体への吸収率は低くなります。

また、ほうれん草に含まれている苦み成分「シュウ酸」は鉄分と結合しやすい性質を持っています。

鉄分と結合しやすいと何が問題かというと、シュウ酸と結合してしまった鉄分は体内に吸収されることなく排泄されてしまい、利用される鉄分はほんのわずかだということ。

その他にも「シュウ酸」は味覚・食欲にかかわる「亜鉛」や、胎児の骨形成に不可欠なカルシウムなどの「ミネラル」とも結合し、便から排出してしまったり、結石の一因ともなってしまいます。

これらのことから、妊娠中はほうれん草ではなくあずきやレバーなど、他の食品から鉄分を補給しましょう

 

身体の水分を補給し蓄えるには、温かいスープ。

お味噌汁でも、スープでもどちらでも大丈夫です(^^)

やまいもやさつまいも、さといもなどの秋の養生に役立つ食材を具にするのがおすすめです。

注意することは、いくらおすすめの食材だからと言ってこればかりを食べたりしないこと。

体に良いとされるものでも、摂りすぎは毒となることを覚えていてください。

 

 

秋は「収:シュウ」の季節といって、気や汗を体内に収め、潤い(陰)を補う季節といわれています。

温かいスープ・食事からの鉄分補給など、季節に合った食事や生活をすることで、体と心を整え、日々を健やか過ごすことができますよ。

 

最近マタニティライフが始まった方も、あと少しで出産を迎える方も、赤ちゃんとご自身のために是非取り入れてみてくださいね。

2017.09.13東洋医学とは part2

私の復習も兼ねた、東洋医学シリーズ続きます。

前回よりさらに専門的に、オタクチックになっていきます(^^)

 

東洋医学は気や血液、体内の水分(津液)など、肉眼で見ることのできない物や形のない物も物質化して考えます。

この気・血・津液(しんえき)は人体を構成し、私たちの生命活動を維持する上でとても重要な物質と考えており、この考え方は治療方針を決める上でとても重要になってきます。

それぞれの働きを見ていきましょう!

 

東洋医学でいう「気」は、陰陽でいう陽に属し動きのあるもので、体の決められた経絡を一定のペースで巡り、体や臓腑の機能をコントロールしたり温める働きを持っています。

気は酸素などの気体でもあるが、熱を産むエネルギーでもあるという点がポイントですね。

 

そんな気は生まれ持ったものと、食べたものから作られるものに分けられますが、働きは同じ。

代謝や成長を促進させてくれたり、外からの攻撃(風邪やストレス)などから守ってくれたり、内臓が下に下がらないようにつなぎとめてくれたり・・・かなりの働き者です。

気がスムーズに体内を巡ると、心身ともに伸びやかに、のびのびと過ごすことができます。

 

しかし過労、激怒、うつ、運動不足、暴飲暴食などにより気が停滞したり(気滞)、少なくなる(気虚)と冷えやしびれ、重い痛みや高血圧などを引き起こしてしまいます。

 

 

 

血は血液のことを指し、とても高い栄養と滋潤作用を持っており、全身をすみずみまで巡り臓腑・器官に栄養と潤いを届けてくれます。

この血のおかげで、筋肉をスムーズに動かしたり、見る・触れる・聞くなどの感覚が働くのです。

しかし何らかの問題があり、この血の巡りが悪くなったり(血瘀:けつお)、少なくなったり(血虚)すると、貧血やめまい、情緒が不安定になったりもします。

 

 

津液とは体内の正常な液状物質のことで、汗・涙・よだれ・胃液・関節液などのこと体内に存在する水分のことをいいます。

この津液は食べたものから作られ、体表や器官を潤したり、関節をスムーズに動かしてくれたり、気・血・津液のバランスをコントロールしてくれています。

 

しかし大量に汗をかいたり、大出血などにより体内の水分(津液)が失われ乾燥状態となることで、乾燥肌・ドライアイ・口の渇き・空咳などの症状を引き起こしてしまうのです。

 

気・血・津液の3つそれぞれの働きをご紹介しました。

この血と津液は陰陽でいう陰に分類されていて、自力で体の中を巡るのが不得意です。ですから動くのが得意な気が、血や津液が体中に巡るように押してくれてます。

と、いうことは血液や水分の代謝をよくするためには、気が滞らないように適度な運動などを行い、のびのびと過ごすことが養生に繋がるということですね。

 

 

なんだか一気に訳が分からなくなってしまいましたか?(^^;)

それぞれの働きは細かく分かれていますが、人の体の中には水分(津液)血液と、その二つを動かしてくれるというエネルギーがあるんだなぁ、と知って頂ければいいと思います。

 

 

「東洋医学とは何ですかシリーズ」は、私自身の復習や患者様に説明させていただく際の予習を兼ねてさせて頂いていますが、このブログを読んでくださる女性を通して、東洋医学にもきちんと学説や治療方針があって、それらを沢山組み合わせて治療を行っているということを、これからも広めてきたいと思います。

あまり薬を使いたくない方、オーガニックや無農薬の野菜などに興味がある方は、東洋医学も割と好きになってもらえるのではないかな。

 

まだまだ治療の方針を決める基本の学説はあるのですが、専門的な内容が続きましたので少し休憩をいれます♬

季節の変わり目は不調が出やすくなります。

皆様、ご自愛くださいませ。

 

2017.09.08東洋医学とは? part1

最近、若い女性の方から「東洋医学にすごく興味があるんです♬」というお声をよく頂きます。

それがきっかけで鍼灸も始めたという方も増えています。

私たち鍼灸師にとって「東洋医学」や「はり・灸」は身近なものですが、世間的にはまだ閉鎖的で少し古臭いイメージが根付いている気がしていましたので、とても嬉しかったです(^^)

