こんにちは!
息抜きに違うテーマをいくつか挟みましたが、そろそろ東洋医学シリーズを再開していきたいと思います。
次にご紹介する理論は臓象学説といって、臓腑にはそれぞれ役目や関係の深い器官があると考えて、「今不調を起こしているのはどこの臓腑かなぁ~」と考えていく理論です。
私たち鍼灸師は患者さんの訴える症状や、体に現れているサインを読み取って、どこの臓腑がどんな病によって弱っているかを考えて治療方針を組み立てていくので、この考え方はとっても大切です。
「臓=内臓」「象=外に現れている内臓の不調サイン」
人の不調や病の現象を観察して、各臓腑と照らし合わせることによって、その相互関係を解き明かす理論のことです。
はるか昔の人たちが解剖を行うことで得た解剖知識や、症状とその原因の関係性を長い歴史をかけて観察して得た知識と経験から成り立っています。
臓腑とは内臓の総称のことで、「肝・心・脾・肺・腎」の五臓と、「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」の六腑を指します。
この五臓六腑にはそれぞれペアとなる相手がいて、ペア同士・ほかの臓腑同士でお互いにバランスを保ちつつ、助け合ったりして正常な働きを行っています。
まず、肝と胆のペアからいきましょう。
肝の働きは「気血が止まらないように動かすこと」です。
中に取り込んだり外に出したり、上にあげたり下にさげたり常に気血を動かし巡らすことで、人が正常に生命活動を行えるのです。
そしてもう一つの働きは「血を貯蔵する」こと。これは西洋医学的な解剖と同じですね。
イラストは肝が関係している(司っている)器官や物事を集めたものです。
体の器官だけではなく、感情や意志、味覚や季節などもあります。こういう点が西洋医学と東洋医学の大きな違いです。
さて肝の働きがスムーズに行われていると、筋肉はスムーズに動くので機敏に力強く動くことができます。
爪はほんのり赤く艶があり、硬さもあるので簡単に割れたりもしません。目は適度に潤いを保つことができ、ドライアイになることもなく物事がよく見えます。
しかし何らかのことが原因となり働きが弱くなると・・・
イライラしやすくなったり、爪が白く割れやすくなったり、肝の病(肝硬変など)におかされ目が黄色くなったり、肝に関係する器官にサインが現れるようになります。
なんのこっちゃかと思いますか?
運動後にたくさん筋肉を使った後、疲労回復には梅干しやクエン酸を摂取すると良いとされていますが、どちらも酸っぱいもの。
青春のことを「青い春」と、春といえば世間一般的なイメージではピンクですが、青を使って表現しています。
気づいていないうちに、実は臓象学説に触れてたりします。こう考えると、すこーしだけ身近に思えてきますよね。
もう一つ、肝とペアとされている「胆」の働きは「胆汁の貯蔵と排泄」。
胆汁は脂肪の吸収を助ける分泌液です。このことから、食べたものをスムーズに消化にするために大切な場所です。
そして「決断を司る」ともいわれています。
肝が巡らした考えを、胆が決断を下すことで行動力の源となるのです。胆の働きが低下するとよくため息がでたり、頭の中であれこれ考えはするけれど中々決断を下せず、行動に移せなくなってしまいます。
ものすごくイライラしたときに、「腹が立った」「カッとして頭に血がのぼった」など、実際怒ってもおなかは立ってないし、血がのぼっているわけではないけれど、昔から日本人は身体を使ってこんな風に例えてきました。
このことを鍼灸の学校の授業で教えて頂いたときに、わたしは東洋医学をとても身近に感じ、そしてもっと知りたい、深く勉強したいと思いました。
難しそうな東洋医学ですが、みなさんに少しでも知って頂いて好きになってほしいです(^^)
2017年10月4日10:05 PM | カテゴリー : マタニティ期, 不妊治療, 未分類, 治療, 産後
こんにちは(^^)
9月も半分を過ぎて、ますます秋らしくなりましたね!
この時期は夏の疲れがドッと出てきたり、空気が変わり不調を感じやすくなる方も多いと思います。
妊娠中は特にホルモンバランスも1日1日変化するので、体調や心の状態もコロコロ変わりますよね。
だからこそ、季節に合わせた生活をして体を整えてみませんか?
