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2017.11.02東洋医学とは part6

前回は女性に是非知って頂きたい「脾・胃」をご紹介しました。

今回は「肺・大腸」。

私の中では存在が薄い方の「肺・大腸」ですが、やはりとても大事な仕事をしてくれています。

 

肺は五つの臓と六つの腑の中で一番高位にあり、外邪(外からの病気の原因となるもの)の影響を受けやすい臓であることから、「嬌臓:きょうぞう」ともいわれています。

 

嬌=きゃしゃ、か弱いという意味です。

 

肺には百脈が集まるとされていて、管理と調節を担い体のバランスをコントロールしてくれています。

①呼吸を調節する

②気の流れを調節する

③血の運行を調節する

④津液(水分)の運行を調節する

 

 

人間の体は「気・血・津液」で構成されているとされているので、肺は私たちが生きるのに必要なものすべてのコントロールをしてくれているワケですね。

 

肺が元気でこれらの仕事を正常に行えている時は、呼吸はよく通り、外からのウイルスの侵入(外邪の侵入)には外へ発散し対応することができます。

 

逆に機能が低下してしまうと、栄養不良や汗の異常、鼻水が出たり鼻詰まりを起こします。

また尿が出にくくなり咳や痰が出るといった異常が現れます。

 

肺は皮毛(皮膚・体毛)を司っており、外からのウイルスや病気の元となるもの(外邪)から体を守る役目があります。

この働きのおかげで皮膚は適度に潤いを保持することができますが、肺の機能に異常をきたすと皮膚が乾燥したり、湿疹や皮膚アレルギーを起こしてしまいます。

 

また肺は鼻・涕(はなみず)と深い関係があるので元気な時は呼吸、嗅覚、発声を正常に行うことができますが、機能が弱まると鼻詰まりやくしゃみ、嗅覚が異常になる等の症状が現れます。

 

そして、肺は「憂・悲」という感情を司る臓なので悲しみすぎたり、憂いてばかりいると気を損傷してしまうためにため息が多くなったり、胸がつかえて苦しくなったりします。

辛い物を食べ過ぎると肺を痛めてしまいますので気をつけてください。

 

 

肺とペアになっている大腸は、東洋医学でも回腸から肛門までの腸のことを指します。

大腸は小腸が飲食物を必要な物・不必要なものに分別したもののうち、不必要なものだけを受け取り、その中から余分な水液を再吸収して、便として末端に送り外へ排出します。

この働きは、胃と肺の下へ降ろす力と協力して行われているので、大腸・胃・腎の誰か一人でも弱ってしまうと正常に行われません。

 

 

 

このように、肺って実はすごい働き者なのですが、肝や脾、腎などに比べると私の中ではどうも存在感が薄くなってしまいます。

ですが復習することで肺の機能の重要さに気付くことができますね。

また、治療に取りこんでいきます(^^)

辛い物の食べ過ぎ、悲しみすぎ、憂いすぎはやめて、肺を大切にしていきましょう。

次はラストの腎です!あと1回、お付き合いくださいませ。

 

 

 

 

 

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