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2017.08.15自宅で妊活ケア③~背中~

自宅で妊活ケア、最後は背中編です(^^)

背中は一人ではケアできないので、旦那様と二人で取り組んでみてください。

 

私は治療を受けられる方の、こんなところをポイントに診ています。

 

背中、細かく言えば「胸椎(胸のところの背骨)」の状態をしっかり診るようにしています。

なぜかというと、胸椎は「自律神経」と深く関わっている場所だからです。

 

自律神経とは心臓や血管など臓器の運動をコントロールしてくれる神経で、興奮しているときに働く「交感神経」と、リラックスするときに働く「副交感神経」に分かれます。

 

 

この興奮しているときによく働く交感神経胸椎の中の胸髄とよばれる場所から出ており、その後交感神経節という中継地点を通ります。

そして胃や腸などの臓器に繋がって、お互いの状態を連絡しあいながらコントロールをしてくれているわけです。

 

内臓に不調が起こるとその情報は神経を通じて連絡され、不調の反応のサインの1つとして胸椎の周りの筋肉が硬くなるのです。

 

・呼吸が浅い人

・朝スッキリと起きることができない人

・なんだか身体が怠く、疲労感が抜けない人

 

そんな方は自律神経のスイッチの切り替えがうまく出来ずに、興奮した状態が続いている可能性があります。

治療に来られる方でも、忙しく毎日を過ごしたりストレスをうまく発散できずにいる方は、交感神経が常にONの状態になり、背骨がガタガタとしたり、筋肉が硬くなっている方がとても多いです。

 

そんなガチガチ背中のケア方法は「熱めのシャワー」!

もちろん背中へのお灸もおすすめですが、一人ではできない場所ですし、お風呂は毎日入るので一人で手軽にケアができます。

少し熱めのお湯をシャワーから出して、背中を中心に3~5分程度あててみてください。

妊活の方だけではなく、産後赤ちゃんのお世話で毎日バタバタと忙しい女性にもおススメです

 

 

 

もう一つ、背部のケアでおススメの場所は不妊ケアでは定番の「八髎(リョウ)穴(上髎・次髎・中髎・下髎)」です。

仙骨に開いている穴の中にあるツボで、左右合わせて8つの穴があり、この穴の下を生殖器(卵巣・卵管・子宮・卵巣)に繋がっている神経が通っています。

仙骨部分へお灸をすることで、その刺激が坐骨神経・陰部神経・骨盤神経を介して生殖器へと伝わり、ホルモンの伝達がスムーズに行えるように整えくれたり、また血管を広くして血流を上げてくれるので骨盤内の血流UPにも繋がります。

サロンでも排卵期まではこの部分に鍼をしたり、お灸を必ず行うほど定番であり効果のある場所です☆

穴は8つありますが、すべてにする必要はありません。

仙骨の一番上の穴のところ(仙骨部分のポコッと出ている骨のあたり)に左右1~2つずつしてみてください。

 

そして仙骨部と組み合わせてお灸をしたいのが「腎愈」です。

腎は東洋医学では「生命の源」といわれ、生殖や成長・発育・ホルモンの分泌・免疫系などの機能を司る臓器と考えられています。

腎の機能が弱まると不妊症や免疫の低下が起こるとされているので、ここはケアに是非取り入れて頂きたいです。

 

 

お腹・脚・背中とご紹介させていただきましたが、サロンではこれら定番のツボと、その方の体質や弱まっている臓器(働き)に合わせてツボを選ぶようにしています。

自宅では一度に全部の箇所をすると大変なので、この中からいくつか選んでケアしてみてください。

 

自宅ケアだからこそ、頑張りすぎず、適度に。

 

 

2017.07.22おめでとうございます

5月より一緒に妊活に取り組ませて頂いている方から、

3回目の胚移植後、妊娠判定が出ましたとの嬉しいご報告をいただきました。

おめでとうございます!(^^)

 

ご本人様よりブログにて治療の経過や内容、感想を掲載する承諾をいただきましたのでご紹介させていただきます。

 

 

大阪市在住 A様(仮)/39歳           初診時:2回目の胚移植直前に来院

Q:鍼灸治療をはじめて、何か実感できた変化はありましたか?

正直、針灸をして体感として感じたことは実はあまりわからなくて。。
それよりも、自分の体質を知ったり、それを改善していこうと努力することがしんどくない、といった感じでしょうか。。

ですが、直後なんとなく体が気持ちいい感じがするのと、ゆか先生と相性がいいような気がするのでそれも針灸の効果なのかも知れませんね。

もう少し続けていくと、自分の体が変化していくのを感じられるかも知れませんね!

 

 

との感想をいただきました。

そうですね!確かに回数を重ねれば、より効果を実感できることが増えたかもしれません。

ですが回数を重ねるごとに体は確実に変化されていました。

 

実はAさんが初めて来院され、脈をとり、体に触れたときに

■冷えがある(自覚はないとのこと)

■体が硬く、ゆとりがない

ということが気になりました。

赤ちゃんが大好きな場所は温かく、ふわふわしたところです。

大人だって冷たくてカチカチのベッドは嫌ですよね(^^;)

移植に向けて改善する点はたくさんありました。

 

そして更にご自身の体質を知って頂くための「子宝チャート」を行い、次のことを知って頂き、治療に取り組みました。

①冷えや湿気の塊が体の中にあるということを自覚していただき、普段食べている食事・間食も含めて控えたほうがいい食べ物

②脳・筋肉・呼吸・性格など全てにおいて体のゆとりを出すための方法

③体はすべての器官・臓器が連動し繋がっていること

 

2回目の移植は残念なことに上手く着床に至りませんでした。

その後3回目の移植に向けて、月経後~採卵までに1回、採卵後1回、移植前日1回と治療を重ね、そして判定日・・・

無事に妊娠判定が出たとのことです。

 

A様が約2か月という短期間で治療の結果が出たのには、アドバイスを実践し、そして治療方針を納得・理解して頂いたからではないかと思います。

 

今日初めて会った鍼灸師に、しかも信頼できるかどうかも分からない人に

「東洋医学では、あまいもの(特に精製された白砂糖)は体を冷やし、湿気を含んだねばねばした塊を作りやすいので控えてくださいね」といきなりいわれ、実践できる人って少ないですよね。

東洋医学はまだよくわからないけれど、とにかくやってみる!という方だったからこそ、体の変化も早く、そして良い方向に向かったのではないでしょうか。

 

 

これから妊活に取り組む方、現在すでに妊活中で大変な思いをされている方、

そのような方のお役に立てればと言って頂きましたので紹介させていただきました。

 

A様、お腹の赤ちゃんが順調に育ってくれますよう祈っております!