妊娠中は血液中の水分の含有量が高くなることで、血液が薄くなり特に貧血傾向になりやすくなります。
それに加えて、夏を乗り切った体には造血の原料となるものが不足しているため、さらに貧血傾向に向かってしまいます。
実りの秋、食欲の秋・・・秋に美味しいものが多いのは、暑さで食欲が落ちて栄養不足になりやすい夏の体に栄養を補給するためかもしれませんね。
食欲が回復する秋の間に、美味しい食事から鉄分を補給しましょう!
そんな秋に摂って頂きたい食品は・・・
温かいスープ・レバー・あずき・たまご(加熱してあるもの)
あずき・レバー(動物の内臓)・たまごには鉄分が豊富なので、秋の鉄分補給にはおススメ。
わたしはレバーが苦手なので、鉄分の他に亜鉛や女性ホルモンを作る原料となるコレステロールを含んでいる砂肝を取り入れています。
またこれらのものと、フルーツのようなビタミンCを含む食材を一緒に摂ると鉄分の吸収を促進してくれます。
よく鉄分補給にはほうれん草とも言われていますが、ほうれん草に含まれる鉄分は非ヘム鉄であり、体への吸収率は低くなります。
また、ほうれん草に含まれている苦み成分「シュウ酸」は鉄分と結合しやすい性質を持っています。
鉄分と結合しやすいと何が問題かというと、シュウ酸と結合してしまった鉄分は体内に吸収されることなく排泄されてしまい、利用される鉄分はほんのわずかだということ。
その他にも「シュウ酸」は味覚・食欲にかかわる「亜鉛」や、胎児の骨形成に不可欠なカルシウムなどの「ミネラル」とも結合し、便から排出してしまったり、結石の一因ともなってしまいます。
これらのことから、妊娠中はほうれん草ではなくあずきやレバーなど、他の食品から鉄分を補給しましょう。
身体の水分を補給し蓄えるには、温かいスープ。
お味噌汁でも、スープでもどちらでも大丈夫です(^^)
やまいもやさつまいも、さといもなどの秋の養生に役立つ食材を具にするのがおすすめです。
注意することは、いくらおすすめの食材だからと言ってこればかりを食べたりしないこと。
体に良いとされるものでも、摂りすぎは毒となることを覚えていてください。
秋は「収:シュウ」の季節といって、気や汗を体内に収め、潤い(陰)を補う季節といわれています。
温かいスープ・食事からの鉄分補給など、季節に合った食事や生活をすることで、体と心を整え、日々を健やか過ごすことができますよ。
最近マタニティライフが始まった方も、あと少しで出産を迎える方も、赤ちゃんとご自身のために是非取り入れてみてくださいね。
2017年9月19日11:00 AM | カテゴリー : 未分類, 産後, 育児
私の復習も兼ねた、東洋医学シリーズ続きます。
前回よりさらに専門的に、オタクチックになっていきます(^^)
東洋医学は気や血液、体内の水分(津液)など、肉眼で見ることのできない物や形のない物も物質化して考えます。
この気・血・津液(しんえき)は人体を構成し、私たちの生命活動を維持する上でとても重要な物質と考えており、この考え方は治療方針を決める上でとても重要になってきます。
それぞれの働きを見ていきましょう!
