2023.06.19妊活CASE:多嚢胞性卵巣症候群
こんにちは。
北摂・少路の妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸です。
今回は無事に安定期に入りました方の症例報告です。
不妊症の原因とされている中でも
非常に多い、と言われている
【多嚢胞性卵巣症候群 以下PCOS】さんの
治療開始から妊娠に至るまでの歩みを
ご紹介いたします。
《初診時》2022/9月
年齢:29歳 仕事:事務(正社員)
飲酒(〇) 喫煙(✕)
妊活ステップ:自己タイミング法
《体質》
・血虚症状(貧血)
多夢、貧血検査で引っかかったことがある、頭痛持ち
肩こり、せっかち、情緒の波が大きい、爪が脆い
・気虚症状(疲労)
朝にお腹が減ることがない、疲れやすい、人との約束が億劫
答えが出ないことをぐるぐる考えてしまう
天気が悪いと体が怠くなる
・気滞症状(ストレス過多、自律神経失調)
歯ぎしり・食いしばり、ストレスを感じる
《月経》
周期:不定期 生理痛:あり(D1~2)
PMS:あり(生理前のイライラ、落ち込みやすい、眠気・だるい)
《血液検査》レディースクリニックにて検査
TSH:2.882
プロラクチン:13.4
LH:11.6
FSH:7.0
FT4:1.3
エストラジオール:53.8
テストステロン:28
⇒血液検査からPCOSと診断を受ける
・PCOSの治療を開始
・THS:2.882は妊活時の基準を上回っているので
不妊治療専門の病院への転院を勧める
・プロラクチンも高めのため転院先で相談
・生活の改善
(21時就寝、白砂糖除去、乳製品控える
動物性たんぱく質摂取量を増やす)
2022/11月:不妊治療専門クリニック初診
・頭痛なし
・タイミング法
★ケア回数を2週間に1度に増やす
2023/1月 : 造影剤、ホルモン負荷検査実施(高プロラクチン)
⇒高プロラクチン血症と診断。投薬開始。
・ 鍼灸治療でもPCOS治療に加えて高プロラクチン血症の治療を開始
・タイミング法
2023/2月: 卵胞の成長ゆっくり⇒卵胞育ち切らず薬にて生理を起こす
2023/3月:タイミング法⇒妊娠反応陽性。その後妊娠継続。
PCOSの方の妊活のポイントは
一般的な「28日周期にする」ことでは
ありません。
目指すのは
「30~40日周期を安定させる」ことです。
安定的に血液を送り
自分のペースで卵胞を育て上げることが
大切なのです。
だから14日で排卵しなくたって
いいんです。
そして
ご自身の体を把握するためにも
ぜひスマホで
多嚢胞性卵巣症候群 卵巣皮質、と
画像検索してみてください。
視覚で認識することって
とっても大事です。
検索してもらえると
分かりますが…
PCOSの方の卵巣皮質は
白く肥厚し、硬くなっているのです。
硬くなっているという事は
血流障害を起こしています。
血流障害があるので
卵巣へ卵胞を育てるホルモンが届きにくいし
反応しづらい。
血流障害は酸化、老化でもあります。
そのため一個の卵胞を
大きく育てるのが苦手なのです。
なのでPCOSさんは
- 卵巣皮質の血流障害の改善
- 細胞からのアンチエイジング
- 周期を安定させる
これらを目的に
2週に一度治療を行っていきます。
(※理想は1週間に1度×3カ月)
この方も頑張って通われました。
体質改善にご協力頂き有難うございます!!
無事に妊娠、妊娠継続ということで
私もうれしく思います。
PCOSさんの生活養生については
初診時や治療の際にお話ししています。
薬飲んでもうまくいかないな・・・
わたし、大丈夫かな、、、
おひとりで不安を抱えずに
頼ってくださいね(^^)
こちらでもPCOSさんの治療について
紹介しています↓↓
https://www.instagram.com/p/CtGb_p6u7EA/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
Thanks!!
鍼灸師 yuka