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2022.07.19流産後ケアの3原則

こんにちは!
大阪・豊中少路 妊活サポート鍼灸サロン
ルリエ鍼灸院です。

戻り梅雨で暑さが少しましになりましたね(^^)
ですが湿気は相変わらずですので、
冷たい物の飲食をなるべく控える
(温かいものを意識して口にする)
などの湿気対策は引き続き大事になってきます!

わたしも湿気に弱いタイプですので
養生を心がけたいと思います☂

さて今日は以前にもお話ししたこともある
流産後のケアについて
もう一度お話ししたいと思います。



わたしは妊活・マタニティケアに携わっているので
新しく宿る命や、生まれる命に接する一方で
その反対の命にも知ることがあります。

サロンに来られる前の流産のこともあるし
養生後妊娠されてお空に変える命もあります。

統計上
病院で確認された妊娠の15%前後が、
妊娠した女性の約40%が流産しているとも報告されていて
その8割以上が妊娠12週未満の早期の流産です。



心身ともに悲しみでいっぱいの中
できることはまず体を整えること。
心が整うのにはやはり時間が必要です。
だから先に体を整えるんです。



流産後の体は産後と同じ。
受精、内膜への受胎に栄養やエネルギーを
沢山使っているので
まずは①気力体力を養う事が先決。

それと同じくらい大事なことは
流産後に開始した生理で
②子宮を綺麗にリセットすること。

そして次の妊娠・出産に備えて
③流産予防の処置をすること。

この3つの目的を合わせて
私は流産ケアと呼んでいます。

③の流産予防のケアには
「帯脈(たいみゃく)」を用います。



この帯脈って
12本あるメインの経絡と
8本ある補助的な経絡
合わせて20本ある経絡の中で
唯一ベルトのように横向きの
経絡なんです。

そしてこの経絡があるのは
肋骨部部から始まって
文字のごとく
浴衣や着物の帯のように
腰を一周しています。

帯脈は
上下に走るほかの経絡を結び束ねる役割があり、
特に腰から下の経絡は
この帯脈にぎゅっと吊り上げられることによって
正常な位置を保っているのです。


また生殖器系と関わりが深い肝経、
生殖機能や成長ホルモンと関りが深い腎経と
結びつきが深いため
この帯脈の機能が正常に働いているかどうかが
妊娠・出産には非常に大事になってくるのです。

文献には帯脈の機能失調がおこると

①吊り下げる力が不足しする。つまり胎盤を固定できず
胎漏(流産)が起こる。
また子宮が下陥すると子宮脱が起こる。

②おりものに異常が現れる
と2種類の下陥症状が発生すると言われています。



帯脈への治療の際、私はここのツボを使います。
ご自宅でセルフお灸をされるかたは
火傷や衣服を焦がさないように気を付けて
施灸なさってください。


おりものに異常がある、
(分泌が常に多い、まったく出ないなど・・・)
流産後なかなか妊娠に至らない
そんな方も試してみてください!!


初期の流産は
「よくあること」「お母さんのせいじゃないよ」
と言われますよね。

確かにそうなのですが
一度宿ってくれた我が子を
そんな風には思えないですよね。
どうしようもないと分かっていても
心がついていかない。
自分を責めてしま方も
多いのではないかと思います。

だから
できることを最大限して
新た命が宿る時を待ってみてはどうでしょうか。
つぎは出産まで一緒にいられるように
母体の「持ち上げる、束ねる力」を養いましょう。

これが鍼灸師ができる流産後のケアです。
帯脈治療には漢方も有効だと思います。

出来ること、まだありますよ!!
まずは体から
整えてみてください。

鍼灸師 yuka