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2021.09.01いかにして気力体力の消耗を減らすか

こんにちは。

北摂 豊中・少路の妊活サポート鍼灸サロン ルリエ鍼灸院です。

大阪には現在緊急事態宣言が発出されています。引き続き感染対策を取りながら診療にあたっていきます。

 

さて、当サロンは妊活コースを受ける際には毎回ケアの度に基礎体温のチェックがあります。

先月から妊娠陽性が続きました(わーいわーい(^^♪パチパチ

その中のお一人で、無事に12週を迎えた方に承諾を頂きましたので基礎体温をご紹介させていただきます。

 



【Tさん(仮名)】

・初診日 2021年1月(初診時38歳)

・お仕事:―  ・就寝時間:21:30

・2人目妊活

・お1人目は体外受精で妊娠、出産

・妊活ステップ:タイミング法(シリンジ法)

・以前から早寝(21時就寝)、タンパク質の摂取を意識した生活を送っていた

・2020年9月初期流産(5週後半)(胎嚢確認前)

 

《カウンセリングシート&触診 data》

・朝食メニュー:パン、お味噌汁、ヨーグルト、ゆで卵

・胃脘部に硬結

・夜中に何回か起きてしまう

・生理痛はないがすっきりと終わらない(ダラダラ続く)→生理10~11日目ぐらいまで茶おりが続いていた

 

《基礎体温data》

●低温期:グラフの上下変動が多い(陰虚、気虚)

●排卵期:体温上がるまで日数がかかる(気虚)

●高温期:高温期途中で下がる、生理開始日までに体温が下がる(気虚・陽虚)

●排卵後、スムーズに体温が上がらない

《改善点》

・胃腸機能改善(気虚、陽虚対策)

→受精、受胎、妊娠維持には気力体力が必要。その気力体力を作るのが胃や脾(胃腸)です

・睡眠改善(気虚、陰虚対策)

→ホルモンを作る、分泌するのには睡眠時間が重要。

・パン食でも動物性たんぱく質をもっと意識した朝食メニューに

→ホルモンの原料を摂る

 

・ご自宅からサロンまで少し距離があるので月に1回のケアからスタート

・上下幅が少なくなり安定してくる

・お子様の体調が悪い時期が続き一緒に睡眠がとりずらくなりグラフも乱れる

・体調に合わせてケアを3月から月2回に増やした(低温期、高温期1回ずつ)

 

 

・5月:梅雨の湿気により何となく体調悪い時期が増えた(胃痛など)

・6月:橋本病の疑いがあると分かる⇒甲状腺ケアも取り入れる

・6月:お子様の幼稚園プレ入園が始まり、手が離れる時間ができるようになる

・6月:高温期への移行がスムーズになる

・7月:無事に着床、妊娠陽性反応

・生理10~11日目ぐらいまで茶おりが続く(初診時から変化なし)

 

《東洋医学を取り入れながら妊活をしてみてどうでしたか?》

受診前から基礎体温をつけていたものの、読み取り方が分からず、これでいいのかなー?と不安に思っていました。でも先生に基礎体温から自分の状態を教えてもらうようになって、納得しながら妊活に取り組めるようになりました。早寝したらすぐに基礎体温に結果として現れるのが面白かったし、体のためにいいことをしてるんだっていう実感があり、前向きに取り組めました。



まずは、おめでとうございます!!

すでに養生を取り入れながら妊活をされていたので、馴染みのない東洋医学の話でもスムーズに意思疎通が出来たように思います^_^

 

 

2人目の妊活であろうと、1人目の妊活であろうと、きちんと努力の結果がでる方の共通点は就寝が早いことだと感じます。

早寝出来てるか出来ていないかで、ここはかなり差が出ます。

寝つきはいいか、夜中に何度か覚醒してしまうかどうか、夢を見ることが多いか、朝までトイレに行かずに寝続けられているかどうか・・・大事なチェック項目です。

とある方が「ちゃんと寝ることって意外に難しいんですね。今までもちゃんと寝れてると思ってました」と仰っていました。

そう、寝るって難しいんですよ〜!

 

 

また2人目妊活の難しい点は、上のお子様を育てながら妊活をするという点だと思います。

いかに気力体力の消耗を減らし、かつ蓄えていくか。

 

自分のことだけしておけばいい状態ではないのですよね。

どんなに小さくてもお子様にも自我がありますから、日々大人の思うようにはいかないです。日々エネルギーのぶつかり合いです(笑)

まだ保育園・幼稚園に通っていないのであれば、一日中子供に付き合って夕方にはクタクタなんてことざらです。

 

熱くても寒くても外に遊びに行きたいと言うし、一緒に買い物に行くのも一苦労です。

体調を崩せば機嫌が悪くなる子供の看病をしながら家事・食事の準備、お仕事をされているなら仕事の調整など気力体力を消耗しながら妊活に取り組まないといけません。

 

2人目の妊活がなかなかうまくいかない、基礎体温が乱れているのであれば気力体力の消耗を抑えつつ、いかに蓄えられる環境を整備するかがカギですね。

お子様に幼稚園に入園してもらって手も体も目も神経もぜーーーんぶ離れる時間を作る。

ご主人に上のお子様と一緒に寝てもらって睡眠を取れるようにする。

時には働き方を調整しないといけない場合も。

 

仕事しながら子育てをし、妊娠もするってかなり体力気力が必要です。

30代の妊活はご自身のキャリアと家族設計と、かなり繊細なバランスを取りながら進めていくことが多いはず。

どんな未来を望んでいるのか、優先したいことはどっちなのか、覚悟を決めないといけないときが必ず来るでしょう。

決められない、覚悟が決まらないときに基礎体温のグラフは1つの指標になります。

こんなに疲れているんだ、こんなに私は手一杯だったんだ、それを読み取れるのが基礎体温なんです。

 

基礎体温を上手く使ってくださいね。

みなさんの妊活が実り、それぞれの望む未来が実現するよう応援しています。

 

Tさん

前回のこともあり不安な毎日だと思います。

どうぞお体労って、妊娠中も早寝して、元気に出産をお迎えくださいね。

 

鍼灸師 yuka