東洋医学でいう「気」は、陰陽でいう陽に属し動きのあるもので、体の決められた経絡を一定のペースで巡り、体や臓腑の機能をコントロールしたり温める働きを持っています。
気は酸素などの気体でもあるが、熱を産むエネルギーでもあるという点がポイントですね。
そんな気は生まれ持ったものと、食べたものから作られるものに分けられますが、働きは同じ。
代謝や成長を促進させてくれたり、外からの攻撃(風邪やストレス)などから守ってくれたり、内臓が下に下がらないようにつなぎとめてくれたり・・・かなりの働き者です。
気がスムーズに体内を巡ると、心身ともに伸びやかに、のびのびと過ごすことができます。
しかし過労、激怒、うつ、運動不足、暴飲暴食などにより気が停滞したり(気滞)、少なくなる(気虚)と冷えやしびれ、重い痛みや高血圧などを引き起こしてしまいます。
血は血液のことを指し、とても高い栄養と滋潤作用を持っており、全身をすみずみまで巡り臓腑・器官に栄養と潤いを届けてくれます。
この血のおかげで、筋肉をスムーズに動かしたり、見る・触れる・聞くなどの感覚が働くのです。
しかし何らかの問題があり、この血の巡りが悪くなったり(血瘀:けつお)、少なくなったり(血虚)すると、貧血やめまい、情緒が不安定になったりもします。
津液とは体内の正常な液状物質のことで、汗・涙・よだれ・胃液・関節液などのこと体内に存在する水分のことをいいます。
この津液は食べたものから作られ、体表や器官を潤したり、関節をスムーズに動かしてくれたり、気・血・津液のバランスをコントロールしてくれています。
しかし大量に汗をかいたり、大出血などにより体内の水分(津液)が失われ乾燥状態となることで、乾燥肌・ドライアイ・口の渇き・空咳などの症状を引き起こしてしまうのです。
気・血・津液の3つそれぞれの働きをご紹介しました。
この血と津液は陰陽でいう陰に分類されていて、自力で体の中を巡るのが不得意です。ですから動くのが得意な気が、血や津液が体中に巡るように押してくれてます。
と、いうことは血液や水分の代謝をよくするためには、気が滞らないように適度な運動などを行い、のびのびと過ごすことが養生に繋がるということですね。
なんだか一気に訳が分からなくなってしまいましたか?(^^;)
それぞれの働きは細かく分かれていますが、人の体の中には水分(津液)と血液と、その二つを動かしてくれる気というエネルギーがあるんだなぁ、と知って頂ければいいと思います。
「東洋医学とは何ですかシリーズ」は、私自身の復習や患者様に説明させていただく際の予習を兼ねてさせて頂いていますが、このブログを読んでくださる女性を通して、東洋医学にもきちんと学説や治療方針があって、それらを沢山組み合わせて治療を行っているということを、これからも広めてきたいと思います。
あまり薬を使いたくない方、オーガニックや無農薬の野菜などに興味がある方は、東洋医学も割と好きになってもらえるのではないかな。
まだまだ治療の方針を決める基本の学説はあるのですが、専門的な内容が続きましたので少し休憩をいれます♬
季節の変わり目は不調が出やすくなります。
皆様、ご自愛くださいませ。
2017年9月13日11:38 AM | カテゴリー : ご質問, 未分類, 治療
こんにちは(^^)
前回は女性ホルモンについて基本となるお話をさせていただきました。
今回はどうすれば女性ホルモンの働きをよくできるのか、次はその方法をお伝えしますね。
前回お話ししましたが、ホルモンの分泌を低下させる原因は2つありました。
1・自律神経の乱れ
長く続くストレスや緊張状態により、交感神経と副交感神経のスイッチが上手く切替わらない
2・ホルモンを構成する物質(栄養)の不足
ダイエットや偏った食事により、女性ホルモンの原料となるコレステロールが不足
と、いうことは・・・
自律神経のスイッチがスムーズに切り替わり、きちんとリラックスできている体をつくること。
食事の内容を見直して、原料となるコレステロールも適量に摂取すること。
それが改善策となると思います。
食事の内容については、栄養士の方や専門の方にお任せして・・・
ツボを使って、自律神経のバランスを整える方法をお伝えしていきますね。
まずはイライラして、頭の中にその事がずーーーーーと残ってしまっている時や、
一瞬でカッと頭に血がのぼってしまったときにおススメのツボ。
次はショックなことがあって落ち込んだ時や、イライラして気持ちを落ち着かせたいとき、不安が心を覆ってしまっている時におススメのツボ。
そして、自律神経の切り替え(交感神経と副交感神経の切り替え)をスムーズにしてくれるツボ。
ツボへの刺激はお灸でも、指で気持ちの良い程度に押すのも、どちらでも大丈夫です。
お灸をする場合は1つの場所に1~3回ぐらいを目安に行ってみてください(^^)
子宮への血流を上げる方法や、全身の血流をよくしていく方法は
「自宅で妊活ケア①~③」を参考になさってください。
http://lulie-shinkyuin.com/online/2017/07/
女性は男性に比べてホルモンの影響を強く受けていると思います。
生理前は些細なことでも癇にさわるし、妊娠・出産前後ではさらに大きくホルモンが変化して気分も体調もコロコロ変わりますよね。
だからこそ、ホルモン(特に女性ホルモン)のバランスを整えて、体の調子を安定させることが、毎日を穏やかに過ごすことに繋がっていきます。
是非、「おうちでお灸ケア」取り入れてみてくださいね。
2017年9月2日10:10 PM | カテゴリー : マタニティ期, 不妊治療, 未分類, 治療, 産後, 美容
こんにちは。
LuLie鍼灸院 鍼灸師の楠田由佳です。
私は仕事柄、不妊治療に取り組んでいらっしゃる方のSNSなどをよく覗きにいくのですが、
皆様やはり何かしらホルモン剤を服用されています。
わたしも3か月ほど黄体ホルモンの薬を飲んだことがありましたが、体調は悪くなるし、肌は荒れるし、心身ともに本当にしんどかったです。
もちろんお薬の力を借りることは悪いことではないです。
けれど、もし薬の副作用でしんどい思いをせずにすむなら、そっちのほうが楽ではありませんか?
