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2018.04.20詰まって生理が来ない人の不妊治療

こんにちは(^^)

豊中少路の不妊鍼灸専門・LuLie鍼灸院の楠田由佳です。

 

前回は”足りなくて生理が起こらない人”の内容でしたね。

今回は“詰まって生理が起こらない人”です。

 

生理や妊娠に関係するツボの道は1つではありません。

生殖器の道、消化器系の道、生命力に関係する道、それらの調和を保とうとする道。

生理や妊娠はそれらのすべての巡りが順調で、調和がとれており、元気だからこそ成立するのです。

 

ツボの道を詰まらせて生理を遅らせる原因は冷え・ストレス・どろどろの血の塊(血瘀)です。

 

①冷えタイプ

消化が悪く食物からエネルギーを得られない人に多い。

その他日頃周りに気を遣いすぎる性格の人、接客業をしている人、人と多く接し頭を沢山使う人などは血や気を沢山使うため不足しており、そのことによって冷えや痛みが生まれてしまいます。

◆生まれつき虚弱体質

◆経血量は少ない

◆血の色は暗赤色

◆小さい塊が出る

◆いつも下腹部が冷たい。押すと痛みがひどくなる

◆温めると和らぐ

◆糖質>タンパク質(肉・魚・卵など)の食事バランス

 

このタイプの方は、生理後や出産後の子宮が疲れた後に生ものや冷たい物を食べると冷えが悪化するため気をつけましょう。

 

②ストレスタイプ

世の中には上手にストレスを発散できる人、そうではない人がいますよね。

このタイプの方はストレスや怒りを上手に発散することができずにいることで気を巡らせることが出来ずに詰まらせてしまうことが原因です。

 

◆よくイライラする

◆昔にあった嫌なことを思い出してイライラ・くよくよしてしまう

◆生理が7日以上50日まで遅れる

◆経血量は少ない

◆胸やお腹、脇腹が張っている

 

生まれつき繊細な方です。でも怒りすぎたりクヨクヨしすぎは自分を傷つけることにもなります。

些細なことで怒らないこと、寛大になり自分のことも許す。それがポイントです。

そして香辛料は余分な熱を発生させて詰まらせる原因にもなるので控えましょう(^^)

 

③ドロドロ血瘀タイプ

血液や気はツボの道に沿って一定のスピード・量で巡って、体に栄養を届けています。

そして血が充分になると生理が起こります。

この流れが滞って体に悪い血(血瘀)が溜まってしまい生理や妊娠に関わる道を阻害してしまうことが、生理が遅れる原因です。

 

◆7日以上生理が遅れる

◆経血は紫に近く、黒っぽい塊が出る

◆顔色は青暗く血色が悪い

◆ストレスを感じやすい

◆考えすぎる傾向かある

◆よく体をどこかにぶつける

 

ドロドロ血瘀タイプの方もストレスタイプの方と同じで「発散」が苦手な方。

自分なりの発散方法を見つけてください。

考えすぎずに、前向きで楽観的な心を持つように自分を訓練するのです。

食事面では香辛料を使った料理、高カロリーな食事や生ものは血瘀になりやすいので控えてください。

 

病院でもらう薬はみんなに効くものです。

でも東洋医学で診る原因はもっと細かくて人それぞれ違います。性格や生活習慣が違うのですから当たり前ですね。

薬で治療していくのもいいですが、ご自身の力で生理を起こさせるようにしていくのも立派な治療です。

「生理がこない」とずーーーとお薬を飲む人生を送りたいですか?そこから抜け出すのは自分の努力次第です。

 

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2018.04.17生理が遅れる人の不妊治療

こんにちは!

女性専門鍼灸師  LuLie鍼灸院の楠田由佳です(^^)

先日逆子治療をした30週の方から、頭の位置が戻っていました~と嬉しい連絡をいただきました。

こういう報告は励みになりますね♬嬉しい!!

 

さて、不妊鍼灸をする際に生理周期への対応ははとても大切な項目です。

25~38日が正常周期と言われていますが、

ホルモンの分泌異常や甲状腺の分泌異常があると、この周期から大きく外れたり、不安定な周期になったりします。

 

私は月経開始日から排卵までの日数を14日、もしくは14日以上になるように整えていくようにしています。

まずは生理周期が40日間隔で来る稀発月経(きはつげっけい)について。

 

稀発月経とは周期が40日間隔と遅れがちの生理のこと。

字の通り、月経の発生が稀(まれ)なのです。

初潮が始まる時期や、40代以降の閉経期は周期が安定せずに乱れがちになるのですが、

それ以外の時期で比較的周期が安定してくる20~40歳前の時期に、

周期が39日以上に延びる場合はまず婦人科の受診をするべきでしょう。

ホルモンの分泌異常や、甲状腺機能異常、強いストレスが関わっている場合もあります。

 

この稀発月経を東洋医学で診ると・・・

弱りタイプ(虚証)詰まりタイプ(実証)に分けられます。

 

弱りタイプの人の多くは、生まれつき虚弱体質であったり、長期的な不調により胃腸の働きが弱くなっているために、

食事から栄養などのパワーを吸収できなくなっているのです。

 

子宮=コップとしましょう。

コップの中に少しずつ血が溜まっていきます。コップの中の血がいっぱいになり溢れることで生理が始まります。

弱りタイプの方はこのコップに溜めるべき血が作れないことで、生理を起こすことができないのです。

 

◆初潮が遅かった

◆生理中下腹部が冷えて痛い。温めると和らぐ。

◆経血はさらさらとして色は薄い

◆生理がだらだらと始まり、1~2日目に生理痛がある

◆唇の色は薄紫、または薄ピンク

◆めまい、立ち眩みがある

◆少食、またはご飯を中心に食べる(魚や肉の摂取量が少ない)

少しずつ、少しずつ食べ物からのパワーをもらい、

血液を作れるような体にしていかないといけません。

弱々しい体では赤ちゃんを育てられませんからね。

まずは消化の悪いもの揚げ物や油分の多いクリーム系の料理などを控える、

冷たいものを摂らない、

お肉は鶏肉や豚肉を中心に食べる(それでも胃が張る方はミンチ肉から)

工夫して、少しずつ食べ物からの血の原料を吸収できるようにしましょう。

お臍とみぞおちを結んだラインの真ん中に、へそ灸(←レンジで温めるタイプのやつ)を置くのもオススメです!