 

そして興味があります!というお声とともに多い声が

「東洋医学って何ですか?」

「はりとかお灸って、痛い場所と全然違うところに刺してどうして効くのですか?」というものです。

 

大まかにはなりすが、鍼灸治療がどんな考え方を元に成り立っているのかお伝えしていきますね。

 

 

東洋医学とは、中国・日本・韓国など中東アジアの伝統医学のことをいい、漢方・鍼灸・按摩・養生法(薬膳など)を使った医学のことをいいます。

 

東洋医学の考え方の基本は「人間も自然界の一部である(天人合一思想)」です。

わたしたちは絶えず自然環境の変化の影響を受けており、その都度外界の変化に適応させて生きています。

また、人の体を構成するそれぞれの組織部分はお互いに密接に連絡しバランスを取りあっていて、そのため病理的にもお互いに影響しあっていると考えています。

 

 

人間は自然界の一部だと考える東洋医学では、その自然界にあるものすべてを陰と陽に分けて考えます。

この陰と陽はいつも同じ量はなく、常に変化しながらお互いに依存しあい、制約し、バランスをとっています。

なにかのきっかけでこの陰と陽のバランスが崩れ、どちらか片方のパワーが強くなりすぎたり弱くなりすぎると不調や病気の原因となってしまうのです。

このマークはそんな流動的にバランスをとる陰と陽を表すマークなのです(^^)

 

例えば・・・

陽・陽証:上、火、熱、昇、明るい、昼、基礎代謝が高い、交感神経緊張型、冷たい水や冷たい料理を好む、便秘傾向

陰・陰証:下、水、寒、降、暗い、夜、基礎代謝が低い、迷走神経緊張型、白湯や温かい食事を好む

 

このように、形のないものでも特性によってわけて考えるのが陰陽の考え方です。

 

 

五行とは、自然界・人間界の事物を木・火・土・金・水の5種類の物質と運動の変化に分類する考え方です。

この5種類のものの間にもお互いに生み出し、お互いに制約するという関係が成り立ち、バランスの取れた平衡状態を保っているのです。

そして、この木・火・土・金・水の5種類の特性の中に、臓器や器官や季節や感情を振り分けます。

 

例えば・・・

肝は「怒る」という感情を司ります。怒りすぎると肝を傷つけてしまい機能が落ちてしまいます。

また、肝が司る味は酸。酢の物などすっぱいものを食べることで肝の働きを助け、養生してくれます。

 

このほかにも、方角や色、涙や涎などの分泌液、声色など、すべての事物を特徴・作用・形態に分類しています。

これらは身体のどこが弱まっているのか、逆にどの働きが強すぎるのかを考えるためにとても重要な分類になってきます。

 

私たち人間は自然の一部ですので、どちらかが強くなりすぎてもいけない、弱すぎてもいけない。

強すぎるものがあればそれを抑制する力があり、逆に弱すぎるところは補って助けてあげる力があります。

陰陽の考え方にしても、5種類のタイプ別に分類する考え方にしても、東洋医学はバランスをとても重要視しています

 

 

今回はまず鍼灸の学校に通う学生が、必ず最初に学ぶ東洋医学の理論を2つ紹介いたしました。

私の復習も兼ねていますので、まだまだ続きます。しばらくお付き合いくださいませ(^^)

2017.09.02女性ホルモンの働きをよくする方法②

こんにちは(^^)

前回は女性ホルモンについて基本となるお話をさせていただきました。

今回はどうすれば女性ホルモンの働きをよくできるのか、次はその方法をお伝えしますね。

 

 

前回お話ししましたが、ホルモンの分泌を低下させる原因は2つありました。

 

1・自律神経の乱れ

長く続くストレスや緊張状態により、交感神経と副交感神経のスイッチが上手く切替わらない

2・ホルモンを構成する物質(栄養)の不足

ダイエットや偏った食事により、女性ホルモンの原料となるコレステロールが不足

 

と、いうことは・・・

自律神経のスイッチがスムーズに切り替わり、きちんとリラックスできている体をつくること。

食事の内容を見直して、原料となるコレステロールも適量に摂取すること。

 

それが改善策となると思います。

食事の内容については、栄養士の方や専門の方にお任せして・・・

ツボを使って、自律神経のバランスを整える方法をお伝えしていきますね。

 

 

まずはイライラして、頭の中にその事がずーーーーーと残ってしまっている時や、

一瞬でカッと頭に血がのぼってしまったときにおススメのツボ。

 

次はショックなことがあって落ち込んだ時や、イライラして気持ちを落ち着かせたいとき、不安が心を覆ってしまっている時におススメのツボ。

 

そして、自律神経の切り替え(交感神経と副交感神経の切り替え)をスムーズにしてくれるツボ。

 

ツボへの刺激はお灸でも、指で気持ちの良い程度に押すのも、どちらでも大丈夫です。

お灸をする場合は1つの場所に1~3回ぐらいを目安に行ってみてください(^^)

 

子宮への血流を上げる方法や、全身の血流をよくしていく方法は

「自宅で妊活ケア①~③」を参考になさってください。

http://lulie-shinkyuin.com/online/2017/07/

 

 

女性は男性に比べてホルモンの影響を強く受けていると思います。

生理前は些細なことでも癇にさわるし、妊娠・出産前後ではさらに大きくホルモンが変化して気分も体調もコロコロ変わりますよね。

だからこそ、ホルモン(特に女性ホルモン)のバランスを整えて、体の調子を安定させることが、毎日を穏やかに過ごすことに繋がっていきます。

是非、「おうちでお灸ケア」取り入れてみてくださいね。