今回は自宅で出来る女性ホルモンバランスの働きをよくする方法をご紹介しますね。
①そもそもホルモンって何?
それは・・・
「内分泌腺から分泌され、それぞれ特定の細胞で効果を発揮する物質」です。
分泌されたホルモンは血液に乗って体の中を巡り、特定の細胞でその効果を発揮してくれます。
「ホルモンってどんなホルモンの種類があると思いますか?」とお聞きすると、
ほとんどのみなさんが「え・・・?女性ホルモンだけじゃないんですか?」とおっしゃいます。
ホルモンって、女性ホルモン(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)だけではないですよ!(^^)
人間の成長に関わるもの、食べたものを消化するために働くもの、血糖値を抑制するもの、排尿に関わるものなど、人間が生きるために働いてくれているホルモンが沢山あるのです。
身体は内側・外側の変化が起きた時、常に一定に保てるのはこれら沢山のホルモンのおかげです。
②女性ホルモンが卵巣に届くまで
女性ホルモンの分泌は脳の視床下部という器官から指令が送られ、まずは下垂体という器官に伝えられます。
はじめの指令を受け取った下垂体からは、早速卵巣に向けて「卵胞を成長させてね(卵胞刺激ホルモン)」という指令と、「排卵させてね(黄体刺激ホルモン)」という指令が血液に乗って送られます。
無事に2つの指令(ホルモン)を受け取った卵巣は、指令通りに卵胞を成長・成熟させて排卵させていくのです。
③ホルモンの働きを良くする方法とは?
ポイントは―
◎血液の流れを滞らせないこと
◎ホルモンの分泌を低下させないこと
ホルモンは分泌された後、血液に乗って体の各細胞・組織に届くのですから、血液の流れを滞らせてしまうとホルモンが届かなくなるのは当然ですね。
そして、当たり前ですが内分泌腺からの分泌を低下させないことです。
分泌を阻害する原因としては
・自律神経の乱れ(ストレス・長く続く緊張状態)
・ホルモンを構成する物質(栄養)不足
が挙げられます。
※器質的な原因(奇形など)は除きます。
長く緊張状態が続き交感神経がずっと働いている状況では、副交感神経との切り替えができず、自律神経のバランスが上手くとれず乱れを引き起こします。
女性ホルモンが分泌される器官は視床下部・下垂体・卵巣の3つですが、このうち1つでも働きがうまくいかないと卵胞の成熟⇒排卵⇒月経または妊娠という一連の流れが成立しないのです。
また、分泌を低下させるその他の原因としては、ホルモンの原料となる物質の不足が考えられます。
卵胞ホルモンと黄体ホルモンは、共にコレステロールが原料となります。
無理なダイエットやカロリーを気にしすぎた食事では、ホルモンを生成するためのコレステロールが摂れずに、ホルモンの生成自体を低下させてしまうのです。
女性にとって「コレステロール」ってなんとなく敬遠しがちな単語ですが、過剰なコレステロールの制限は、女性ホルモンが作れない原因をもたらしてしまうので注意が必要ですね。
以上の点を踏まえて、次回は自宅で出来るホルモンの働きを方法をお伝えしたいと思います。
2017年8月27日10:22 PM | カテゴリー : マタニティ期, 不妊治療, 未分類, 産後, 美容
当サロンでは不妊症に対してどのような治療をしていくのですか?とお声をいただきましたので、簡単にですがご紹介しますね(^^)
LuLie鍼灸院も他の鍼灸院と同じように、治療方針は同じです。
身体を整え、妊娠できる力・妊娠を維持する体を作ることが基本の治療方針となります。
