2018.10.09瘀血って何やの
こんにちは。
豊中少路 不妊鍼灸専門院 ルリエ鍼灸院です。
今日は生理についてのお話です。
「生理」というものは女性の体のバロメーターと言いくらい、体の状態を映し出してくれます。
妊活をしている方だけではなく、生涯に渡って体の状態を教えてくれる大切なものです。
周期が短い、排卵までが長い、出血量が多い、生理痛がひどい・・・。
血の塊が混じる方もいらっしゃいます。
大きさは小さいものから大きいものまで人それぞれですが、大きな病気が隠れているサインかもしれません。
日本産婦人科学会は正常な生理について次のように定義しています。
◆生理周期:25~28日
◆出血持続日数:3~7日
◆出血量:20~140ml
◆随伴症状:日常生活に支障のない経度のもの
血の塊が混じることは西洋医学的に診てもよろしくはないということですね。
血の塊と一緒に出血が多い方(月経過多)や、生理痛が強い方は子宮筋腫などの病気が隠れていることもありますので、診察をおすすめします。
さて東洋医学では血の塊を「瘀血(おけつ)」と呼びます。
体の中の血が異常を起こし集まって固まってしまった(凝集した)ことによる病理産物なのです。
<主な原因>
①栄養失調や病気による疲労(脾性):疲れにより血管内の血を押し出すことができていない
②ストレスによる疲労(肝性):ストレスから気を停滞させてしまい、それが血液にまで及ぶ
③冷えによるもの:冷えにより血脈が拘急(ひきつられて)、血が凝滞してしまう
④熱によるもの:熱により血が煮詰まってしまい、潤いがなくなってしまった
※発熱とは違います
⑤血脈の損傷:けがや病気によって出血した、血が熱を帯びてしまい経脈を無茶苦茶に進んでいる
体内に瘀血を生じると、その部分は押すと痛みを伴います。
お腹チェックの際に痛みがあるところは、血の運行がスムーズではなく瘀血を作ってしまっている可能性がありますね。(お腹チェックはこちらから)
体の特徴としては、静脈瘤がある、生理痛がある、
また性格的にちゃかちゃかと行動する人、スムーズに物事を進めたい人、すぐに解決しないことを延々と考えてしまう方に多い。
つまり真面目過ぎる方、頑張りすぎてしまう方、です。
ですので瘀血治療の難しいところは、瘀血を作ってしまっている原因が疲れからなのか、イライラストレスからなのか、冷えからなのか、
沢山の原因がある中から、人それぞれで異なる原因を探っていかなければならないところです。
ストレスや精神的疲労が原因の人は「太衝」や「曲泉」や「中封」
冷えや疲れが原因の人には「公孫」や「三陰交」や「血海」
熱による人は「熱を冷ますツボ」
などを組み合わせて使ったりもします。
あとオススメは吸玉(カッピング)です!!(^^)
私もちゃかちゃか動きたいくせに細かいところが気になる瘀血タイプの人間なので、かかりつけの鍼灸師の先生のところで月イチ治療していただいております。
光の加減や、角度が若干違いますが(^^;)
はじめは青紫でしたが、3カ月すると色味がだいぶ変わりましたよね。
興味ある方はお近くの鍼灸院で是非試してみてください。
あくまでわたしの持論ですが…瘀血治療については漢方薬を飲むほうが早い気がします(”_”)
女性にとって生理を整える、ということは元気な体に直結していきます。
閉経前後はさらに体の変化も加速していきますので、妊活をされている女性だけではなく、
じきに初潮を迎えるお子様から子育て真っただ中の女性、子育てが一段落した女性みんなに必要なことです。
ご自身の体のサインを見逃さないでくださいね。
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