消化機能を高めて、しっかりパワーを作り込みましょう。

まずはそこからです♪

 

 

 

 

 

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2018.04.11妊娠前からの鉄対策

子宝セラピーを受けてい頂いている方で、気になった方には貧血の検査をお願いしています。

気になるというのは・・・

 

✔流産経験がある

✔鉄不足症状がある

✔脈がいつでもか弱い方

✔二人目妊活の方

貧血の検査では基礎項目として赤血球数・ヘモグロビンなどは必ず測るのですが、それに追加してフェリチンの数値を測って頂きたいのです。

 

◇フェリチン・・・赤血球の外に保存されている鉄の指標。貯蔵鉄(銀行)

◇ヘモグロビン・・・赤血球の中にある鉄の指標(日常的に使える財布)

 

ヘモグロビンは酸素を全身に運ぶ仕事があるため、吸収された鉄は最優先でヘモグロビンへ回されます。

月経や出産で財布の中にある鉄はどんどん使われていきます。

食べ物から鉄を吸収し補給がしっかりできていれば欠乏することはありませんが、もしも補給が足りずにお財布の中の鉄が無くなってしまった場合は、銀行に貯めてある鉄を使います。

 

ですから、ヘモグロビンの数値が正常でもフェリチンという貯蔵鉄が欠乏している「隠れ貧血」が沢山いらっしゃるのです。

フェリチンの数値が不妊症と関係しているという説があります。

しかし反対に関係ないと言った情報も。

 

実際にアメリカの生殖医学会のよる研究で、不妊症患者と妊孕性のある女性の間でフェリチン濃度を比べた結果、不妊症女性はやや低めの数値となっているものの有意な差はないとの報告もあるみたいですが・・・。

その研究結果を出しているアメリカでは着床不全や流産・早産を防ぐためにフェリチン40以下の女性の妊娠は推奨していなかったり・・・。

さてどっちなのか(・・?

 

結論、私は関係していると思っています。

理由は・・・

①卵子の老化を抑える酵素が働くためには鉄が必要だから

②子宮内膜を作る材料だから

③妊娠中の母体の生命維持にも鉄は必要不可欠

④脳内でセロトニンを作るのにも、ミトコンドリア内でエネルギー作成にも鉄が使われるから

※セロトニン:うつや不安を和らげるホルモン

 

フェリチン低下だけが不妊症の原因になるとは言いませんが、器質的な原因がない方で不妊の方はフェリチン対策はしっかりと取るべきだと考えています。

毎月生理が起こる・血の元となる肉や魚を食べず糖質が多い食事を摂る、このような生活で鉄が不足していないワケがないと思いますよ。

 

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2018.04.02逆子の治療

最近は逆子の治療が続いております。

なぜか逆子治療は20代の妊婦さんの治療はあまりなく、30代の妊婦さんがほとんど。

妊娠30週くらいまでは子宮の中にまだゆとりがあるために、赤ちゃんの頭の位置はくるくると変わります。

通常赤ちゃんの頭はお母さんのつま先の方向に向いているのですが、体が大きくなり子宮の中で動くスペースがなくなると、頭が上の位置のまま戻れなくなってしまいます。

 

逆子の治療として外回転術などがありますが、リスクのことを考え取り入れていない産婦人科も多いようですね。

 

原因としてはお母さんの骨盤の狭さ、臍の緒が短いなど、色々とあげられております。

赤ちゃんの頭の向きによっても色々名前はついていますが、治療方法に違いはありませんのでこちらでは詳しくは記載しません(^^;)

※知りたい方はネットで検索してみてください。

鍼灸師が逆子の治療を行うときは「冷え」を取るためにお灸を使います。

 

しかしお灸をする前にしなくてはいけないことが・・・

お母さんの体を緩めること!!

スペースのない窮屈な子宮のままでは、どんなに逆子体操やお灸を頑張って行っても戻らない。

子宮も筋肉ですから、お母さんが緊張したり難しいことばかり考えて交感神経を使ってばかりいるとお腹も血管も縮こまってしまいます。

 

なので逆子の治療で必須なことは

お母さんにリラックスしてもらい緩んで頂くことです。

 

リラックスすると血管も全身だけではなく子宮の筋肉もゆるむので、体操やお灸の効果も出やすくなります。

さてお母さんの骨盤やお腹の硬さ、冷えの状況を確認したら治療スタートです(^^)

 

使うツボは血の病を治すツボ、子宮の位置を戻すツボ、体を温めるツボ、状態に合わせて心をリラックスさせるツボなども使います。

逆子のツボとして有名な至陰ももちろん使います。

 

一度で赤ちゃんが戻ることもあれば、数回治療しても戻らない場合もあります。

戻るか戻らないかは赤ちゃんが決めるのでしょうね。

 

もし治療をするのであれば32週までには受けることをおススメします。

34週でも戻る赤ちゃんはいらっしゃいましたので、一度お近くの鍼灸院に相談してみてはいかかでしょうか(^^)