そのためにホルモンバランスを整え、卵胞が育ち、排卵をし、着床しやすいふかふかのお腹を鍼灸治療と整体治療を組み合わせた方法で作っていきます。
治療効果を出すために大切なことは、東洋医学でも西洋医学でも、その方の体質や原因を見極めて、原因を探り、正しい治療法を組み立てることです。
原因を探らないまま、ずれたアプローチを長時間繰り返し治療しても効果は出ません。
東洋医学では不妊症も臓器や体内のバランスが崩れた結果、体の表面に出てきた症状の1つと考えます。
根本から不妊体質を改善していくためには、どの臓器が弱まっているのか、何がホルモンの働きを阻害しているのかを、まずは見極めなければなりません。
そのためのものが体質診断チャートです。
当サロンでは初診時にご自身で体質を知って頂くため「体質診断チャート」を行って頂いていますが、「月経」は身体の状態を知るための大切な手掛かりの1つとなります。
これは実際に使っているものの一部になります。
それぞれ、より当てはまる項目に〇をつけて頂き、一番〇が多いところがその方の体質と考えます。
月経の様子+精神状態(イライラする・落ち込みやすい)+便秘の有無+胃腸の状態(食欲や口の渇きの有無)+舌苔の様子など様々な角度から体質を見極めていきますが、注意しなければならないことは、当てはまる体質は1つではなく2つぐらい当てはまるということです。
いくつかの体質が重なっている場合は、より強く体の表面に出てきている体質のほうからアプローチしていきながら、子宮環境を整えるように治療していきます。
子宝セラピーのコースは、「赤ちゃんを望むお母さんの気持ちに、1周期でも早く応えること」を目指しています。
そのために来院日などをこちらからお伝えすることもありますが、基本は相談のうえで決めて頂いており、治療が辛くしんどいものにならないように心掛けています。
「まずは1回だけお試しで・・・」で構いません!!
お気軽にお越しくださいませ(^^)
2017年8月20日10:04 PM | カテゴリー : マタニティ期, 不妊治療, 未分類, 治療, 産後
自宅で妊活ケア、最後は背中編です(^^)
背中は一人ではケアできないので、旦那様と二人で取り組んでみてください。
私は治療を受けられる方の、こんなところをポイントに診ています。
背中、細かく言えば「胸椎(胸のところの背骨)」の状態をしっかり診るようにしています。
なぜかというと、胸椎は「自律神経」と深く関わっている場所だからです。
自律神経とは心臓や血管など臓器の運動をコントロールしてくれる神経で、興奮しているときに働く「交感神経」と、リラックスするときに働く「副交感神経」に分かれます。
この興奮しているときによく働く交感神経は胸椎の中の胸髄とよばれる場所から出ており、その後交感神経節という中継地点を通ります。
そして胃や腸などの臓器に繋がって、お互いの状態を連絡しあいながらコントロールをしてくれているわけです。
内臓に不調が起こるとその情報は神経を通じて連絡され、不調の反応のサインの1つとして胸椎の周りの筋肉が硬くなるのです。
・呼吸が浅い人
・朝スッキリと起きることができない人
・なんだか身体が怠く、疲労感が抜けない人
そんな方は自律神経のスイッチの切り替えがうまく出来ずに、興奮した状態が続いている可能性があります。
治療に来られる方でも、忙しく毎日を過ごしたりストレスをうまく発散できずにいる方は、交感神経が常にONの状態になり、背骨がガタガタとしたり、筋肉が硬くなっている方がとても多いです。
そんなガチガチ背中のケア方法は「熱めのシャワー」!
