2017.06.27妊活と鍼灸治療
不妊治療に鍼灸治療が効果的だと知り、取り入れてみる方は多いと思いますが、
効果が出やすいタイプとそうではないものがあります。
検査でも特に原因がみつからない「機能性不妊」に対しての治療効果は良好とされています(学生だった頃の教科書にはそう記されていました)。
しかし原因がはっきりしている「器質性不妊(卵管狭窄・閉塞、卵管周囲癒着、頸管炎・子宮奇形など)」に対して治療の効果は落ちるとされおり、
ご自身の状態が鍼灸治療の適応となるのかどうか、まずは知ることが大切です。
私は西洋医学で原因がはっきりとわからない「機能性不妊」のかたへ、特に鍼灸治療をオススメします。
理由は3つあります。
①オリジナルの体質改善
子宮や卵管・卵巣など臓器だけに原因を探しません。
全身の状態を診て、お一人お一人の体質やその時の状態に合わせて全身から変えていきます。
例えば特に原因が見つからないにも関わらず、妊娠にいたらない方の場合。
東洋医学では更に細かく考えていきます。
妊娠に至るために必要な体のエネルギーが足りていないのか、血流が悪く温かい子宮内膜が作れていないのか、
着床を邪魔をするものがあるのか、など体の状態や体質を読み取り、アプローチ方法や治療方針を考えていくのです。
②副作用の不安がない
治療後に「眠気」や「だるさ」を感じることがありますが、これは副作用ではなく副交感神経(リラックスするときの神経)がよく働くようになるためです。
もちろん「合う・合わない」はありますが、服用後の眠気とは違いますし、吐き気や頭痛などの不調も伴いません。
私はクリニックに通っていたころ、黄体ホルモンを増やす薬の副作用がとてもストレスになり、3周期ほど飲んでやめてしまいました。
鍼灸治療は薬のような副作用のストレスなく、続けて受けて頂けます。
③体の総合力を高める
不妊治療で処方されるホルモンの薬はもちろん妊娠するためにドクターが処方してくれるものですが、
それは黄体ホルモンを高めるだけだったり、排卵をさせるためだけだったり、ピンポイントの効果のものです。
鍼灸治療は体の総合力を高めるような治療で、その結果、妊娠力を高めることができます。
これが、私がオススメする理由です。
特に異常がないものに対して薬を出すことは出来ないため、西洋医学ではそれ以上アプローチできないのです。
そして「西洋医学&東洋医学」の併用がよりオススメです。
ある名古屋の大学病院の研究結果によると、西洋医学と東洋医学の両面からアプローチしたグループの方が、妊娠率が高まったということです。
まずはエコーや造影剤による検査をして、器質的な原因がないのかを検査してもらいましょう。
ただ原因が明らかになっている器質性不妊の中でも
◆子宮内膜が排卵時期にも薄い
◆多嚢胞性卵巣症候群
◆黄体機能不全
などは鍼灸治療により改善していけるものです。
薬のようにすぐに効果が出るものではなく、時間をかけて体質を変える治療にもどかしくなるかもしれません。
ですが、妊娠できるということは、妊娠を維持できる力があるということだと思います。
産まれてからの何十年間の生活で作った体質を戻し、妊娠を維持できる力を作っていくには、やはり時間が必要なのです。
もしも今、妊活のために食事や生活も見直して、クリニックに通い続けて、
そんな生活に疲れてしまっている方がいらっしゃるならば、鍼灸治療を取り入れてみてはいかがでしょうか。
妊娠を諦めずに、でも少しだけ心の力を抜いて、クリニックでの治療を続けられるきっかけになるかもしれません。
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