もちろん背中へのお灸もおすすめですが、一人ではできない場所ですし、お風呂は毎日入るので一人で手軽にケアができます。
少し熱めのお湯をシャワーから出して、背中を中心に3~5分程度あててみてください。
妊活の方だけではなく、産後赤ちゃんのお世話で毎日バタバタと忙しい女性にもおススメです。
もう一つ、背部のケアでおススメの場所は不妊ケアでは定番の「八髎(リョウ)穴(上髎・次髎・中髎・下髎)」です。
仙骨に開いている穴の中にあるツボで、左右合わせて8つの穴があり、この穴の下を生殖器(卵巣・卵管・子宮・卵巣)に繋がっている神経が通っています。
仙骨部分へお灸をすることで、その刺激が坐骨神経・陰部神経・骨盤神経を介して生殖器へと伝わり、ホルモンの伝達がスムーズに行えるように整えくれたり、また血管を広くして血流を上げてくれるので骨盤内の血流UPにも繋がります。
サロンでも排卵期まではこの部分に鍼をしたり、お灸を必ず行うほど定番であり効果のある場所です☆
穴は8つありますが、すべてにする必要はありません。
仙骨の一番上の穴のところ(仙骨部分のポコッと出ている骨のあたり)に左右1~2つずつしてみてください。
そして仙骨部と組み合わせてお灸をしたいのが「腎愈」です。
腎は東洋医学では「生命の源」といわれ、生殖や成長・発育・ホルモンの分泌・免疫系などの機能を司る臓器と考えられています。
腎の機能が弱まると不妊症や免疫の低下が起こるとされているので、ここはケアに是非取り入れて頂きたいです。
お腹・脚・背中とご紹介させていただきましたが、サロンではこれら定番のツボと、その方の体質や弱まっている臓器(働き)に合わせてツボを選ぶようにしています。
自宅では一度に全部の箇所をすると大変なので、この中からいくつか選んでケアしてみてください。
自宅ケアだからこそ、頑張りすぎず、適度に。
2017年8月15日9:54 PM | カテゴリー : 不妊治療, 未分類, 治療, 産後
5月より一緒に妊活に取り組ませて頂いている方から、
3回目の胚移植後、妊娠判定が出ましたとの嬉しいご報告をいただきました。
おめでとうございます!(^^)
ご本人様よりブログにて治療の経過や内容、感想を掲載する承諾をいただきましたのでご紹介させていただきます。
大阪市在住 A様(仮)/39歳 初診時:2回目の胚移植直前に来院
Q:鍼灸治療をはじめて、何か実感できた変化はありましたか?
正直、針灸をして体感として感じたことは実はあまりわからなくて。。
それよりも、自分の体質を知ったり、それを改善していこうと努力することがしんどくない、といった感じでしょうか。。
ですが、直後なんとなく体が気持ちいい感じがするのと、ゆか先生と相性がいいような気がするのでそれも針灸の効果なのかも知れませんね。
もう少し続けていくと、自分の体が変化していくのを感じられるかも知れませんね!
との感想をいただきました。
そうですね!確かに回数を重ねれば、より効果を実感できることが増えたかもしれません。
ですが回数を重ねるごとに体は確実に変化されていました。
実はAさんが初めて来院され、脈をとり、体に触れたときに
■冷えがある(自覚はないとのこと)
■体が硬く、ゆとりがない
ということが気になりました。
赤ちゃんが大好きな場所は温かく、ふわふわしたところです。
大人だって冷たくてカチカチのベッドは嫌ですよね(^^;)
移植に向けて改善する点はたくさんありました。
そして更にご自身の体質を知って頂くための「子宝チャート」を行い、次のことを知って頂き、治療に取り組みました。
①冷えや湿気の塊が体の中にあるということを自覚していただき、普段食べている食事・間食も含めて控えたほうがいい食べ物
②脳・筋肉・呼吸・性格など全てにおいて体のゆとりを出すための方法
③体はすべての器官・臓器が連動し繋がっていること
2回目の移植は残念なことに上手く着床に至りませんでした。
その後3回目の移植に向けて、月経後~採卵までに1回、採卵後1回、移植前日1回と治療を重ね、そして判定日・・・
無事に妊娠判定が出たとのことです。
A様が約2か月という短期間で治療の結果が出たのには、アドバイスを実践し、そして治療方針を納得・理解して頂いたからではないかと思います。
今日初めて会った鍼灸師に、しかも信頼できるかどうかも分からない人に
「東洋医学では、あまいもの(特に精製された白砂糖)は体を冷やし、湿気を含んだねばねばした塊を作りやすいので控えてくださいね」といきなりいわれ、実践できる人って少ないですよね。
東洋医学はまだよくわからないけれど、とにかくやってみる!という方だったからこそ、体の変化も早く、そして良い方向に向かったのではないでしょうか。
これから妊活に取り組む方、現在すでに妊活中で大変な思いをされている方、
そのような方のお役に立てればと言って頂きましたので紹介させていただきました。
A様、お腹の赤ちゃんが順調に育ってくれますよう祈っております!
2017年7月22日2:55 PM | カテゴリー : 不妊治療, 患者様のお声, 未分類, 治療
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